これ買いました14年3月
愛川こうじ/恋地獄
↑いかにもエルボン
14.3.30 「悪魔のティーンエイジブルース」購入のついでに。
ボビー・ヘブ サニー |
CD ビビッド VSCD736 |
なるほど、と膝を打った。「サニー」をR&Bと認識した場合、GSがあのようなストリングスバリバリ音楽になるわな、と。実際にはR&B特有の泥臭さはまったくなく、むしろ軽めのポップス歌手の範疇だ。ファンキーという言葉がこの人の音楽から最も遠い言葉だ。帯の惹句のとおりむしろソフトロック的な解釈の文脈で捕らえるべきだろう。単に黒人がやってたからR&Bだと思われたのだとしか思えない。当時の日本音楽界の誤解の仕方が伺え、微笑ましい。やっぱり元にあたらんと。可もなく不可もなし。 |
倉橋ヨエコ 婦人用 |
CD ワーナーインディーズ WINN82094 |
陽性の歌謡ジャズ。矢野顕子とかの伝統的壊れ系ニューミュージック歌手の系譜の声。じつは結構苦手な系統の声なのだが衝動買いさせるだけのものがあった。 |
キム・ミョンジュン アッサ大爆発ディスコ |
CD Pヴァイン PCD3446 |
カシオトーンと鶯笛(?)だけの異常にテンポが早い演奏にテンション高過ぎの下品なボーカルが絡むこれぞポンチャックというべきすばらしい内容。いい気に歌いながらさらにテケテケテケテケとかジョワジョワとか擬音の合いの手を自分で入れる。(虫声のところもあるけど。)スリリング極まりない今まで聞いたポンチャックの中でも一級品の出来。曲も演歌もので統一されているみたいなのもすばらしい。唐突に終わるのが前衛的。総合的にはどこをとっても本当に素晴らし過ぎるの一言。お勧めする。しかし、なんでみんなポンチャックをギャグでしか捕らえないんだ。俺は本気で好きなのに。それにしても何枚あるんだPヴァインのポンチャックシリーズ。 |
マンモス楽団 天然観光ポンチャック |
CD Pヴァイン PCD3450 |
こっちはカラオケ用?カシオトーンによる打ち込みと、なんか折り目正しいポンチャックにしては爽やか系の掛け声がだけ入っている。こちらもすばらしいテンションだ。韓国人って結構速いリズムいけるのだな。悲しい旋律ながらも破壊力抜群。この妙な迫力はその辺の日本のパンクやハードコアなんぞ足元にも及ばない。稲妻ギターのジャケがかっこいい。内容との落差がいい。ギターなんて入ってもいないのに。 |
V.A. スマイル〜コミックソング大全ソニー・ミュージック編〜 |
CD ソニー SRCL5317 |
収録曲の2/3は持ってるけど。「笑ってよいしょ」目当て。これのせいでテイチク盤の企画が流れたのかなぁ?やはり萩原哲晶はすごい。「青春ヤスダ節」も初めて聞いた「笑ってよいしょ」もこれ以上無いダイナミックな展開振りにしびれた。だけどそれ以外となると伊藤一葉「民衆に捧げるバラード(A)」が本編が二村先生の物まねでその上「何かご質問は」が聞けて面白いぐらい。少年探偵団「サウスポー」は期待外れ。だがソニーがこの手のコンピを出したという一点で評価しよう。 |
V.A. マインド・ブロワーズ |
CD パスト&プレゼント PAPRCD2033 |
60’sガレージもの。自分の中でのガレージのイメージに結構近かった。やっぱりガレージには均衡なんてもんは必要がないと思う。好き勝手に弾く、かっこいいように弾く、でも自分の頭で考えているようには弾けない、したがって破綻したりやけくそになったりする、これが正しいガレージだと思う。 |
(企画もの) アニRAP |
CD ワーナー WPC710133 |
まだこんなことやってんのか。涯なき泥濘アニメタルの余震。 |
14.3.23
エゴ・ラッピン ミッドナイト・デジャヴ 色彩のブルース |
マキシ ユニバーサル UPCM5001 |
柵木がいい、いいっていうから買っちゃったよ。表題曲はジャズっぽいブルースもの。色んな所で評判の中堅男女デュオ。みんな褒めてるのであえて貶す。 |
メロン記念日 さぁ!恋人になろう |
マキシ ゼティマ EPCE5142 |
一人だけスーツで踊ってるのが気になったので。結果として商業戦略に掠め取られたのだな。 |
山田修とハローナイツ こちら亀座の女 |
CDS ゼティマ EPDP1042 |
続いては完全なつんく作詞作曲。もともとそんなに完成された曲とも思えないドゥーワップをベースにしたアダルトポップスだが、小西貴雄のラテン系のクラブ風編曲が彼には珍しく曲とあまりしっくりときてないのが残念。しかし、恐竜人間のように今もしムードコーラスが生き残っておればというSF的楽しみはできる。だが、ボーカルやコーラスが曲に埋没してよく聞こえない箇所があるのが興を削ぐ。そういうのより何よりあまりにも譜にのっていないボーカルが批判するとかコケにするとか以前のひどすぎるレベル。こういうの聞いていたら歌謡曲に日本語は乗らないなどと言い出すやつが出そうだ。別に面白くも何ともなし。最近あたりが少ない・・・。 |
14.3.21
ザ・タイガース レア&モア・コレクション3〜ノベルティ・レコード編〜 |
2CD ユニバーサル UPCH1146/7 |
明治チョコレートの景品ソノシートを中心にしたノベルティ編。一応これで当時の主な音源は全てCD化されたことに。 |
V.A. レディ・メイド・アート・オブ・ティー |
CD コロムビア COCP50685 |
フィフス・ガーデンとかピチカート・ファイブとかコモエスタスとかの主にレディメードレーベルに残されたジャズっぽいグルーヴものを集めたコンピ。流石にのりのすばらしさは筆舌尽くしがたいものがあるが、ポイントになるような灰汁のある曲や曲毎のメリハリはあまりない。もっともこれはBGM用ということから意図したことのようなのでまったく合格。松本隆の詩で唯一好きな「愛飢を」のクレモンティーヌによるカバー(ピチカートファイブ名義)も入っている。まあまあ。でも何度も聞かないと思う。 |
桐島かれん ディスコ桐島 |
CD 東芝 TOCT6275 |
なんだかわからないが近田晴夫とか沖山優二がらみ。名前のとおりディスコサウンド(というよりクラブミュージックといったほうがいい。)で固めたコンセプトアルバム。桐島の詩は本職に比べるとあんまりよくないなぁ。「ハッピーネイション」のファンクぶり以外は別にこれという曲はなく、面白いとは思わなかった。 |
V.A. ザ・ベスト・オブ・ランバダ |
CD エピック ESCA5077 |
パラパラやらゴーゴーやらツイストやらドドンパやらと世にはやるニューリズムの中でも、バブル時代にはやったリズムがランバダ。リズムを強調したレゲェというイメージがあるが正しいのかしら。アコーディオンをバックにしたそのものズバリの「ランバダ」という歌がやけに流行ったが、他にこのリズムを使った歌ではやった歌なんてあったのだろうか。と疑問になるのもそのはずで、このCDを聞く限り「ランバダ」を除くとなんとも印象の薄い曲がこれでもかと並ぶ。まあまあの曲もあることはあるがそれもあくまでまあまあというレベルなので困ったものだ。歌謡曲に通ずるところがあるといえばあるがあまりに質が・・・。リズムというより曲のブームだったのだな、あれは。少なくとも20曲も聞くもんではないことは確かだ。そういえばランバダ歌謡というのもカバーを除けば山本正之の「展覧会の鰯」ぐらいしか知らないし。 |
アリラン明電 オレは宇宙のファンタジー |
マキシ キューンソニー KSC2193 |
李博士と明和電機のユニット。李博士全部欲しいよう。特にアルバムほしい。売ってる店があったら連絡してください。 |
団しん也 夜・・・酒組 |
EP キャニオン C178 |
有名曲。のりのいいラテンパーカッションから始まりアナログシンセが絡みつくディスコ調のムード歌謡。団しん也のボーカルのリズムとかが外れているのが残念だが、絶妙な編曲で演奏ののりもいいし聞ける聞ける。B面「暗暗暗」(くらいくらいくらいと読む。)はスプートニクスの「ドリーナマーチ」みたいに始まるが「黒の舟歌」と「少年探偵団」とあとなんかもう一曲位混ぜた様な歌。両面とも合格。 (追記・調べたら、これがオリジナルらしい。番組の企画でプロの作詩・作曲家でない芸能人に曲を作らせてコンペを行い、優勝した作品を商品化するというのがあって、それで作ったシングルらしい。) |
ふたつのさくらンボ ディスコ・ヤンリク |
EP ソニー 06SH617 |
A面はキダタロー作品。元があるんだろうけどこんな風にすることもなければシングルカットするようなこともないと思う。編曲自体もアナログシンセとか使っているがディスコものというにはなんとなく薄いのでモンド味以上のものはなし。B面は聞かんでもいい台詞入りのニューミュージック系アイドル歌謡。 |
14.3.15
V.A 続々・テレビまんが主題歌のあゆみ |
2CD コロムビア 56CC1878→79 |
コロムビアの名シリーズ第3弾。名ディスコ歌謡「はいからさんがとおる」一曲の為に買ったようなもんだな。 |
V.A 続々々・テレビまんが主題歌のあゆみ |
2CD コロムビア CC4429→30 |
同4集。なんちゅうタイトルだ。水木・ささき・堀江・大杉・こおろぎ体制の全盛期から崩壊期までの作品。彼らの横綱相撲と彼らに挑みかかる少兵士の悲壮な討ち死にの地獄絵図。 |
V.A シング・シング・シング 昭和のジャズソング名曲選 |
2CD ビクター VICJ60718〜9 |
戦前から戦後期にかけてのジャズ(今で言うポピュラー)カバー集。 |
V.A スイング・ニッポン 日本のメロディーをジャズで |
2CD ビクター VICJ60720〜1 |
同上の和製曲集とジャズによる既成曲カバー。こっちも二村定一から始まる。 |
V.A おしえてアイドル・リスペクト ポリドール・リクエスト編 |
CD Pヴァイン PCD1395 |
やけくそで全部揃えた。しかしこのシリーズでは珍しく結構気に入った曲があった。 |
V.A オースティン・パワーズ オリジナル・サウンドトラック |
CD エイベックス AVCW13033 |
いまさら新譜で買う俺も俺だな。3周ぐらい遅れてるわ。30周遅れたらそれはそれで威張れるがこれでは・・・。感想。60年代に吹き込まれた曲と90年代に吹き込まれた曲の間に思ったより違和感を感じなかったのは見事だが、やっぱりキャリアを積み上げた曲にはそれなりのオーラがある。全体的には別にどうということもなし。はっきりいって、水が合わんかった。 |
ルー・ドナルドソン アリゲイター・ブーガルー |
CD 東芝 TOCJ4263 |
GSクラシックに当たろうということとあほなこと考えたのとで購入。ポップジャズ。メインのメロディーラインをサックスが歌い間奏はオルガンが前面に出たグルーヴィーな演奏。ただなんとなくごてごてしていなくてちょっと拍子抜けした。べつに普通。ほかの収録曲もど派手な曲がなく流して聞いた。 |
V.A. カリ≠ガリじゃない(T−T) |
4マキシ 密室ノイローゼ MSNA〜D26 |
ジャケ買い。カリガリってヴィジュアルバンドのメンバーがそれぞれソロユニットを作って吹き込んだ限定版の企画ものらしい。 |
アンドレ中村とオホーツクボーイズ せつなくて〜オホーツクにたたずむ男〜 |
CDS エピック ESDB3191 |
今脱退で話題のドリカムがはるか前に変名で出したシングル。カッコはキラーズだが、音のほうは狩人みたいなニューミュージック流れのポップスながらも一応ムードコーラスだと強弁されれば納得せざるを得ない湿った楽曲。曲そのものはコミックソングというわけではありません。イントロは少しだけ「雨のバラード」に似てる。可もなく不可もない歌。 |
MiKe 涙のバケーション |
CDS ソニー BMDR153 |
なつかしもの。「可愛い悪魔」あたりを下敷きにした60年代前半風の擬アメリカンポップスの表題曲はそつこそないが間奏でビートに色目を使うなどやや爪が甘い。カップリングは同路線だが「ビー・マイ・ベイビー」をベースに。編曲の池田大介という人は彼女たちの関係でしかクレジットを見たことないがどういう人なんだろう。「ムーンライト伝説」を手がけた小諸鉄矢とともに結構なぞの人物。 |
アシカ ブランコ |
CDS バップ VPDC20640 |
ジャケ買い。全然知らん人たち。なんか女性陣に変な色気がある。聴こうと思ったら未開封見本盤だったので開く勇気がありません。何でこんなもんを50円で売るか。どんな曲なのかご存知の方がいましたらご一報ください。 |
徳山l 戦友 |
LP ビクター SJX8525M |
徳山lの戦時歌謡ばかり集めた裏ベスト盤。「戦友」は14番まで完唱したフルバージョン。名曲「満洲行進曲」も勿論入ってる。戦時歌謡といっても演奏の端々にあふれるジャズ魂が素晴らしい。また本人もビクター随一の実力派歌手と謳われた通りの快調ぶりで、意地が爆発している。掛値なく全曲これ名演。本当に凄いとしか言いようがない。この人にいたっては戦中に死去されているので再評価の目すらなさそうなのが惜しい。結構軍歌系は集めたほうなのだがまだまだ聞いていない曲があるな。 |
江利チエミ チエミの民謡集/第4集 チエミの都々逸 |
10吋LP キング LKF1311 |
江利チエミがジャズ系のバックバンドを従えて都都逸や代表的民謡を歌う。アレンジの原案は江利本人が出したらしい。出来不出来が激しい。「真室川音頭」はツイストに料理してご機嫌。「おいとこそうだよ」はジャズ上がりの面目躍如で見事なフィーリングで聞かせる。「佐渡おけさ」は初期ムードコーラス調に仕上げ。ほかも一応ひねった演奏が多い。可もなく不可もなし。 |
アダムとイヴ 女と男というものは |
EP コロムビア CD100 |
聴きたかった曲かと思ったら違った。お経風コーラスをライムに使ったいい湯加減のデュエット中道歌謡だが音楽的流れを無視するように結婚行進曲や子供の拙い台詞などが挿入されたりする。なかなかエキセントリック。B面は別にどうでもいい中道歌謡。ボーカルが極めて特徴的。ポップスなんぞ歌ったことないような歌いまわし方が気になってしゃあない。くるみ兄弟作品。 |
愛川こうじ 恋地獄 |
EP エルボン BON1022 |
エルボンとかローオンとかローヤルとかマイナーレーベルは全部買うことに決めた。演歌流れの歌唱や詩だが爽やかな編曲がどちらかというとフォークっぽい印象を与えるアダルトポップス。あまりに詩と曲が乖離しとる。二番の「底なし沼とも知らずに落ちた馬鹿な私はかたつむりなの」ってどういう意味?まあまあ。B面は真っ当な千昌夫系望郷演歌。別に。この人細川たかしっぽくて歌うまいわ。 |
山岡浩二 旅情 上諏訪のひと |
EP コロムビア LL10134J |
ナベプロ。新しい時代には新しいスターをということで山口あかりと平尾昌章が力を入れて作った作品らしいが、まるっきり旧来型の演歌。B面は三善英史かと思った。高音の伸びには見るべきものがあるが、インパクトが弱いなぁ。ぺけ。 |
佳川ヨコ 銀座のマリア |
EP ビクター SV555 |
A面はGS時代らしくビートの聴いた寂れたエレキ演歌。八泉鮎子に通ずる振り絞るような歌い方がいかにもこのころのB級歌手っぽくてよい。さびの銀座の連呼がキャッチー。まあまあ。B面はどうってことのない「叱らないで」路線の歌だが、詩が怖い。「この目をこの目を私のこの目をふさぎたい」。いやいやいやいや。 |
ハーフ・ムーン トキメキ・ファンタジー |
EP パラダイス PRS1009 |
多分自主制作。何でこんなもんを作る気になったのか不思議。ボーカルがとにかく下手で全体に漂う軽薄感がものすごい。聴けたもんじゃない。昭和最後期のブルーコメッツをさらに堕落させたような特徴のない演奏をしやがる。B面は俺たちは楽器が弾けるんだという主張がちっとは出ているが、ボーカルがその程度を打ち止め。どっちも糞ポップだな。 |
ウッディー・ウー 今はもうだれも |
EP コロムビア CD34 |
B面だけ。典型的なカレッジポップス。それ以上でもそれ以下でもない。多分メロディー的には「明日なき世界」をベースにしてると思われる。ドラムの類がまったく入っていないのが唯一の救い。 |
バックス マリア |
EP ビクター SF116 |
深遠なキーボードで始まるが中身はツイストあたりを狙ったような歌。ソウルフルに歌い上げるボーカルがなかなかかっこいい。いかにも70年代な精気に欠けた雰囲気でこれはこれで曲の雰囲気に合っている。B面は布谷文夫にも通ずるのりのいいブルースロック。やっぱりツイスト狙いだな。まずまずいいね。 |
ザ・シャデラックス 自由への道 |
EP ソニー SONA86149 |
ストリングスに乗ったいずみたく作品。「汗と涙のブルース」にちょっと似ているがトップグループらしい意地を流麗なコーラスに感じさせる。ちょっとヒットを狙うにゃ辛気臭すぎ。B面が奇盤「みんなでつくろう」の再吹き込み。イントロだけバロック調。旧作の快活さが失われとろとろした歌唱になってしまっているのが残念。今回は客席とのやり取りからメンバー同士の掛け合いに変更。「いっしょうけんめいがんばってこどもをつくろう」っていうのは破壊力のある歌詞だ。 |
フォーク・チーズ みどりのふるさと |
EP ワーナー L1037A |
ぶっ壊れ気味というかフォークの歌い方としては破格な鼻から抜ける遠くで痙攣したボーカルを担いだブルーグラス系カレッジフォーク曲。曲自体は何の変哲もない典型的なカレッジフォーク曲。「今はもう」が「いまはもほお」と歌われるのが気になってしょうがない。ところがB面はそんなこともなく普通の歌いまわし。しかし結成1ヶ月でテレビ出演か・・・。いい時代だったんだな。 |
克美しげる 片目のジャック |
EP 東芝 JP5128 |
両面カバー。A面はジョニーバーネットの名曲。本家よりもバッキングがかっこいい。歌唱は申し分ないが、本家が何が濁音だらけの迫力があったのが薄められているのが残念。B面は「ドミノ」をツイスト化ビートもあるしビッグバンドロックの冥利を満足させる。歌唱のかっこよさもこれ以上無いほど。この人も何もなければどうにかなっただろうに。歌謡界の損失。 |
V.A 超カルトGSコレクション |
CDR |
伏。感謝! |
阿部章治 魅惑のエレキギター |
CDR |
伏。 |
リズム・サンクス/サウンズ・エース ウィズ・ザ・ヴェンチャーズ |
CDR |
伏。 |
14.3.9
美空ひばり ひばりジャズを歌う ナット・キング・コールをしのんで |
CD コロムビア 28CA2671 |
シャープス&フラッツを従えた美空ひばりによるジャズソング集。「北野ファンクラブ」で使用され騒然となった「スターダスト」は耳のよさからくる完璧な発音でスウィング。その貫禄にノックアウト。その後は原詩ものと日本語まじりものがほぼ交互に歌われる。どれもが英語部分のこなし方が素晴らしい。英語至上主義のロックバンドなんて足元にも及ばない。「ラブ」なんかはナットキングコールとはまた違う温かみがあり、流石と唸らされた。「ロンリーワン」は西田佐知子を思わせるすさみ具合がなんとも素晴らしい(が、日本が唯一前面に出てこのCDでは完全に浮いてる。)。「恋人よ我に帰れ」を除けばあからさまにド派手な曲はないが、渋くて堅い。選曲のいくつかはエミージャクソンと重なるが、完全に此方の勝ち。比べてはかわいそうな位だ。日本音楽界最大の損失はこの人が演歌に押し込められたことだと思う。 |
金剛と榛名 夢の翼 |
CDS BMG BVDL1047 |
前から気になってしゃあなかった人たち。なんかかっこいいジャケット。「年忘れにっぽんのうた」での「あずさ2号」はよかった。名前からして行進曲調の小太鼓から始まりおっと思わせるがそのまま演歌に移行するという肩透かし。狩人みたいなハモリだがいまひとつまとまりに欠ける。はっきりいって合格レベルにない。曲もちょっとリードギターの音がかっこいい以外は魅力に乏しい売れなさそうな歌。カップリングはまだましなチャチャチャ歌謡だが、演奏も乗り薄で別にどうということもない。両面ペケ。 |
ライラックス 竿燈まつり |
CDS クラウン CRDN288 |
なんとも微妙なルックスの3人組コーラスグループ。調べてみたら一応所謂ムードコーラスのスーパーグループらしい。「時の流れに身をまかせ」そっくりな導入部分をもつ穏やかなムードコーラス。盛り上がりも何にもなくあっさり終わるニューミュッジック流れの歌。こういうの乱発したから演歌が凋落したのをわかってないのかね。駄目。こんなもんに協賛するな秋田市竿燈会と秋田市竿燈祭実行委員会。 |
森雄二とサザンクロス 酔いしれて歌舞伎町 |
CDS キング KIDD148 |
B面が「地球岬」だったので。ジョリーファミリーズと同じ曲なのか? |
トリオ・if 倖せチュチュチュ |
CDS センチュリー CEDC10598 |
対処に困るルックスの三人組演歌アイドルグループ?歌もそんなに巧くないしどういう経緯でこういうデビューになったのか知りたい。それにしてもこのジャケ・・・。まさかメジャーリリースじゃないと信じたい。・・・あ、メジャー、なの、はあ・・・。 |
渡辺要 男意気 |
CDS BMG BVDL1002 |
カップリングの「鮨喰いねぇ鮨喰いねぇ」が気になったので。石坂まさを作詞生活25周年記念らしいが誰も知らないぞ。 |
ネオンパーク 用がなければ帰ります |
CDS エピック ESDB3713 |
メンバー写真とジャケがもっさりしてたので、さえない唱歌ものかと思ったらラップ歌謡だった。なんだこれ!なんか異常に気合が入ったバッキングと女性ボーカルがやけにかっこいい。主唱者が何だか軽薄でこれはこれでいい。カップリングはジュリアナ東京っぽいリミックスというか単なる別バージョンだがこれも出来がいい。拾いもんだ。エピックもやりゃできるじゃん。あっよく見たら、この麻生郷子ってまさか麻生レミさんですか?顔がなんとなく似てんですけど。 |
戦国 母の詩 |
CDS 東芝 TODT2684 |
ユニット名がいい。全くなんでこんな名前にしたのか理由が思いつかない。顔もいいけど。外見は昔いたキリキリ兄弟にちょっと似てる。 |
吉幾三 これが本当のゴルフだ!! |
CDS 徳間 TKDA30254 |
上と編曲者が同じ。彼の大ヒットディスコ歌謡「俺東京さ行ぐだ」の替え歌。多分カラオケは使いまわし。普通のコミックソング。ヒット曲。まあ意図はいいと思う。カップリングはフォーク流れの牧歌的なバラード。こんなもんでしょ。 |
内山田洋とクールファイブ 都会の隅で |
CDS センチュリー CEDC10011 |
東京砂漠のAメロみたいな歌。ボーカル以外はオリジナルメンバー。前川清がいなくたって平気とばかりに千家和也作詞、内山田洋作曲、編曲・竜崎孝路とかなりの面子。ただ、このボーカルがミニ前川という感じで興醒め。ぜんぜん違うことやるかもっとそっくりだったらと残念。カップリングは明るい「古いギター」みたいな歌でさびの歌い回しが少し面白かったが、それだけ。ともに厳しや。 |
内山田洋とクールファイブ ふたたび長崎 |
CDS ミノルフォン TKDA70725 |
こっちはもうリーダーしかいない。たぶん前に新しいクールファイブ作りましたって言ってテレビで見たのがこれだと思う。デビュー曲「長崎は今日も雨だった」のジャケを意識したジャケも気合十分。 |
二宮ゆき子 三味でダンスを |
EP キング BS3045 |
有名曲。舞踏用。A面だけ。三味線を主戦にした普通のドドンパ歌謡。別にどうということもなし。 |
シュガー 私・にほリカ人 |
EP フォーライフ 7K69 |
ブルーインパルスやジャガーズのいたエコープロ所属だ。アニメ声がピアノ主戦のジャズっぽいトラにのって頑張る平均的な出来のアメリカンポップス。ロリロリ。混血の苦悩を歌った歌だが、深刻感なし。単に世代のギャップを歌っただけにも取れるけど。B面はもっと激しいいかにもアイドル然としたポップス。さびがごちゃごちゃしてるのがなんとなくいい。一応現代女性のライフスタイルを主張したもの。ってどうでもいいか。合格一歩手前。 |
レモンパイ さよならグッドバイ |
EP コロムビア PK46 |
フィンガーファイブのパチものみたいな歌。普通のアイドルポップス。別に。B面はサックスが歌い上げるフォーリーブスやフレンズの系統のよくできた男性アイドルグループ特有のマイナービートポップス。こっちはまあまあ。 |
美樹と勝 汽車に乗って船に乗って |
EP RCA JRT1335 |
これということもない単なる演歌。しかし筒美京平っぽい70年代に特有の編曲が妙にポップスよりの印象を与える。B面もどうというところのない暗いワルツ調の演歌。 |
安藤真人と五十鈴町子 恋して愛してけんかして |
EP ワーナー L1021W |
いや、上のと並べてみたかっただけ。浜松出身デュオによるまあまあビートのある楽曲に乗りながら歌われるキャッチーな演歌よりポップス。ぼろぼろなところもあるがなかなか聞ける。ホーンが軽快。B面も同じコンセプト。俺にはいける。ギターがニューロックしてて水谷公生っぽい。両面とも60年代っぽい。 |
ザ・パンチャーズ 可愛い女 |
EP ビクター SV2437 |
ようやく現物入手。ミスターオクレがもといたという事以外は有名じゃないのか?完全に当野のソロだけで進行する「人妻椿」路線の極めて演歌色の強い歌。B面は渋くギターが歪むなかなかよくまとまったバラード。 |
神保史郎/村上舞 ウッキンウッキン |
EP アルティ AY077 |
有名曲。アナログシンセと無機質なリズム隊、エキセントリックな歌メロ、破壊的なコーラスと何拍子もそろった中道なテクノ歌謡。なかなかのりがいい。B面はバブル直前らしい軽薄さに溢れた旧来型歌謡曲。なかなか面白かった。ふたりとも本職の歌手っぽくない歌い方だ。 |
北原千琴 愛すれど悲し |
EP CBSソニー 06SH536 |
穏やかなバラードの日本語カバー。B面「ヘイ・ポーラ」は宝塚の同僚と娘役と男役を振り分けてカバー。でもどっちも糞。 |
ただものでないガキスターズ 大人ってむずかしい |
EP フォーライフ 7K229 |
森雪之丞の理に適い過ぎた詩と三木たかしによる保守的な曲を間下このみやカケフくんらが破壊する。別に楽曲的にどうということはない。単なるなつかしもの。ちなみにウエスタンを導入した鷺巣詩郎の編曲は奮闘している。B面はバスギャルなるアイドルグループによる三木たかしお得意の哀愁のラテン歌謡。こっちはかなり出来がいい。初めて聞いた。アイドル然とした歌唱が素晴らしい。 |
エリアナ サルサ・ボニータ |
EP パライソ YK531AX |
ブラジル人アイドル。なんか肉食っぽい顔。バックの演奏はうまくそれなりのグルーヴがあるいものの情熱的というより流していて、ボーカルは熱情的になろうとしつつも引きずられて今ひとつのりの悪いサンバ歌謡。B面は打って変わってサックスが先導して活気付き一丸の熱演を見せる情熱のラテン歌謡。しかし、いまひとつ物足りないのはなぜだろう。 |
モダン・プレイボーイズ 月光のノクターン |
EP ポリドール DP1319 |
普通の楽団によるムードもの。 |
14.3.2
V.A 搖滾北京 |
CD Pヴァイン PCD14003 |
1994年ごろの中共のロックバンドのオムニバス。ファンキー末吉のせいで今の中共のバンドはみんなピンクフロイドに影響を受けてるらしいが、これはその前。 |
松岡弘 とびだせヤクルトスワローズ |
EP 東芝 TP20186 |
みすず児童合唱団と安いエレキギター一本を従えて悲劇の大投手松岡が味のある声で歌う昔ながらの軍歌調の歌。燃えるぜ!歌詞が球団歌の中で一番すごい。鈴木淳作曲。B面にいたってはさびは一応英語なのに(「ガッツ」とかだけど)突撃ラッパまで登場する軍歌っぷり。そういえば「歩兵の本領」に似てるな。ファンキーベースボールよ永遠に。そこそこ。 |
久美悦子 アリューシャン小唄 |
EP テイチク SN156 |
ヒット曲だが聴いたことなかったので。一応本当は三沢あけみの歌。俗曲。どうということもない。高月ことば作詞。B面はSP以後エレキ以前のこの時期に特有の音の演歌。まとまっているがそれだけ。ちょっと塩まさるの「母子船頭唄」を思わせるところがある。珍しくディレクターのクレジットがある。駄目。 |
ジョージ西川口とヒマなスターズ 0時25分新宿発は赤羽止まり |
EP ファンハウス 07FA1033 |
最古のヒップホップ歌謡「みっちゃんとキョーちゃんの場合」のB面でフィーチャーされてる曲。演歌のパロディー。三連ロッカバラード。B面はカラオケだがネタ。両面ともセンス結構好きなんですが、何か。 |
市川染五郎 聞いておくれ僕の願い |
EP 東芝 CP1008 |
買い替え。これで「キャピトル・ヤング・フェスティバル」が売っ払える。 |
潮健二 神戸にゃお前がいるからさ |
EP テイチク SN1068 |
「仁義なき戦い」の「仮面ライダー」のあの故潮健二さんらしいです。何ということもないいかにもテイチクな歌謡曲。B面は夜のクラブにふさわしいダンサブルなラテン流れの都会派歌謡。そんなに。 |
坂本スミ子 おおさか音頭 |
EP フィリップス FS2067 |
なんと昭和52年発表曲なのに両面とも服部良一作曲。今ひとつ和風でないのはさすが。「弾むディスコのロックも楽し」だそうです。ギターの音がかっこいい。でもそれだけ。B面は募集詩らしいが吉川昌英って聞いたことあるような。平庸だがとってもアップデイトなポップス曲は作者の年のことを考えると改めてそのすごさが認識できる。でもぱっと聞いて面白いかというと・・・。 |
トリオ・ザ・ミミック あなたの女で死にたいわ |
EP 大阪ローオン RR19 |
ようやく現物入手。芸人グループらしい「なみだの操」路線の演歌流れの歌。何だかあんまり自分好みではない曲調だ。B面は「ネオンドドイツ」路線のコミックソングだが寂れて荒んだ雰囲気が素晴らしい。男の哀愁を余すところなく表現した佳曲。 |
藤丸葉一 モニカの瞳 |
EP マーキュリー M1006 |
ビッグ・マイナーレーベルから出たいかにもGS時代なタイトルの歌謡曲。ドンドコドラムと申し訳程度のエレキの典型的な青春歌謡。ムードのある声。B面はのどかなバラード。どっちも押し弱し。駄目。 |
斉藤ゆう子 僕も男だ |
EP フィリップス 7PL114 |
バックがムーンライダーズだったような気もするがどうでもいい。いま何してはるのやろ。いわゆるニューウェーブ歌謡だがエキセントリックなさびが興を削ぐ。B面はまるで違う工夫のあるアレンジだがいずれにしても別に。アイドルで売り出すつもりだったのか・・・。 |
してちょボーイズ 名古屋人の館’87(星野中日応援歌) |
17cmLP キンシャチ WTT1002F |
4曲入り。聖飢魔IIの「蝋人形の館」に対抗してるらしい。(何処が?)東芝EMIの宣伝部の人が絡んでる。表題曲はクラシック(第九)にしょうもない歌詞をつけた馬鹿歌。できは悪い。「シーサイドブリーズ」は短いがまずまずのファンク。B面は替え歌。「ライク・ア・まあじゃん」は語る気もしない。元ねたわかりますよね。「悲しき宣伝マン」はこのレコードで唯一まともに聞ける歌。「悲しき鉄道員」のハードロック的なカバーだかピロピロするギターが出自の確かさを匂わせる。演奏以外はどうしようもないセンスだけど。しかし宣伝部の人がこのセンスならそりゃ出てくるもんのセンスもその程度になるわな。 |
14.3.1
V.A DJロマン・ポルシェ。のニューウェイヴ愚連隊2 邦楽編 |
CD ミュージックマイン IDidcl1002 |
説教で有名なロマンポルシェの二人が選曲した80年代ニューウェーブ系統楽曲のコンピレーション。ソフトバレェとかサロンミュージックとか戸川純とか黒木香とか。曲の並びが悪い。 |
V.A ディスコ歌謡BMGファンハウス編 |
CD Pヴァイン PCD7222 |
館ひろし「青い山脈’88」目当てだったがどうということも無かった。半分ぐらい持ってるからあれだけど、特にこれという音源はなし。LAソウルドライバーズが聞けるのが有り難い位。ザ・カミカゼも別に普通だし。ニック・ニューサの二曲は流れを著しく途切れさせていて納得いかん。良くも悪くもBMGの生真面目さが出たCDだ。 |
グッチ裕三とグッチーズ ベスト・オブ・江戸川・サリバン・ショー |
CD ワーナー WRC710128 |
「ハッチ・ポッチ・ステーション」のサントラ第二弾。相変わらずファーストの予告にあったまま漏れた音源が漏れたまんまだが、今回は不可解な収録曲なし。(前作のメキシコ民謡は何だったのさ。)オリジナル曲のほか洋楽曲、GSなどのひねったものストレートなものひっくるめたカバー(「音」は違うけど色々考えるとこれはこれでいいような気がする。)などもあるが、何と言っても「母さんのうた〜宇宙のファンタジー」のようなぶっ飛びもんの童謡が聴き所。俺は凡百のアルバムより全然いいと思うけど。結構元ねたが偏ってるような気もするが、がんばれ。まだ続き出せ! |