これ買いました平成17年2月

 


17.2.23 今日は駄目な日だった。

V.A.

イエローマジック歌謡

3CD ソニー MHCL490〜2  YMOメンバーが関わった楽曲集。もう持ってる曲が多いと言うこともあるが、特に感想はなし。自分は松本隆の詞(を使っている曲)の好き嫌いがあまりにも激しいということがよく解った。
クレイジー・キャッツ

クレイジー・ムービーズVOL.1

2CD 東芝 TOCT25591−2  クレイジー・キャッツのサントラ音源集。レコードになっていない曲やバージョン違いばかりなので、前回買ったCDとはまた別の趣がある。人気絶頂からくる訳の分からないエネルギーというものをよく感ぜられるが、まあ、いわゆるコアなアイテムだ。
クレイジー・キャッツ

クレイジー・ムービーズVOL.2

2CD 東芝 TOCT25593−4  同上。緑魔子やブルコメ、ドリフ絡みの音源もあり。宮川泰の音作りのポップかつ恒久性を改めて確認。全体的には萩原哲晶の作品が多い中で、宮川作品が薬味として効いていて、全体の流れの要所要所を締めている。加藤茶との絡みが多くなるディスク2の終わりのあたりでは、汚いファズが大爆発する何ともガレージなロックチューンもあったりしてクレージーの一筋縄ではいかない音楽世界を見せつけてくれる。
V.A.

テクノマジック歌謡

2CD ソニー MHCL493〜4  YMOメンバーが関わっていないテクノ楽曲集。テクノ歌謡の全盛期の曲は自分が幼少かつ片田舎に住んでいたこともあって曲と曲名が一致していないことがやたらに多く、「ひらけ!ポンキッキ」等で聞き、名曲と思いながらもそのままなんという曲なのか判らないままというのが多いが、アパッチ「宇宙人マナマナ」もそうだった。やっと曲と曲名が一致した。ド派手なインベーダーゲームのサウンドによるイントロから妙なフックをかけたリズムチェンジ、いきなり歌い方が変るサビ、そこまで曲中で築き上げたものを全部ひっくり返す曲のオチなど驚天動地の大快曲。というかやっぱり大本命は性に合わないという自分の偏屈さが出ているだけなのかもしれない。大野方栄「エキセントリック・パーソン、カム・バック・トゥー・ミー」もシンセサイザーによる演奏も切れが良いが、それ以上に流石ジャズシンガーという流麗かつ高速な歌いっぷりにオッタマゲた。それ以外で初めて聴いた曲は特に感想なし。テクノと歌謡のどちらを重視するかという点で編者の認識と大きな隔たりがあるのだろう。

ザ・レンジャーズ

コンプリート・トラックス

CD クラウン CRCP40101  事実上買い換え。元メンバー・古賀民也氏へのインタビューのほかアストロノウツ、シャープファイブ路線のバンドだったのを改めて想い起こさせる楽曲別使用ギター一覧、本人による一言コメントがこれまた凄まじい。ただし解説は薄目。本人の好きな曲が自分の感覚と一致して嬉しい。「君をしのんで」って意外にギターが格好いいことに気が付いた。
真鍋ちえみ

不思議少女

CD ソニー MHCL496  80年代を代表するカルト・アイドルのオールトラックス。不安定というか不安げで儚い歌い方は、この時代のアイドルに得に顕著にして、時代の影をしっかりと留めていて情緒高い。当時からハイグレードな楽曲が揃っていると高い評価がくだされていたが、結局聞き終えて印象に残るのは阿久悠、安井かずみという歌謡畑の第一人者たる作詞者の詞がいかにニューミュージック畑の人のそれよりも鮮烈かつ洗練されているかと言うことである。テクノの意匠は全編に借りられているがさり気なく、言われなければさほど気になるものではない。ただしその中でも「ねらわれた少女」の浮遊感はやはり凄い、ピカイチの楽曲。
V.A.

コロムビア・アワー ポピュラーヒット1 薔薇色の人生

CD コロムビア COCA70365  昭和30年代名曲集。ロック登場以前及び非ロック非フォーク非ポップスの洋楽カバー集。美空ひばり、越路吹雪らに混じって柳沢真一(「そよ風とわたし」!)、デニー白川といった名前も。名の高さに恥じない名演が多く、上品で雅な傾向が多分にある。丸山明宏がやはり異彩を放つ。時代の一断面に確かに触れられる。
V.A.

コロムビア・アワー ポピュラーヒット2 ハートブレーク・ホテル

CD コロムビア COCA70366  同上。こっちはロック、ポップ系の曲ばかりで結構既に持ってる曲多し。北原謙二「北風」目当てで買ったのでそれだけで満足。「北風」は英語パートが軽快で、お元気だった頃を偲んで涙が出た。これ以外の曲で初CD化なのは多分2曲だけ。旗照夫「アンチェインド・メロディー」は都会派歌手の面目躍如。後藤久美子は何回聴いても駄目駄目だ。パンクしている。
V.A.

コロムビア・アワー 歌声喫茶の頃 山のロザリオ

CD コロムビア COCA70367  同シリーズ。ロシア民謡とかうたごえ喫茶でよく歌われた曲を集めたもの。織井茂子にロシア民謡歌わすというのはいきなり企画の段階からして凄い発想だが、それを全く意に介さず名唱に昇華させているのはなお凄い。伊藤久男、若山彰、三鷹淳とコロムビアを代表する男性臭い歌手が揃い踏みしているが、この手の歌手の系譜は僅かにジョン・健・ヌッツォを除いて歌謡の一線からは完全に滅んでしまったなあ。正統的な音楽的素養が歌謡に活かされていたギリギリ最後の時代が昭和30年代であった。GS野郎はザ・エコーズの2曲に注目。
V.A.

コロムビア・アワー テレビ主題歌 柔

CD コロムビア COCA70368  同シリーズ。そのままテレビ主題歌集。ここでもエコーズがきけるが、それよれもなによりも珍しく天才子役時代の中山千夏の曲が2曲も収録されており、これが共に歌唱がよい。後藤久美子とは比べものにならない。あくまで普通の歌手として土俵に立ってもそれなりに通じる程度の出来はある。小坂一也が3曲も収録されているのがウエスタンがメインストリームの一つだった昭和30年代を偲ばせる。他に谷幹一、藤山寛美、おさげ姉妹の収録が珍しい。北原謙二のオリジナルアルバム復刻希望。
V.A.

コロムビア・アワー 名曲リクエスト 涙のラーメン

CD コロムビア COCA70369  微妙な選曲、としか言えない謎の選曲がイカス。いくらあんまり売れなかったけど今に残る名曲をコンセプトにしているとしても限度はある。全部のうち三分の一位は初CD化だと思われる。元気溌剌が前面に出てくることの多い高橋元太郎の都会派ムード歌謡「筏流し」(「筏流し」という題材が都会派なのはひとまず置くが)は意外なしっとりさでフランク永井路線を模索していたことが伺われる佳曲。九条万里子「すゝきのブルース」等は初めて聞いたが、成程どれも歴史に名を残す曲だと言って全く差し支えない。どうでもいいがこのシリーズはカタログ番号ぐらいしかマニア向けの情報がなく、せめて発売年月日、出来たら厚めの解説を付けて欲しかった。井上ひろしはベスト盤ぐらい出して欲しい。

17.2.19 中ノ森バンドって生身のバンドの音がしないので誠に違和感があって落ち着かない。

李博士

李博士(イ・パクサ)の八十日間世界一周ポンチャック

DVD キューン KSBL5801  やっと買った。李博士が八十日どころか八日ぐらいで世界各地でポンチャックを歌う珍道中記だが、彼の粗野だが人の良いところやキーボードの金善日との絆の熱さも同時に伝わってくる情緒に優れた映像作品。中でもローマのスタジアムで歌われる「アイ・ラヴ・フィーファ・ワールド・カップ」はオーラに包まれており、その情緒の高さは特筆ものである。溢れるこの人の歌唱は嘘偽りなく天才的なものだと思う。世界のどこでも鍋を喰い、ポンチャックの第一人者としての意地を虚飾なく吐き出すそこにロックを感じた。オマケに出演した金鳥コックローチのCMが入っている。

マーガレットとロマンス岬のかもめたち

恋の花

CDR 番号なし  クールキャッツとは別曲。普通にメジャーレーベルから出てても別に驚かない程度の完成度のファズ歌謡で、ギミックもよく考えてある。渚ようこが黛ジュンを歌っているような感じで、つくづくボーカルが上手い。昔を知るだけに感慨深い。合いの手みたいなコーラスが微笑ましい。もっとハーモニーを重視した方が俺好みだが、まさに好みの問題。ブレイクの所のギターをもう一寸三味線風にした方がいいこと以外は言うことがない。(一箇所目立つミスしてるが無視。)カップリングは、前のサンプラーと同じ音源か?何れにしてもこれもよく出来た曲だと思う。少なくとも俺の好みド真ん中で、それを聞かせる技術も兼ね備わっている。よい。

17.2.17 病み上がりに紅い薔薇。

水戸浩二

君さえいれば

EP クラウン CW758  バックがザ・ジェノバということで有名なレコード。粘っているが普通のエレキ青春歌謡であまりジェノバ色はない。但し一箇所だけ入るコーラスの方がしっかりしていて魅力的な声をしているのはどうなんだろう。山本吉明の歌はコーラスにしとくにゃ上手すぎる。演奏は普通に上手い。B面はあのボンゴの入った妙に高度なジェノバの色の演奏が聴けてわくわくするが曲自体はえらく地味な耽美な青春演歌。始終はいっている鉄琴がラテンGSジェノバの本質を鮮やかに照らし出す。
ハニーズ

海呼ぶギター

EP テイチク US743  双子による女性フォークデュオ。ハワイアンの風味高い外国曲のカバーでハーモニーをつけて丁寧に歌われている。夕凪の浜辺に似合いそう。B面はいかにも清純派なしとやかに歌われるライトなフォーク・ポップ。ニューミュージックと言うにはあまりに素朴で無垢だが、カレッジフォークというにはパワーがありすぎる。
香住純子とグリーンスターズ

ひとり船旅

EP ニッポン JK1005  吉本所属の3人組み娘浪曲グループ。浪曲の師匠はあの芙蓉軒麗花。A面は経歴を生かした浪曲歌謡で一応自作自演の作品。B面はクールファイブを思わせるサックスの咽せぶ日本のブルースで、合いの手と華麗なハーモニー付コーラスを駆使して乙女チックというか昔の女学生のような歌詞を歌い上げる整った小品。

17.2.5 貧乏生活をぶっとばせ!

ザ・ワイルダース

ビート・イン・ディスコ

LP キング SKK449  本体入手。アイドルスが変名で和洋のヒット曲をファズで料理。
ミッキー・カーチスとザ・サムライズ

愛のテナー・サックス

LP コロムビア ML3007  本体入手。冬梅邦光のテナーサックスを大フィーチャーしたカンツォーネのインストアルバム。GSではなくイージーリスニング盤。ちなみにヌードジャケの方。アーティスティック。
井上宗孝とシャープ・ファイブ

コレクションVOL.2

LP キャニオン C1067  シャープファイブの持つ引き出しの全てを披露しようと言うベストアルバム第二弾。クラシック、ベンチャーズ、日本古謡、オリジナルなど何でもあり。例によって例によるシャープサウンドを聴かせる。ファズギターの使い方は流石シャープファイブと思える名人芸。豪快なものと繊細なもの、また両面を見せるものとあるがどれも佳曲揃い。中でもジャズ、ウエスタン、ロックンロール等々のギターフレーズをメドレーで聴かせていく「ギター・コレクション」はこのバンドにしかできない芸当の曲。オリジナル曲4曲はひたすら耽美。
V.A.

恋の赤坂 チャーリー石黒ゴールデンゲイトの夜

17cmLP ポリドール SKI1013  名曲「カモン・ベビー」を含むチャーリー石黒作品集。北上川(香月)サコ、千枝浩子、和田登とゴールデンボーイズ、東京パンチョスコンボが参加。
 まるきりムード歌謡の「恋の赤坂」、ホームソング的な「君の涙はすぐ消える」、「愛かしら恋かしら」の習作的作品「愛したの恋したの」等が収録されているが昭和42年11月発売の割には一年か二年古い音の印象。こう聴いていくと高グルーヴビートチューンの「カモン・ベビー」は突然変異とも言えないが唐突な曲だ。
 チャーリー石黒という人は後に城美好という名前で森進一を育てたりするが、ここではあくまでも洋楽的なアプローチを試みている。なお、動くチャーリー氏を見たければ「仮面ライダーストロンガー」の第9話で東京パンチョスごと出演しているのでこれをチェックすること。話しの内容がなくて困るが、蛾を食べるチャーリー先生がみられる。
牧秀夫とロス・フラミンゴス

夕焼けはなぜ赤い

EP コロムビア SAS413  東宝映画「ブワナ・トシの歌」主題歌。この映画知らない・・・。ムードコーラスというものの音楽が固まる前の混沌を如実に表す。両面ハマクラ作品。ハマクラらしいフォーク・ソングで、ハマクラにとっては別に「バラが咲いた」が革命的な作品でも何でもなかったことがよく解る穏やかな作品。コンガも相俟ってアフリカの大草原の夕闇が思い浮かび、ロス・フラミンゴスの表現力の高さをしみじみと見せつけられる。B面は「さすらい」を思わせる寂れたムードコーラス曲。もしかしたら今となっては歌詞の問題で放送とか出来ないかもしれない。こういう北方的な曲調の中で「キリマンジャロ」とか出てくるのは据わりが悪くて心地良い。
ザ・ウェイフェアリング・ストレンジャース

チェ・ゲバラ

EP ビクター JET1922  彼等の名前を今に伝えることになった有名革命家に捧げたブルーグラス系フォークソング。・・・単純に疑問だがなぜ反米の英雄を米国の伝統音楽による楽曲で歌い上げないといけないのか。内容はこれでタイトルが単に「チェ」だったら名前は残らなかっただろうなと言う程度。B面はブルーグラス系フォークとはこういうものだという、バンジョーが軽快に弾きまくるノスタルジックな曲。A面とのやおいっぷりとの落差が激しい。
ザ・ピース

平和の唄

EP ビクター SF18  本当のアナーキーっつうのはこういうものを言うのかも知れない。タイトルは「ピンフのうた」と読む。一応メッセージソング全盛の時流を取り込んでいるが、やってることは遅れてきたアングラもの。浪曲を取り込んだりしていることや内容が結局全くないのもダボーズとかあの辺の一連だという良い証拠。B面はピアノで始まる素晴らしいグルーヴィーソフトロックチューン。甘美なるメロディー、繊細にして華麗なアレンジ、開放感いっぱいのコーラス、ハッピーな歌詞とこんな所に隠れていたのかと吃驚する名曲。問題はリードボーカルが今ひとつさえないので、そこまで凄い曲に聞こえないこと。
椿まみ

京の女

EP ローヤル RA1127  日本にもこういう当に燃え尽きた人間がいたことは記憶にとどめておくべき。鼓と琴に味付けられたムードワルツ。情緒が表面的なものに終ってしまっていて、残念。B面はローヤルレコード最大の貢献者となった椿に送られるべきして送られた朝鮮への望郷を歌った朝鮮民謡風歌謡。間奏での朝鮮語による「アリラン」の挿入が泣けることこの上ない。深すぎるエコーと薄すぎる演奏も情緒をより一層盛立て、不安定な歌唱も悲しみを強調する好演。佳曲。
渚リール

真夏の感触

EP ビクター JRT1439  プレイガールQの準レギュラーの人らしい。アップディトなオールディズを下敷きにしたアイドル歌謡。まあ出来はよい方かと思うが詞が良くないな。B面もオールディズのアメリカンポップスを下敷きにしているがまとまりすぎていて面白さに欠ける。声の質とか微妙な下手さが活かされているとは言い難い。

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