これ買いました14年1月

野蛮人/捨てぜりふ

↑早すぎたクレイジーケンバンドに見せかけたDTBWBの便乗組。暑苦しいことこの上ないむちゃくちゃよくできたコミックロックンロール。B面にいたっては下ネタ!

14,1.29

事情により載せない。CDR1枚と謎のテープ5本入手。

14.1.28 昔西院に大映レコードだらけの店があったが潰れたのか?

レオ・ビーツ

霧の中のマリアンヌ

EP キング HIT719  ああ〜買っちゃった。レオ、コンプリ。
 B面だけ。B級感あふれる安い音(素晴らしい!!)のもったいぶったイントロからはじまり、マカロニ風のビートのあるリズムに乗って正統派GS歌謡が歌われる。レオビーツの実力の程が伺われるつけすぎな位メリハリのついた切れのいい演奏。もちろんコーラスも成功しており、このバンドのライブでのロック魂をほんの少しだが伺える佳曲。
古谷和秀

プロポーズの仕方教えて下さい

EP キャニオン AV6  未解放「幻の名盤」。「川村」さま元所有の非売品は私が大切にお預かりします。
 舌ったらずで甘ったれた声で歌われるフォーク。言われるほどすごい曲ではないが、ギター一本のしみったれた演奏にのって、純情というより単なるだめ人間な歌詞が歌われる。破壊力のある歌ではある。B面も似たようなもんだが、コミックソングを狙っていながら途中で挫折して、社会派になり、やっぱりしっくりいかなかったのかラブソングになってしまうという、性懲りもない歌。ちなみに秦野出身だそうです、久保君。
V.A.

戦慄歌謡ワールド1

CDR なし  伏。まずいので簡単に。参りました。ごめんなさい、意味なく謝ります。素晴らしいです。「チロル」凄過ぎです。
V.A.

戦慄歌謡ワールド2

14.1.23 はじめて「とらのあな」にいったが同人漫画オタクは音楽オタクより性質がいいと思った。「メイドさんベスト」は絶望的。

加山雄三

加山雄三のすべて〜ザ・ランチャーズとともに

CD ドリーミュージック MUCD1004  買い替え。
加山雄三

恋は赤いバラ〜加山雄三アルバム

CD ドリーミュージック MUCD1005  買い替え。日本のロックで一番の名盤はこれだと思う。内容、存在意義ともに。
加山雄三

ハワイの休日

CD ドリーミュージック MUCD1006  そのまま、基本的にはハワイを意識した曲の並ぶ無意識コンセプトアルバム。ハワイアンバンドをバックに歌いまくる岩倉具視の曾孫。今のユーロとかヒップホップとかハードコアのような最先端の流行の音楽がハワイアンやエレキインストだったということから来てるのだろう。ただひとつエレキな「霧雨の舗道」が名曲ながら激しく浮いている。
 「波乗り」(これはこれでセンスのない題だ。)はなぜかランチャーズによるサーフものではなく、ハニー・アイランダーズがバックをつけ、ハワイアンものに。「小さな旅」は小気味いいビートもののインスト。それにしてもランチャーズまでハワイアン色に染まっているのが面白い。
 しかし、彼のほかのアルバムに比べるとあんまり・・・。彼のレンチの広さは見せ付けられるが。内ジャケにテリーさん発見。
加山雄三

加山雄三のすべて第二集

CD ドリーミュージック MUCD1007  サイケ風味も加えた加山/ランチャーズ(ばかりじゃなくオーケストラものももちろんあるが)によるイカしたアルバム。3曲の駄曲を含んだ名盤。
 それにしてもヒットしたしょうもないオーケストレイテッド・バラード「夜空を仰いで」や「僕は生きている」とアルバムでしか聞けないドガレージ「アイ・フィール・ソー・ファイン」やお洒落な「ハロースージィ」、イカれたファズサイケインスト「スリーピング・モンスター」の間にある断絶の深さよ。どちらも弾厚作=加山雄三作品だが、当時の受け筋に収まらない加山の音楽性の深さを思い知らされる。まあ、これはGSにもいえるか。歌謡曲情緒の高い「旅人よ」もあり。
 ガレージ的な曲に於ける音のざらつき感はほかのGSも遠く及ばず、当時の加山の異常なロック的存在感がすざまじい。しかし同時にウエスタン調やフォーク調などのまとまった曲を聴くと、当時の加山が日本ロックの頭目的存在にもかかわらず、一方でロックを牽制する存在であったということも感覚的に理解できる。それにしてもこの人の曲ってヒット曲ほどカスが多いのは何故?
加山雄三

加山雄三のすべて第三集

CD ドリーミュージック MUCD1009  ランチャーズに加えて巷で話題の超GSハプニングスフォーを従えた加山雄三のカコイイ通算5thアルバム。実力派フィリピンGSデ・スーナーズのイカレた単独演奏もあり。
 情緒の塊「幻のアマリリア」を見よ!軽く流すファズポップ「クールクールナイト」を見よ!こう言ってると全曲見よ見よばっかりになってしまうのでここらで止めるが、オーケストラバックの曲も含めて全曲これ名曲である。あまりウエスタンとかほかの音楽に色目を見せていない加山のアルバムの中でも最もやけくそでロック(GSを含む)を追求したアルバムである。(例外・「別れたあの人」。名曲だが西田佐知子やダークフェローズあたりに歌ってほしかったよくできたムード歌謡。)とにかく「ホワイ・ドント・ユー」とかのガレージ臭の強烈さは特筆もの。
 加山雄三、要チェックよ。お勧め。
加山雄三

君のために

CD ドリーミュージック MUCD1010  まるで映画音楽のようなド派手な表題曲から始まる。A面は2曲目の「シェリー」を除くと、オーケストラをバックにした映画主題歌風の、後年の悪いイメージの加山雄三の歌という感じの作品が続く。しかし、哀愁歌謡の「何故」、GS流れの「ポヨタン」など歌謡曲物も含め後半には佳曲が結構ある。しかし、この人でまず買うというほどのアルバムではない。この辺から気恥ずかしいイメージが付き出したのでは。まあまあ。
加山雄三

加山雄三オン・ステージ〜ザ・ランチャーズとともに

CD ドリーミュージック MUCD1011〜2  買い替え。ランチャーズすごい。これの「シェリー」を聞けば若大将のイメージがひっくり返ります。
ザ・ディックス

ちょうど四つの頃でした

EP ビクター SV7309  三根信宏のシャープファイブ後のバンド。こんなことしてたんか・・・。ボーカルの名前がフレディー。和製クイーンか!?と思いきや「春の海」みたいなギターとキーボードを前面に出した穏やかに寂れた日本情緒いっぱいのムード歌謡。(強いて言えば「ギター子守唄」に近い。)感想とかいうよりもあまりのコンセプトにしばし唖然としてしまった。B面はもっと洋楽くさいJJS「ベルサイユのバラ」の前半みたいな歌だが三根さんがやってる意味がまるでない。間奏のチョーキング奏法だけで満足できるのは本当に盲目的なファンだけだろう。
 シャープのファンクラブとかでもこのグループに関してはまったく触れられてない。恥部だと思われているのか?ただ御本人のホームページにはとりあえず名前だけは取り上げられていたので安心。それにしてもこのバンド名、お父上からとられたのだろうが・・・放送禁止。
長谷二郎/名取忠彦&グリーングラス

港の灯り

EP 東芝 TP17387  A面は「ムードコーラススペシャル」収録済み。B面は極めてロック色の強い楽曲だがほぼ完全に長谷二郎のソロ。ところがこれが名曲だからたまらない。ボーカルののりのよさとダンサブルなリズムがあいまって思わず体ゆれてしまう。それにしてもなぜ英語による題名表記があるのだろうか。海外進出とか考えていたのか?
森田圭吾とマリンブルー

ミッドナイト・タウン

EP バップ 1012007  カラフルな最末期のグループ。
 シーン自体が冷え込んでしまった時期の録音らしく、これという灰汁がなく、やや不満。コーラスもなんとなくまとまりを欠ける。だがサビにどうしようもない軽さがあり、一抹の希望がある。ホスト系でルーツが何なのかよくわからない音。(たぶんジャズ。)
ジョイベルス東京

銀座午前二時

EP ミノルフォン KA391  彼ららしい青臭さや戦前的な歌謡解釈は影を潜め、この時期の正統なムードコーラスともいえる都会派歌謡で当時の感覚からするとかなりなりふりかまわないヒット狙いの曲だと思われる。彼らの武骨な雰囲気を期待すると肩透かしを食らうかも。B面は「加藤隼戦闘隊」のようにひとフレーズだけメロディーが違うA面と同系等の都会派歌謡曲。まずまず。鈴木淳作曲。
マハロ・エコーズ

恋獄のブルース

EP ビクター SV597  ヒット曲。B面は幻の名盤の「可哀想なチロ」。おそらく少なくとも7年間売れ残っていたレコード。じゃなきゃ何時いっても同じところにあったわけがない。佐々木敢一のファルセットを大フィーチャーしたフランク永井的な典型的な吉田メロディー。なぜか聞いててディックミネの「上海ブルース」を連想した。(あんまり似てないと思うけど。)
小川一也&ナイトジャックス

北国慕情

EP バップ 1000207  ムードコーラスはまったく資料がないので知らないグループを見つけると楽しい。
 東京ロマンチカ風の標準的なムードコーラス曲。あまりにまとまりすぎていてで特にこれというものがない、残念な曲。札幌以外の北海道ものはロマンチカ風にやらなきゃいけない決まりでも在ったのかと疑ってしまう。B面は戦前風でますますロマンチカの影響下にあるバンドとの疑惑高し。こっちのほうが出来がいい。
鈴木倚山人と野蛮人

捨てぜりふ

EP ユピテル YS59  ジャケ買い。ロス・トロスかと思ったらぜんぜん違った。
 やけにテンポの速いロックンロールでどう聞いても横浜銀蝿のフォロアー。B面にいたってはそれにしか聞こえない。しかも下ネタ。いかにも80年代初頭の一連のリバイバルバンドらしい音の厚い演奏。女性メンバーがいるのが特徴といえば特徴でコーラスには本家より厚みがある。こういうのはこういうのでいける。意図しているのかどうか今ひとつわからないが綺麗な落とし方をするコミックソングに仕上がっていて好感。もちろん合格。
 ジャケの写真は、CKBを先取りしたような暑苦しい感じでなかなかよい。

14.1.22

ザ・タイガース

レア&モア・コレクション2〜オリジナル・サウンドトラック編〜

2CD ユニバーサル UPCH1134/5  タイガースの映画からとったという触れ込みで昔出たテープのCD化。実際には映画のものとはかなり相違点がある上、ガレージとしてのタイガースの最重要作「イエローキャッツ」は未収録。しかし、荒い演奏と編集ながらもとにかくタイガースの残された音原が聞けるのが有難い。
 ピーとかタローとかファンがメンバーの名前を絶叫する中シローだけ何にもいわれないのが面白かった。ちなみに、このCDで一番かっこいいのはケンサンダース。・・・いいのか?
 ほとんど本人たちは弾いていないと思われる。でも面白かった。
V.A.

CMソング・グレイテスト・ヒッツ

CD テイチク TECD25468  フィフィ「すばらしきGT」と山田仁「山ちゃん音頭」クラウディア「恋のカローラ」めあて。同時発売予定だった「笑芸人・・・」のほうは発売延期だって。
 「すばらしき・・・」はコーラス命のバンドにしては悔いの残る作品かも知れないが普通のGSとしてだったら水準以上の出来。「恋のカローラ」は噂に違わぬ素晴らしい透明感のあるボサノヴァ。スウィート、グッド。「山ちゃん・・・」は実直そうな危なっかしい歌唱と気にしないで淡々とリズムを刻む太鼓が楽しい。それ以外は聴いたことのある曲が多かったが、ハニーナイツの3曲の収録が渋すぎる。(というかうれしい。)愛してるぜハニー(ナイツ)!!
キャプテン・ビーフハート&ヒズ・マジック・バンド

トラウト・マスク・レプリカ

CD ワーナー WPCP5738  何で買ったんだろう。きっと加山雄三の再発がどこ探してもなかったからだ。前回であんなに懲りてるのに。これが代表作になるらしい。
 感覚的にはちょっといいなとは思うが具体的に他人に勧めろというとどう論理的に説明していいのかわからない。しかし「おお」という感じではなく「ああ」という感じだったので俺とはあまり縁なしだな。レジデンツは好きなんだけど・・・。
?&ザ・ミステリアンズ

96粒の涙 フィール・イット!/ザ・ベリー・ベスト・オブ

CD バレースサラバンデ 3020662632  今猶活躍を続けるガレージパンクの始祖による今話題の新録音やデモバージョンを含むベスト盤。定番「96粒の涙」はもちろんだが、「ガール」が実にガレージしていて心地よい。冒頭と後半の最近の曲も工夫が凝らしてあって楽しめる。新録音ものはよく聞くと全然ドラムの音が違うので注意すればわかる。
 全体的にはトーキングブルースからヒップホップに続く米国に伝統的な語りっぽい歌の系譜の中にあるバンドという印象を受けた。
V.A.

珍品堂あっ!あの人がこんな歌を・・・。

CD 東芝 TOCT6428  本邦最初のCDによる各社縦断カルト歌謡コンピの東芝編。聞いたことのある曲が多い。しかし、まったくポリシーのない選曲がイカス。
 基本的には芸人によるコミックソングが並ぶ。その中では古今亭志ん朝「ソロバン節」がいかにも萩原哲晶らしい切れのいいツイストで嬉。また、早野凡平「田園」はズートルヴィー「水虫の唄」と同じようなオーケストラが印象的だった。それ以外ではロマンポルノ出身でのち作家になった北原理絵による「モーニン」の日本語カバー「うざったいわね」も本人による作詞を含めて中々味があり聞ける。しかし結局一番印象に残るのがヒット曲で純歌謡の小川知子「初恋のひと」なのはこの手のCDとしては問題あり。
 ちなみに昔東芝で和洋の60年代のバンドをまぜこぜに並べてイカ天ブームに対抗するというとんでもないコンセプトのCDがあった。
V.A.

珍品堂えっ!あの人がこんな歌を・・・。

CD ソニー SRCL2304  掛布とさんまの阪神ねたが楽しみだったが・・・。別に普通。良くも悪くもソニーレコードの販売・製作戦略が現在の日本の歌謡世界の成立に大きな寄与をしてきたことを再認識できる、異端の珍曲ながら無色無臭の曲が並ぶCD。唯一、先代市川染五郎の「野ばら咲く道」の再録音がディスコ的解釈を少し取り入れたアレンジが面白かったぐらい。古舘伊知郎のエレキ歌謡は期待外れ。やはりこのシリーズは仕方ないけど「薄い」。
V.A

知ってる?そんなこともありました。

CD バップ VPCB83402  下三枚はレンタル落とし。巨人選手と俳優を大フィーチャー。特筆事項なし。正直、金損した。

14.1.20 例の京都のイベント仕事でいけなかった。当日仕事休みに前通ったけど。「メイドさんベスト」京都にないんかなぁ。

ザ・ベンチャーズ

ウルトラ・レア・トラックス

CD Pヴァイン PCD830  エレキの親玉のレアトラック集。こう聞くと日本のGSの「音」のルーツはあくまでもベンチャーズであってビートルズやリバプールサウンズのバンドではないということがわかり、また、エレキインストにストリングスなどを導入するシャープファイブの方法論もそれがオリジナルではないことが伺える。
 前半の60年代中に録音された曲に関しては「ロック」的な当り方が顕著で十分ビートルズと対抗しえたことが感覚的に理解できる好演。後半は馬力が落ちてムードに頼るバンドへ転向するがそれはそれで聞ける。今のガレージ・サーフ的なエレキ解釈だけでは全てを受け止めることは難しいかもしれないが、自分には免疫があるので、普通に楽しめた。ベンチャーズはそれにしても音が硬質だ。
 どれだけレアなのか今ひとつ実感できないのでこのCDの真価までは踏み込めず。
ジャック・ニッチェ

ザ・ロンリー・サーファー

CD ウルトラヴァイヴ UD2039  名盤の誉れ高い一枚。ほんとの楽団もの。ビートを刻むはっきりしたドラムに乗ってホーンやストリングス、ティンパニーが大活躍する。人がいうほどサーフサウンドではなく、エキゾという言う方がしっくり来る。じつに広大な空の下のビーチ(どっちかというと自然のままの)が思い浮かぶ。BGMなどに使うのにはいいかもしれない。大滝詠一の元ネタの一つ。
渚ようこ

新宿マドモアゼル リサイタル

CD ヴィヴィッド VSCD254  やっと見つけた。「平成の浅川マキ」渚ようこがダヒップスとあいさとうグループを率いて歌いまくる実況盤。
 が、表題曲は正直肩透かし食らった。オリジナルの竜巻に巻き込まれているような迫力には遠く及ばず。以下はっきりいっていろいろな要因はあるが、種々のカバーよりはあいさとうによる既聴感のある純歌謡的なオリジナルのほうがはまってるし出来がいい。この人はもっとダウナーな曲や野平ミカの「にくいあいつ」系統の軽快でない曲の方が合っている様な気がする。ダヒップス単独演奏による「泣かずにいられない」はイントロはわくわくするが歌に入るや興ざめ。その直後のダウナーな「星空の孤独」「ブガルーベイビー」の出来はまずまず。
 後半出てくるあいさとうグループの演奏は実にかっこいい。と、今度は演奏と歌唱の息があまりあっていない。横山剣を迎えての日本語による「サニー」と「また逢う日まで」もなかなかかっこいいが同様の感じを受ける。何故だろう。不満が残る。変な終わり方をするがシークレットトラックでもあるのだろうか。
 結局自分の心の中にある歌謡曲を期待するなということなのだろう。バンドやりたい。
石立鉄男

DIMGRAY/ISHIDATE TETSO VOICE

CD カエルカフェ KACA137  ナニコレ?いや、まじで。
 石立鉄男が「許さん」とか「おやすみ」とか「いたたた」とか言ってるのを淡々とならべてあるだけのすうどんみたいなCD。本当にリミックスとは名ばかりの並べただけ。何の捻りもないので聞きながら笑いがこみ上げてきた。ただ一発ネタだな。繰り返し聞けるかというと聞けないような気がする。99曲入り。
 発売もとのホムペを見たらどっかから抜き出してきたんじゃなくてその場で言わせた新録音らしい。演技力は感心するがますますリミックスじゃねぇじゃん。名古屋章編とかもあるらしい。ちなみに発売元は白石ひとみが社長だが技師だかしてはる会社らしい。
 まあ、最後にもう一度。ナニコレ?

14.1.18 渚ようこ「新宿マドモアゼル」と「メイドさんベスト」はどこに・・・。

V.A.

続・テレビまんが主題歌のあゆみ

2CD コロムビア 56CC1633→34  パチものも含んだコロムビア音源の昭和40年代後半放映アニメ主題歌集。まともな音源で「アパッチ野球軍」を聞きたかったから買いました。一枚目の特に前半には妙に統一された勢いがあり、その中でも「新・オバケのQ太郎」はよく聞くとかっこよくて参った。二枚目は「ドラえもん」は日本テレビバージョン(いい歌だと思う。それにしても野沢雅子までドラの声をやっていたとは・・・。)だったのでちょっと得したが、水木一郎の台頭でいわゆるアニソンのイメージが形成されていく様が見て取れる時期の作品を収録しており興味深い。当りの強いソロ歌手が多くなってきた時期にいきなり合唱団ものがぽっと出てくるとある種の戦慄を覚える。全体に変な歌もぽっぽこ混じっててよい。
 えー、前川陽子と内藤はるみと堀江美都子の三人の声には似たところがあって聞いただけでは区別できない曲もあった。パンチがこれでもかというぐらい効いている。この三人とかヒデ夕樹とか水木一郎とかを歌謡曲のメインストリームでいかせられなかったのは、結果としては彼らの生き残りにつながったとしても大損失であったと思う。特に前川陽子とミッチは日本のロック歌手として大成可能だっただけに少し寂しい。
 他では「決断」はテンポを落とせばかなり聞ける曲になっただけに残念。作曲は古関裕而なので軍歌の壷はわかっているはずなのになぜだろう。「ジャングル黒べえ」はノリのいい歌だが番組自体がもう放送できないんだろうな。「新みなしごハッチ」はいきなりB級感が漂ってえらい事になっていてよい。「ラ・セーヌの星」は典型的なやりがちな失敗をやらかしてて赤面。
V.A.

アーリー70’sフィーメイル・アイドル・コレクションVOL.2

CD ソニー SRCL4622  秋本圭子と西村まゆ子目当て。まあ、普通かな。アイドル特有の「下手」とか「退廃的」というところから見た解釈が弱いためか性にあまりあわなかった。ただ一曲目の鶴間エリ「やってくれたぜお嬢さん」は底抜けですばらしい。初期のスクールメイツ出身者ってなんか独特の濃さがあるような気がする。(佐々木早苗、じゅん&ネネ、キャンディーズ・・・。)
V.A.

ゴールデンJポップ’89−’90ベストヒット集

CD ソニー SRCL3927  X「紅」目当て・・・。御免、すごい恥ずかしい。首吊ります。しかし、こう聞くと「紅」って曲はこぶしをまわして歌えるし、意外にテンポの遅い曲だったのだな。ファンは怒ると思うがあんまり面白味のある演奏でもないし、昔何に感動したのか自分でわからん。
 全体としては自分にとって懐かしい曲が聞けたが、この時期は全然音楽に興味のない時期だっただけにふーんで終わり。しかしそうは言っても小室哲哉の作品はやはり格が違う。宮沢りえ「ゴールドラッシュ」を改めて聞いて唸ってしまった。ソニー、無茶苦茶稼いだんだろうな。

14.1.10 自分にバースデープレゼント(買いすぎ。一応堅い所に勤めてるのに今マジで無一文。)

V.A.

チョップ・スエイ・ロック

CD ホット&サワー HS001  「モンドミュージック」で紹介されてた60年代の向こうの日本ほかアジアをテーマにしたサーフインスト集(一部歌入り)。中国と日本の区別がやっぱりついてない。
 これという楽曲はないが、騒々しくまとまりのないガレージ的な雰囲気が横溢。適当にでっち上げたかのような雰囲気は最高だが、全体としては人が言うほど面白くなかった。
V.A.

続・南国の夜

CD テイチク TECN22175  和製ラテン/ハワイアン集。突き刺さるようなラテンバンドの音がなんとも心地いい。ロカビリーよりも強烈なビートがここには見られる。熱情的にサックスがソロを披露し男女が抱き踊り狂うダンスフロアの幻さえ見える。
 ボーカルものではとくに「キエンセラ」におけるスペイン語パートでの坂本スミ子は迫力がありすぎ。とにかく弾けまくっている。一方、数少ないハワイアンでは軽妙な当時のジャズに通じる演奏が繰り広げられている。バッキー白片、大好き。最後は当時すでに大ベテランと化していた菊池章子のレア曲で〆。
 なかなかいいね。
V.A.

南国の果実

CD ビクター VICL5257  同。ドドンパ以前の作品集。ブックレットが雑じゃない!こんなんハイパノラミックシリーズじゃない!まあ、それはおいとくにしても、ここでもロカビリーを遥かに凌ぐ熱狂的な演奏やサバービア直結のクールな演奏が繰り広げられている。
 カバー曲が多数を占める中で歌謡界一のクレイジーコンビ・佐伯/吉田コンビによるオリジナルものの切り口のよさが面白かった。また、日本のハワイアンを語る上で最重要人物・灰田勝彦/有紀彦兄弟の作品も渋くて面白かった。おっとカリプソ娘というより退廃娘な浜村美智子も忘れちゃいけない、ちゃんとツボは抑えている。ほかもマヒナ(名曲「好き好き好き」!こういうの聞くとやっぱりマヒナはいわゆるムードコーラスとはちょっと違うんだよね。)や先ごろ亡くなった宝とも子(歌詞違いの「コーヒールンバ」)など重要人物がずらり。逆にいえば人選的にはあまり意外性はないということなのだが・・・。
 ラテンはいい!!
松本コンチータ

小さな竹の橋の下で

CDS ばんぶー IIII01  懐かしの色物AV女優。カップリングというより演奏がバッキー白片でびっくり。
 本格的な演奏をバックに普通にアップアップしながらカタカナハワイ語で歌ってるだけ。カップリングの「アロハオエ」にいたっては疲れがたまっているのか聞いていて痛々しい。少なくともフェロモンとかそういうもんはないな。仮想で語られていた「ポルノ女優が普通に童謡とか歌うのはフェロモンレコードじゃない」の見本。でもそのあとのバッキーさんの軽快な演奏がお口直しに丁度いい。ってそれは狙いなのか?
松本コンチータ

赤鼻のトナカイ

CDS ばんぶー IIII02  なんだかわからん。安いいかにも金をかけてませんてなエレクトーンだけの演奏はまだいいとしても合いの手の犬の鳴きまねとかは何がやりたいんだ。まさか「ワンニャンクリスマス」に対抗してるんじゃないだろうな。相変わらず音程外れてるし何がやりたかったのかさっぱりわからない。
 カップリングの「ホワイトクリスマス」は普通のアイドルもの程度の完成度。それっぽいメッセージつき。ということは断然こっちのほうがいいということだ。フェロモンレコードの境界線。
 これもテイチクだな。営利企業の枠をかなぐり捨てすぎ。
 豊丸のレコードもあったが金がなくて買えなかった。
トライアングル

0のメルヘン

EP CBSソニー 06SH360  渡辺プロの3人組B級アイドル。A面はCDで持ってていい歌だっのだが、B面は凡曲でがっかり。ある意味B面らしい穏やかな曲だとは思うけど・・・。
ホワイトタイガース

狙いうち

EP フォーライフ 7K320  有名曲。小ヒット。リズム/ビートものではあるが原曲とはまた違ったディスコものになっている。ちなみに都倉俊一御自身の編曲。ボーカルのめちゃくちゃ非力っぷりが強調されておりよい。B面もDJ可能なディスコ歌謡に仕上がっている。歌が下手くそでよい。合格。
イエス玉川

夜の賛美歌

EP ローオン RR43  昔ビートたけしがオールナイトニッポンで「誰だよ」ってネタにしてた人。神父漫談らしい。
 ジャケットやタイトルから想像出来るのと大違いのゲロゲロしたホステス演歌。しかも浪曲演歌に近い節回しで歌われる。極めて中庸で保守的。B面はさらにこぶしが回るわ琴は飛び出すわのド演歌。こっちのほうがいいじゃん。やっぱりタイトルと百光年ぐらい内容が離れてるけど。惜しくも。
太田浩明

恋のエトランゼ

EP テイチク US756  筒美作品。R&Bをベースとした純歌謡。氷川きよしを髣髴とさせる。イントロは「プレイガール」っぽいが。B面は穂口雄右編曲で演歌発想ながらも16ビートで盛り上がるトラックがかっこいいのでなかなか聞ける。
 それにしても橋本淳の歌詞世界がすでに崩壊している・・・。名曲「ブルース通りのならずもの」の人ね。普通。
北真二

私を殺して

EP 京都有線BGM YESA36  有名なレコード。ディープな演歌。線が細くなった森進一のようなボーカル。何というか、「幻の名盤」トリオ編に入ってる加山ひろし「雨の他人街」みたいな、普通の歌だけど奇妙に味のあるいわゆる「いい顔」な歌。B面はさらに森進一度が上がるクールファイブ調ムード歌謡。誤解されているが歌謡曲のタイトルには死にまつわるものが結構多い。
三条恵美

一億えん歌

EP テイチク SN850  水前寺清子フォロワーか。歌いっぷりは吉田よしみっぽいが。「人の値打ちはお金じゃないが偉く見えるぜ金持は」という歌詞はパンク。全体に底抜けな感じがいい。B面は尺八と三味線が主戦だがGS時代らしくビートの利いた浪曲演歌。ちょっと「ケムンパスでやんす」に似てる。
 それにしてもこういうの聞いてると、この時期のテイチクのプロデューサーはよほど音楽が嫌いだったのかマニアックだったのかに違いないと思う。

14.1.5 買い初め

54ヌード・ハニーズ

ゴー・ゴー・キャバレー アラウンド・ザ・ワールド

CD キューンソニー ESCB3211  苦節6年、ようやく手に入れたぞ!
 キャバレーロックを称しているがビッグバンドロックではなく、フルートの入った60年代風バブルガムロックのバンド。クレイジーケンバンドが出てくるまでは唯一「わかっている」演奏をするバンドだった。ドラム以外は全員女性でグルーヴィーでなんとも華のある雰囲気。しかしマイナーで終わってしまったのは、(気持ちはわかるが)オーバープロデュースだったことで、単なる色物にしか思われなかったからである。(だってあの中野貴男監督にPV依頼するようなバンドだよ。)
 カタカナ英語でキュートに歌い、ガレージではないがギンギンなファズがたまらない。「90年代」に作られた「60年代風」アルバムの傑作である。惜しむらくは歌謡的な魅力が乏しいことであるが・・・。ともかく「愛のブーガルー」(「アリゲーターブーガルー」のカバー)は絶品!聞くべきだ。
井上宗孝とシャープ・ファイブ/クリスタル・サウンズ

GS&カレッジ・ポップスの想い出32

2LP ソニー 25AH243  シャープファイブの最末期の録音。その前に出したGSものとカレッジフォークもののインストアルバム2枚からチョイスした再編集もの。詳しくはここを。あくがない単なるカラオケバンドと化しており、残念。一曲「戦争を知らない子供たち」だけ、ディスコアレンジで面白かったが、それだけ。
ジャッキー吉川とブルー・コメッツ

リサイタル

LP CBSコロムビア PS10006JC  なぜかブルコメボックスで無視された唯一の当時発売されたライヴアルバム。ある時に買えの見本。これも4年かかった。
 A面全曲とB面の一部はCDになっており既に聞いたことがあったので省略させてもらう。初めて聞いた曲はひどいひどいといわれている割にはそれほどひどいとも思わず。これはこれでオケと本人たちの演奏の調和もそれなりにとれていてなぜそこまでいわれるのかわからない。安定した演奏が心地よい。やっぱりブルコメカッコええわ〜。
ザ・ブルーベル・シンガーズ

初恋ブルース

EP ポリドール DP2061  彼らの第二弾。とにかく安いバックトラックがすごい。なにしろ必然性なくメイン楽器がアコーディオンだ。途中でストリングスが入ってくるが基本的にベースとドラムとアコーディオンだけで押し通す。アレンジしだいではガレージ的になりそうなギミック入りの単調なメロディーに本能的な音楽衝動を感じる。B面は前作を踏襲し、レキントギターにのったファルセットに頼った退廃的で沈鬱な純歌謡。
 実際問題彼らとJシャングリラ以外で学生ムードコーラスバンドっていたんだろうか。
三矢恵子とチャッピーズ

母ちゃんにしかられた

EP コロムビア SAS1649  超有名カルト歌謡。なんともしょぼくれた歌謡ブルースにのって昔ながらのまとまりのない少年少女合唱団に煽られながら前川陽子や堀江美都子を想わせるパンチのある歌唱が酩酊感を伴いながら炸裂する驚異の楽曲。B面は16ビートの演歌で何かに似てるが思い出せない。

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