これ買いました平成17年9月


17.9.25 準禁治産みたいなものなので。

V.A.

ガレージ・ビート’66 5 リーディン・ユア・ウィル

CD サンデイゼド SC11151  カナダ製北米オリジナル・ガレージ・ビート集。ワイルドなのから歌謡調まで。これが一括りにガレージで済まされてしまうのだからたまらない。フロントページニュース「ソウツ」がファズギンギンのガレージサイケからテリーシュな長唄っぽいギターソロに移行して最後は演歌風に終わるという予想のつかない展開で面白かった。

17.9.22 やっぱりCDを買わないと体調が悪くなることが解った。

おニャン子クラブ

大全集 上

4CD ポニーキャニオン PCCA02152  コンプリート全曲集の上。ファーストからサードアルバムまでの全曲とバッキング盤などを収録。はじめは完全に色物としてお色気ソングばかり歌わされていたが、そのうちにアーティストっぽい楽曲に移行していったことが見て取れる。アルバムでの秋元康はかなりこの路線に拘っていたようだ。もう一つ、その秋元康の詞の振り方とも関連するが、アルバムとシングルでかなり傾向が違い、初期シングルこそアルバムと同じハレンチ路線だったもののすぐにシングルでは純情アイドル路線へ走っていることと、アルバム未収録シングル曲が多いということでアルバムとシングルの位置づけを違うところに置いていたのではないだろうか。城之内早苗のボーカルがこのグループでは飛び抜けている。「会員番号の唄」を改めて聞くと最後の方メンバーの歌詞は単なるお茶濁しで適当すぎて笑える。
おニャン子クラブ

大全集 下

4CD ポニーキャニオン PCCA02153  同、下。フォース、フィフスアルバムと夢工場でのライヴ盤その他。はじめは身も蓋もなかった歌唱力だったものが段々と上がり、曲も安さが先に出たアレンジだったものが、この盤で取り上げている頃には今で言うアーチスト風の作品となり、歌唱も聞ける程度にまでは成長しているのが興味深い。全盛期は経験しているが、当時は小学生でここまで気合いを入れて聞けていなかったので有り難い。レココレでこのあたりも取り上げて欲しいが・・・。
マサ子さん

ナゴムコレクション

CD ナゴム DDCH2506  イカ天時代を彩ったガールズバンドのベスト盤。おニャン子クラブとは全くアプローチが異なるが、ほぼ同時期に活動していた音楽ユニットとして奇妙に共通した空気があるのは、当然といえば当然だし意外と言えば意外。大正琴を導入しているのが演奏面での大きな特徴で、基本的にはポップではあるが、他のナゴムのバンドともエキセントリックという共通点がある。演奏歌唱とも緊迫感の溢れるチューンや野放図にパワーで押しきるチューンとヘナヘナなチューンでの硬軟の使い分けが上手く感心させられる。演奏歌唱、バンド全部が一体となって巧みに硬軟を行ったり来たりする様は舌を巻くしかない。ボーカルが所謂七色の声で適所適所に変声を拝しているのも絶妙すぎる。御本人による解説にもあるとおり戸川純や少年ホームランズといった人達の影響の強さが良く見て取れる。ロシア民謡にも相通じているせいかジェノバの影も感じる。しかし、そこに留まらずバブル期東京の雰囲気独特の空気を今に伝えており、今やれと言われてもなかなかこういうものは出てこないだろう。まあ、個人的には一線を越えた女性コーラス(ハーモニーがついていようがユニゾンだろうが良い)なので、その時点で悪い評価なわけはない。この時分のものとしては非常によく聞けた。グッド。
V.A.

銀幕紅白歌合戦白組歌うシネマ・ダンディーズ

CD テイチク TECH25073  俳優歌唱集。歌と演技は相通ずるところがあるのは誰もが承知するところと思うが、流石に演技の大家は技術とは別に歌唱の方も非常に魅力が高い。ほぼ昭和45年前後の録音に集中しているが藤岡琢也と松方弘樹の二曲だけ昭和50年代後半の音源、こと松方のものが浮いていて何とも所在なさげ。初CD化曲の数曲の他浜田光夫とザ・スパイダースの「青春ア・ゴーゴー」と仲代達也の「銀座ロックン」は以前のCD化の時に買い逃していたのと石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」がようやく手に入ったのとで有り難い。ぼつぼつ。
V.A.

銀幕紅白歌合戦紅組歌うシネマ・ヒロインズ

CD テイチク TECH25074  同女優編。これも独特の味がある。三田佳子の「幸せですのよあたくし」は伊集加代子のスキャットがボッサ調のメロディーを良く引き立たせる。倍賞千恵子「雨に濡れた恋」ではやや迫力には欠けるがオールスターズ・ワゴンのクレイジーな演奏が痛快。他に岩下志麻など。藤真利子が異色だが他の曲は年代の開きの割にバラバラ感はない。

17.9.14 もともと大したことのない曲を売り込もうとしているのだから無理が出るのは当たり前。それよりも自前の戦力が徐々に消耗している。じり貧になる証左。

V.A.

ジャングル・エキゾチカ

CD ストリップ CD005  エキゾチズムを強調したモンド系ロックのオムニバス。独盤。ビックバンド・ロックとサーフの過渡期の録音が多い。熱帯を思わせるムード曲や唐様のディキシー調の曲もあるが、多くはラテン音楽か中東風のメロディーの曲で、エキゾ→なんか外国っぽい奴→ラテン(アラビック)でいいやという適当な発想がイカス。いかにも過渡期的なサーフでかつラテンの発想を大きく受け入れている曲やビートの効いた曲はあるが自分の守備範囲になかなか入らないと言うこともあって、特に感想なしとしておく。

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