これ買いました16年7月

16.7.27 何故こんなに忙しいのだ。

CDR二枚を頂く。いいなぁ。凄い漠然としてますが、こういう中で私やれるのかしら。

16.7.25 バイエル薬品のCMソングが気になる。

ジョイベルス東京

青春を唄う わが青春に悔いなし/人生は二度来ない

LP ミノルフォン KC32  ファーストアルバム。オリジナル、同時代の歌謡/フォークのカバーのほか唱歌が六曲もカバーされているのが大きな特徴。このバンドの異常なアナクロさが唱歌をベースにしていることに発している事が解ってすっきり。このバンドの青臭さはボーカルの絶妙な歌唱レベルにかかっているところがあるので、あんまり本格的な曲をやるとボロが。なお、「真白き富士の嶺」も収録されており、ソックリなオリジナル「恋人よ安らかに眠れ」と並べて聴けるのが有難いが、解説での激賞ぶりの割には・・・。カバーに比べなかにし礼の作詞能力がいかにすごいかというのは解る。売りのマンドリンは飽きるほど聞ける。
レイコとミツコ

霧の中のミーナ

EP フィリップス FS15  ピーナッツフォロワーの女性双子コーラス。元のレモンレモンズ。御顔は知念里奈に似てると思う。今ひとつ歌謡のカタルシスに欠けるがチェンバロを中心とした編曲は時代を先取りしており健闘している。B面はピーナッツというよりもこまどり姉妹が無理にポップスを歌っているような印象が。ビートは効いている。
桑原一郎

ここより永遠に

EP ソニー SOLB93  両面とも筒美京平、もとGS(ブルーシャルムのボーカル)、「日本沈没」イメージソングで満貫。ギターなどの音色や全体的な沈鬱さにニューミュージックの萌芽がみられるバラード歌謡。本来なら歌い上げ歌謡になるはずだが、ボーカルのジェントルさにより非常に穏やかな印象を与える。特筆すべきことはないが、僅かにブルーシャルム時代のグループサウンズなのかムードコーラスなのか解らないコブシ回しの名残が聞けるのが救い。どうでもいいが近田春夫氏も「気分は歌謡曲」で書いているが、本来空気の如き存在として機能すべき職業作曲家による楽曲の提供が、例えば筒美京平作曲ということで売りになる昨今の歌謡の状況はもの凄く拙い状況だと思うのだがどうか。B面はさらにソフトケイテットされたバラードでこれも七十年代臭が強烈。筒美氏自らの手による編曲はフルートを中心にした穏やかで音の立ったものだが、バカラック趣味が透けて見えて面白い。ただし、曲自体は七十年代らしくあまり快活なものではなく、ボーカルもやや堅さが目立ち、結果としてかなり印象は薄い。
キッパーズ

星のコーラス

EP 徳間 VA38  ずっと現役「北海道のブルーコメッツ」のサードシングル。これで自分が把握している音源は全部聞けた事になる。ニューミュージック時代のホームソング。ポニーズの「ブルーエンジェル」に似ていないこともないが、トランザムの影響が多分に見受けられる。自分たちで演奏しているのか判定しかねる。B面もニューミュージックの臭いが強烈だが、仄かに60年代の香りも漂う絶妙な作品。ビクター時代のブルーコメッツを思わせるのは渾名の故か。
津軽洋子桂子

汽車コさ乗って

EP コロムビア SAS1269  ルンバにのった民謡歌謡。秋田音頭が応用された唄い回しがぬめっとした田舎臭さとあいまって強烈な佳曲。詩が良い。トップモードという言葉が訛って唄われるのは凄い。B面は苦労しても田舎に帰らないぜという自己紹介歌謡。可愛らしい雰囲気が漂って好感。これのサビはラップになっていて起伏の富み方が素晴らしい。
寺内タケシとブルージーンズ

おもいで発しあわせ行

EP キング HIT792  幻想的なイントロこそ期待を抱かせるがそのままするするとスケールが小さくなっていくパッとしないフォークバラード。はっきり言って面白くない。B面は浪曲(というか浄瑠璃)「壷坂霊験記」をエレキ化。この時期の他のどのバンドにも出来ないブルージーンズならではの気の狂ったコミックソング。バニーズを思わせる努ガレージなギターから始まり、一気にテンポを落とすや始まるブルージーンズからのシャープファイブ「網走子守唄」への返答とも言うべき痛快な演歌歌唱(深沢?)、続いて寺内の茨城弁の台詞、ムシ声、豪快でメリハリをつけすぎた展開、唐突なギャグと聴くものを置いてきぼりにする。名曲!しかしこれはこれが発表された昭和四十年代には受け入れがたいスケールを持った怪曲。今出してもまだ売れなさそうなぐらいの勢いの快曲。
寺内タケシとブルージーンズ

恋人たちの世界

EP キング HIT795  森田克子とザ・プリティーズ参加。数多の素人がぬめっと唄う歌声運動のような曲。ロシア民謡度がやたらと高いが、舟木一夫あたりの青春歌謡の系譜。山本正之の一連の曲に感触が近い。悪い曲ではないが、エレキ物を期待してこれが出てきたら怒る人もいるかも。B面は外国曲のカバーでノスタルジックなロッカバラード。リズムの取り方が落ち着かない。
サンとロペ

夜泣き女

EP ビクター E1006  有名な人達。スレンダーなデュオ。「数え歌」も聴きたい。そういえば最近クレオとパトラが聴きたくてしょうがない。「恋の奴隷」を思わせる所謂昭和グルーヴ歌謡だが、ドスの効いた退廃的なボーカルが素晴らしい。B面も同じようなボーカルだが曲はちあきなおみ風。
ザ・ウェイフェアリング・ストレンジャーズ

おはよう友達

EP ビクター JET1981  ヨーデルをフィーチャーしたブルーグラス濃度の濃いオリジナル・カレッジ・フォーク曲。始終バンジョーが鳴り続ける。同系統だから当然だが「山の人気者」を思い起こさせるが、青臭いボーカルのせいもあって非常にさわやかな印象を受ける。B面も長閑なブルーグラス系フォークだがノスタルジックで、このあとの時代のフォークとは異なるカレッジフォークの情緒が嬉しい。
ポピーズ

泣きどころ

EP 東芝 TP20206  セクシーグループの至宝。セクシーヴォイスをフィーチャーした熱烈なダンスチューン。サビには「アイム・ア・マン」、間奏には「ブラック・イズ・ブラック」が流用されている。やや淡泊なのは玉に瑕だが、さすがポピーズ、高水準。B面は「ママ・ギター」をブギウギで料理しているが、むちゃくちゃボーカルが上手い。バックコーラスはおばちゃんコーラスにも聞こえるが、レベルの高さを無駄に使っているのに情緒を感じる。

16.7.24 MDの録音がうまくいかない・・・。

ダウン・タウン・ブギウギ・バンド

ゴールデン・ベスト

CD 東芝 TOCT10864  コミックソングから硬派なスローバラードまで揃える、初CD化(当時)も多く収録したベスト。代表曲は一通り入ってはいるが、もしかしたら裏ベストといった方がしっくりくるかも。ばらけたコーラスに色濃いGSの影が差しているが、特に感想なし。これで一枚売り払える。

16.7.21 仕事が多い。

サイモン・デュプリーとザ・ビッグ・サウンズ

パート・オブ・マイ・パスト

2CD EMI 724359372723  「空に書いたラブレター」(通称・凧)のヒットを持つ英サイケの雄。年代順にシングルを並べたあとモノ録音アルバムの収録曲を入れ込んだ文字通りの全曲集。英国のバンドらしくカラッとしたタッチでドロドロ感は殆どなし。一枚目は確かにサイケが前面に出ているところもあるが、二枚目の前半ではソフトロックやバブルガムポップと親しいサウンドが中心で、寧ろ本質はこちらにあるのではなかろうか。或いは商業的な戦略を優先させたのかも知れない。とにかくポップス濃度が高く、成程、今半期のベスト盤の一枚と激賞しはる訳である。寒々しさまでも漂う楽曲が多い中、「ステインド・グラス・ウインドウ」では69年にもなってバロック音楽を取り入れようとした気概は世界共通のGS的な感覚を偲ばせる。どうでもいいが曲毎にモノだったりステレオだったり権利者が違ったりするのは英国の録音事情が垣間見られて面白い。「凧」はアウトキャストがあまりにも原曲からかけ離れたアレンジをしていることがよく解るが、これはGSによるカバーとしては大変珍しい。
ライカブリーズ

サンオーヴァービーチ

レーベルゲートCD2 ソニー KSCL693  ファーストミニアルバム。ボサノバをバックにしたヒップホップのトップが良かったから買った。アコギと打ち込みのビートをバックにして歯切れ良いが、ボーカルが演奏に埋没気味で聞き難い。あと、曲のネタが結局一パターンしかないのも減点材料。考えるに彼らがということではなく、こういうヒップホップ歌謡で三味線をバックにしてみようとか、ガレージを入れてみようとかというバッキングの音で勝負しようと言う気概があまりみられないのは何故なのだろう。
V.A.

銀座浪漫

CD クラウン CRCN25101  銀座を舞台にした歌謡曲集。というか、この選曲者は俺ですか?古今にあまり頓着せず、有名曲を中心にド・カルトな楽曲を挟み込み、意外に薄味な選曲。実際は鈴木啓之氏のようだが。フランク赤木、ペドロとクリスティーナの収録が珍しく、おそらく初CD化。ロス・プリモスの銀座三部作が揃い踏みもこの手の盤では珍しい。止めに天地総子の「銀座ゴーゴー」も聞ける。まあ、ド派手な曲はないが。しかし「銀座カンカン娘」と「おんなの西銀座」が一枚で聞けるというのは、なんと言ったら良いやら、大関と序二段の相撲を一緒くたにされているような気もする。
モーニング娘。

女子かしまし物語

CD ゼティマ EPCE5303  モーニング娘。版「新・会員番号の歌」。悪くはないが、普通はアルバムとかカップリングで立てる歌でシングルのA面で売る歌ではないような気もする。アレンジは変るが延々と同じメロディーが繰り返され、大正時代の演歌とか明治時代の軍歌の系譜に属する曲。メロディーラインも妙な持って行き方などが戦前歌謡風。開始一発で紺野が「石川梨華!」と呼び捨てにするけども、そういう関係なのかしら。モーオタではないのでよく解らない。この盤よりはテレビで披露する歌の方がワイルドでかっこよいように思われる。カップリングはいかにもなサッカー応援歌。

16.7.20 一ヶ月の給料で33日で暮らせば年間で一ヶ月分浮くとは言え、なかなか出来ない。

ザ・ピーナッツ

アナザー・サイド・ピーナッツ!

CD キング KICS549  シングルB面曲集。どういうネタでもピーナッツ節に持っていくのが痛快の一言。日陰者のB面曲でも決して手を抜いたところもなく誠実に歌い上げる職人魂が素晴らしい。これだけ声の当たりが激しくかつコーラスが完璧なグループというのは空前絶後だ。
ユニット4+2

シングルス

CD ヴィヴィッド VFCD2639(1)  ブリティッシュ・インベンション組では実は一番好きかも知れない。出自的にはヴィレッジシンガースやバーズと同じフォークグループからの転身組。自分はビート物は好きでも、あんまりロックっぽいバンドだと引いてしまうところがあるが、こういう一見何が基本にあるか解らないバンドだとかなり愛おしく感じる。後期のサイケポップに形式が定まってきた時代の作品も悪くはないが、前半の音楽性を意欲的にとっちらかせている時期の曲の方が好みだ。カントリーやらゴスペルやら、特にデビュー曲のボトム「スウィング・ダウン・チャリオット」が「タイガーラッグ」にそっくりなのは、実はリバプールサウンズブームがネオ・スキッフル・ブームから発展し、戦前期のダンスホール音楽を取り入れることが流行であったことなど、日本になかなか伝わってこない情緒を如実に語っていて面白い。
サソリ/ダンボール・バット

さそりカクテル

CD キャプテン・トリップ CTCD070  サソリとダンボール・バットのミーツ・アルバム。本体入手。昔うちの後輩が余興でカバーしてて気になったので、元を聴かせてもらったところ衝撃を受けたサソリの「さそり」はイーグルスの「あの日の恋」に比肩しうる、所謂ネオ・ネオGS屈指の名曲。もっとも他は両バンドの曲とも其程ではない。なお、ダンボール・バットは今も現役バリバリだがサソリの方は惜しくも解散している。

16.7.3 寄稿なんかするほど暇じゃないよ。早く楽になりたい。

小野寺武司とロス・オノデラス

ロック&ドラム/自由になりたい

LP ビクター CD485012  「ムードコーラス・スペシャル」収録のせいでムードコーラス扱いされているパーカッション中心の本格派ラテンバンドによる本領発揮の洋楽カバー軽音楽盤。まあ解説をよく読むとこのバンドに関してはムードコーラスじゃないと釘が指されているのだが。一言で言うと死ぬほど格好いいパーカッション入りアートロックで、全編を覆うハモンドオルガンとウーマントーン、サックスがかっこいい。演奏曲目は表題曲の他「ジャニスの祈り」「移民の歌」などだが、混じって「ナオミの夢」が入っているのが面白い。ラストを飾る「オイエ・コモ・バ」はこのバンドの本貫であるラテンの素養がストレートに出ており、熱気が凄まじい。全曲DJ可能な濃厚なグルーヴィーさは、今まで聴いた軽音楽盤でも屈指の出来。お勧め。CD化希望。
黛はじめとアートロック’69

アートロックのすべて アクエリアス輝く星座

LP ポリドール SMR1042  バンド名がいい。これも洋楽カバーの軽音楽盤。解説(桜井ユタカ)がロックと書くべきところを全てロックンロールと表記していて微笑ましい。黛のサックスをバリバリフィーチャーしているが、バックは完全にニューロック演奏。前田憲男による編曲も相まって非常にグルーヴィー。少々ぶっつけでやっていることからだろう荒っぽさが顔を出すのが残念だが、勢いが良いのでさほど気にはならない。ついでに言えばクレジットはないが、ベースはおそらく江藤勲だろう。「キープ・ミー・ハンギング・オン」や「ふたりのシーズン」などバンド名通り69年のベストヒット的な選曲も嬉しい。最も出来がいいのは「インディアン・ギヴァー」と「ジェラルディン」か。
鈴木邦彦とビート・ポップス・メン

ダンス専科VOL3ゴーゴー編

LP キング SKK480  かの有名な。ゴーゴー編とはなっているが、副題は「R&Bで踊ろう」としており、それだけに選曲はブルー・アイド・ソウルとR&Bばかり。比較的素直なアレンジだとは思え、ファズ・ギターとサックスを豪放にフィーチャーした重厚なサウンドが多く、ファンキーでダンサブルだが、やはりゴーゴーの軽快さからはほど遠いが、どちらかというとへビィなアルバム。バリバリのファズがけたたましく煽りまくるが、逆にこのバンドの売りであるはずのピアノがさほど表に出てこないのは意外。最も出来がよいのは大胆なラテンアレンジが施され大変異質で際だっている「ダンス天国」か。正統的なこのアルバムの音の中では「ブンブンブン」が最も出来が良い。アニマルズは過去のバンド扱いされながらもローリングストーンズと共に「ブンブンブン」と「朝日のあたる家」二曲カバーされており、両方とも水準高し。所謂ソウルの曲の黒さの再現ぶりは見事。「ノーノーノー」はあたりの緩さがニーショップスを思わせる。
クイン・ノート

ベスト・ポップス・フォー・ユー

LP 東芝 TP7466  これも有名。A面は平穏で、平たく言ってしまえば、もとがおとなしい曲も多いせいか、お上品で今ひとつ躍動感に欠ける。まあ、今まで荒々しいインストものにばかり焦点が当たってきたが、どう考えても道士郎の流れとか色々考えると、こういうイージーリスニング流れのサウンドの方がやはり本道だろう。B面は荒々しく文句無しに格好いいニューロック的なアレンジが並び、特に石川晶的なグルーヴを感じさせるオリジナル・キャストの「ミスター・マンデー」と楽器編成やら何やらが全く違うのに何故かバニーズ風に聞こえるティファナ・ブラスの「マルタ島の砂」が抜群の出来。さらにラストに控えた1910フルーツガムカンパニーの「トレイン」が素晴らしい。バブルガムポップのサウンドの骨太さをしっかりと再現し分厚く豪放な演奏に呆気にとられる。小気味もよく、かっこよさに小便ちびる。この面はほぼ全曲DJ可。何れにしてもどれもオルガンよりもギターやドラムの方が断然目立っている。
永井秀和

緑の館の少女

EP ビクター SV757  レコード大賞でタイガースに競り勝ち、後には名プロデューサーになった人の方。村井邦彦による典型的一人GS作品。ズンドコビートにセンチメンタルなメロディーは出出しの数小節がちひろるりこの「チロルの娘」に似ている一方で、被さる流れるようなストリングスはフォーリーヴスの「涙のオルフェ」風で情緒豊か。どうでもいいがリーマって何人よ。B面は青春歌謡ど真ん中。ジャイアンツの「素足の乙女」を改良したような曲で特に何と言うこともないが欧州の映画音楽を思わせるアレンジが耳に残る。

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