これ買いました平成18年2月

 


18.2.26 これ買って帰った途端に倒れてそのまま寝てしまいましたが、何か。

ザ・ラトルズ

グレーテスト・ヒットニュー・レコーディング

CD レポートイレ IMS7005  ご存じドイツの名ビートグループのベスト。これもドイツのビートルズとかと言われたり。あんまり似てないような気がする。比較的後期に自分たちのキャリアを総括したアルバムで、70年発売とは言え選曲も65年以前に発表されたもののセルフカバーが殆どであり、60年代の薫風が漂い好感の持てるもの。ドイツのガレージバンドは湿っぽくて日本のグループサウンドに近いものが多いように感じる。
ザ・モージョス

エブリシングス・オールライト

CD ドリーム 820962−2  リバプールサウンドの名グループ。表題曲はリバプールファイブやアウトキャストの偉大さが際だつ。極めて平均的なリバプールサウンドのバンドと言ったところで、可も不可もない曲が多いが、その中で出来がよいのは「モジョ・ワーキン」か。ぼちぼち。
戸川純とヤプーズ

裏玉姫

CD ソニー MHCL713  本体入手。ライヴ盤。ここにある狂気はステージの上の狂気であってこれが狂気だと思われた時代の長閑さをしみじみと偲ぶ。少年ホームランズのカバーも時代を偲ぶ。「パンク蛹化の女」は戸川純で最初に聴いた曲なので思い出深い。個人的懐メロ。
アポジー&ペリジー

超時空コロダスタン旅行記

CD ソニー MHCL717  三宅裕司と戸川純らがロボットなどに扮し楽曲を披露するスペースオペラ風コンセプトアルバム或いは企画もの。細野晴臣プロデュースの伝説の一枚の復刻。「月世界旅行」「真空キッス」は既に戸川純の名唱もあって評価も定まっているが、少年合唱団によって紡ぎ出される儚さが何とも切ない「逆さ賢人・イーガス」(越美晴の曲の良さというものが初めてわかったような気がする。)とシルヴァー・フォックスの「50000Vのプレッシャー」に通ずる激しいギターを中心としたグラマラスなロック「クイーン・グレイシャー」も素晴らしく、特に後者はテクノの流れとしてこのアルバムを評価すると見逃されがちになると思われる曲。
 それにしてもこのアルバムは爆風スランプやチェッカーズと同時期のアルバムという気がしない。もう一世代古いと思い込んでいた。
 どうでもいいけどロックとテクノを同じ地平で語る文脈というのがよく解らない。「ロック以上にロックなテクノ」とかというのは一義的には変な表現なんじゃないのかなぁ。
ザ・ブロードサイド・フォー、ほか

ザ・ブロードサイド・フォー&60’sカレッジフォークコレクション

CD テイチク TECH25098  ザ・ブロードサイド・フォーについては事実上買い換え。事実上はランブリン・バーミンズのコンパクト盤収録曲であった三曲目当てだったが、これらは初期カレッジフォークとしては極々標準ライン。なお他社から借りてきた三曲はどれも自分の好きな歌だが過去に何度もCD化されているので、これならバーミンズのシングル曲を収録して欲しかったところだ。まあ事情はあるのだろうが。
V.A.

ゴールデン・スタンダード集 ビクター編1〜オンリー・ユー〜

CD ブリッジ BRIDGE045  何だかえらく渋い選曲のカバーポップス集で、「これまでありそうでなかった日本人歌手による洋楽スタンダードカバー集」がコンセプト。レコード時代はないこともないが、確かにメディアがCDになってからだとこうあからさまな選曲のものは殆ど聞かない。(キングであったような気がするが。)黒人音楽、映画主題歌、ラテン、ハワイアンなど一言洋楽と言っても様々な種類の音楽がごった煮で賑わっていた時代の空気をほんの少しだけとはいえ吸うことが出来る。所謂派手な曲や軽薄な曲はないので通好みかも知れない。
V.A.

ゴールデン・スタンダード集 ビクター編2〜レッド・リバー・ロック〜

CD ブリッジ BRIDGE046  同。こちらはポップスやロックが基調となった選曲で通例のカバーポップスを求める分にはこちらが適役か。リリオ・リズム・エアーズ、デューク・エイセスという二つのコーラスグループが、軽快さと重厚さの好対照をなして名演を披露しているので聞き物か。これもいい選曲だが、半分近く既に(入手困難とは言え)CDになったことのある曲なので「殆ど初CD化」は言い過ぎ。伊藤アイコはベスト盤が出てしかるべき。
V.A.

レア&ロウ・ビート・フロム・ザ・シクスティーズ Vol.3

CD ジー・ディー CD270133−2  独オリジナルガレージ集。というかビートもの集と言った方がよいか。このシリーズは1集に続いて二枚目の購入だが、今回の方が自分好みの曲が多くてよかった。主にシングル一枚二枚で消えた半アマ半プロのようなグループの音源を集めたもので、黒人ドラマーを擁するザ・トラヴェル・ファイブによる思いきりの良いビートっぷりが心地良いクリフ・リチャードのカバー「ダイナマイト」やアマチュアならではのあとぐされのなさが好印象を与えるザ・パイプラインズの全4曲等が印象に残った。オランダからの出稼ぎ組のザ・ブルー・リズムスは見事なインドロックぶりで、また自分の中のインドロック熱が甦ってきそうだ。何故かポーランド(共産圏!)のGSであるブラック・ン・ホワイツが二曲収録されているがあまり違和感がないのが素晴らしい。
コッコ

音速パンチ

マキシ+DVD ビクター VIZL166  歌謡の本道。こういうビートに一方的に頼る曲ってのが個人的に好きだけだが。カップリング曲の歌詞はいかにもこの人らしいおどろおどろしいもので、自分の理解に余り、よくこういうものをしっかりと読み込んで尋常に好む人がいるな、と改めて思いを致した。

18.2.19 今月は節約しようと思ったのに、思ったのに・・・。つうかやっぱりポエッツのベスト盤って売ってなかった。

ザ・キンクス

アルティメイト・コレクション

2CD ビクター VICP61980〜1  我はヘタレであるのでベスト盤でお茶を濁してみる。一枚目はシングル曲、二枚目は他の歌手等にカバーされた曲や隠れた名曲などという指向。以前買った盤との被りもあるが、改めて自分のリフロック好きを再確認したところ。どうでもいいが解説の人のハニーカムズに対する嫌いっぷりが良く出たライナーが何だか微笑ましかった。
モンキーズ

ザ・デフィニティヴ・モンキーズ(ベスト)

CD ワーナー AMCY6247  何でお前はこういうものを聞いたことないんだ補完計画その1。彼らのヒット曲を一枚で網羅したベスト盤。作られたバンドというイメージが先行する彼らだが、それだけの見方では決して全体を捉えることのできない良質のバブルガムポップが並ぶ。やはり世界を席巻したのも大きく頷けるというものだ。「すてきなバレリ」はやはり名曲だと言うことを再確認。ライナーも丁寧。
ジ・イージービーツ

ザ・ヴェリイ・ベスト・オブ・ジ・イージービーツ フライディ・オン・マイ・マインド

CD ヴァリース・サラバンデ 3020664372  ご存じ、オーストラリアのビートルズ。何でお前はこういうものを聞いたことないんだ補完計画その2。基本的には極めてビート色が強いけれどもオーケストレーションされた曲があったりして異名に恥じず。ガレージ色の強いバンドのように言われているがビートルズよりあたりの柔らかい曲が多いように感じた。
ザ・スウィンギング・ブルー・ジーンズ

ヒッピー・ヒッピー・シェイク

CD ディギモード LT5138  2000年の再録音ものだった・・・。確認すればよかった・・・。来週末オリジナル音源の奴を買い直そう・・・。ボーカルはオリジナルに近いけど、演奏の方は再結成後のワイルドワンズの音源を聞いているようで、違和感あり。

18.2.10 なんかさ、この一週間ほど耳鳴りが直んないんだが。

ザ・スウィング・ウエスト

よされでゴーゴー

LP テイチク UPS1017J  スウィング・ウエストのエレキ民謡路線第二弾。14曲中5曲が未CD化で初聴取だったが、それらの曲も全くCD化された曲に比べて謙遜無し。一体あのCDの選曲基準は何だったのか。度胸だけで演奏していると称されたスウィング・ウエストらしい思い切りの良さがどの曲でも堪能でき、GSによるエレキインストの醍醐味が感じられる。手癖なのかやろうとと思ってやっているのかよくわからないが、いかにもエレキ民謡らしいギターフレーズなのが面白い。
トニーズ

愛のペンダント

EP ビクター SV517  吉永小百合のバックで知られるフォーク・ロック・バンドの最大のヒット曲。あとでリバティーズに改名した時に再吹き込みをしている位の代表的楽曲なのだが、「星空の恋人」がもっと長閑になったようなアレンジで、GSの狂騒が始まる前ならではの落ち着きがある。セリフ入り。自作自演。ただ面白いかと言われると困る。B面は、このバンドがやっているということでこれはこれで吃驚するムードコーラス調の曲。これがまた自作自演(但し詩は阿久悠!)なので数年を経てブルーシャンデリーという何処へ出しても恥ずかしくないムードコーラスバンドに変転していくことを思い涙。
キックス

ふたりの愛

EP コロムビア PRE1526  未認定自主GS。ジャケットがないと言われ、これも実際にジャケットが欠けているが、実のところどうなのか。A面は他のインディーGSと同じようなドマイナーなムードコーラスすれすれの曲だがエコー過多なギターがなんともドラッギー。間奏のオルガンがチープなことこの上ない。ボーカルはオリーヴやシャーウッドに似ている。B面はややビートが軽いがアシッドサイケの系統の曲で、全編コーラスをかけっぱなしの英語オリジナル曲。ドサイケなワウギターによる間奏が格好いい。アクセントのようなオルガンのフレーズもセンスがよく、不思議とインディーGSに共通する音楽性がここにも共有されている。
宮崎一男とI.O.K

ある日ある時

EP アイドル MA1003  ムードコーラスと言われているが、これはGS風味のアングラ・ソング。トリオスカイラインの「ゴメンチャイゴーゴー」を思わせる曲で、ペナペナながらも軽快なエレキをバックに田舎のおじさんが集団で鼻歌を歌っている光景が浮かんで微笑ましい。実は妙に上手いところがあるのでジャズボーカルグループなのかもしれない。「昭和元禄」云々で始まる投げやりナレーションもハレンチ時代らしくてよろしい。最後のセリフはカルーセル麻紀のことを描写しているのだろうか。B面は軍歌風人生応援歌でこっちは音源は持っているので本体入手。
キノ・マサオ

クレイジーブルース

EP ソニー SONA86065  未解放幻の名盤。よく知らないが所謂和モノとしても有名とかと聞く。大変ピアノとスキャットを全面に出した退廃的なまさにブルース曲であるのだが、マリア四郎のような声で歌われて良い湯加減という表現の方が先に来てしまう。B面はフォークソングというかホームソングの系譜。
尾藤イサオ

ちぎれた涙

EP 東芝 TP1403  橋本・すぎやま作品。映画「年ごろ」で歌っている地味なバラード曲。ソウルフルではあるが取り立ててどうのという曲でもない。B面の「孤独の叫び」はブルコメをバックに「シャウト・アンド・ブルース・ビート」を競作したもので、ブルコメより技術としては上手いんだけど、情緒が足らず。
港孝也

かわいい娘

EP コロムビア SAS1117  コロムビアの元気者。両面和田香苗作品。A面は西郷輝彦を思わせる端正な青春ポップスで、この人のもつ過激さは影を潜め大変に健康的。梶光夫の「可愛いあの娘」を思わせる長閑さもある。そういう曲でも頑張ってしまっているのが面白い。B面はポールアンカ風ロッカバラード歌謡で、この人の本質である異常なほどの過激さが思い切り前に出ている歌いっぷりが素晴らしい。レインジャーズの宮城ひろしよりもかっちりとした歌い方の部分と胃が口から出るんじゃないかと思わせる血を吐いているかのような気の狂ったような歌いっぷりの同居ぶりが大変に楽しい。ちなみに俺の歌い方がこれに似ている。
椿まみ

月の世界でランデブー

EP ローヤル RQ708  アポロ計画に便乗したノベリティものだが、ローヤルレコードと一書曰「日本の女オーティス・レディング」と称される椿まみの最大のヒットとなった曲。宇宙旅行とお座敷を一挙に詰め込んだ無茶な曲だが、レーベルがローヤルレコードなもんだからえらく悲しみが漂っている。この押さえきれない悲しみというのは彼女のその後を思うと何ともやりきれない気持ちになってくる。B面はこの時期らしい純歌謡。サビでの転調が効果的でバイヨンを取り入れようとした形跡がある。

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