これ買いました平成21年12月

 

21.12.28 今年の買い納め。来年は聞きます。つうか帰省します。

ザ・スペイスメン

エレキ・ダイナミカ

LP ビクター SJV121

スペイスメンの金字塔。当時の歌謡曲をエレキインスト化したもの。本体入手。

ザ・スペイスメン

若いダンスパーティー1966

LP ビクター SJV186

これも本体入手。当時のエレキヒットに和製ポップス系のヒット曲を混ぜたもので、一番日本のエレキバンドらしい選曲。これも名盤。スペイスメンの評価が低いと言うことが日本の復刻音楽業界の態度を示していると思う。

ザ・ミュージック・サンダーズ

エレキ・リサイタル

LP ポリドール SLJM1256

民謡のエレキ化。すぐにでもビートルズやデーブクラークファイブに肩を並べられるグループだと言ってみたり解説の吹かし方がイイ!しかし発想は41年5月発売の同時代のグループ、例えば木村好夫とそのグループあたりの発想に近い。やや捻った編曲がなされており、アストロノウツを大胆に取り込んだ「五ッ木の子守唄」が冴えているほか「ソーラン節」のようなビートの効いた曲が多いが、全体的にはもったりとしている。演奏が似ているので或いはザ・スペイスメンあたりの変名なのかもしれない。この時代のプロのエレキバンドとしては平均かそれより上の演奏を披露していて、好きな人が好む通好みの作品。

ダボーズ

コンサート

LP キング SKK580

関西の大手カレッジ・フォーク・グループの唯一のアルバム。タイトルに反して完全にスタジオ音源で構成されており擬似ライヴ盤ですらない。過去にシングルで出した曲も収録されており、彼らの集大成と言ってよい。彼らの特徴は楽器編成としては尺八がいること。まるでフルートかケーナのような管楽器が要所に配されている。それ以外はブルーグラス系だが、オーケストラも配されており、晴れの舞台感を煽るが彼等自身のグルーヴは損なわれていない。歌唱面ではシャウトから一気にコーラスへ移行する際の見事さは他のカレッジ・フォーク・グループの追随を許さない。ヒットするかしないかと言われると厳しいものはあるが、まるでフランツ・リストの曲のような「星の夜をあなたに」はドリーミィだし、「日本民謡メドレー」の演奏の切れは鋭いし、「バイバイ・ブルース」はサバービア的な感覚もあって、三枚のシングルからは見えてこない真実が覗き見られる。これだから60年代の音楽グループは面白い。バンドテーマの「ワンサカ娘」の替え歌も由来もあってなかなか堂に入っている。

宝塚歌劇団専科・月組生徒ほか

レインボー・タカラヅカ

LP コロムビア ALS5031

宝塚グランド・ショーの実況盤。ある人曰く、これに月組生徒だけで構成されたエレキバンド「レインボーズ」によるベンチャーズナンバーが収録されていると言うので買ってみたが、果たしてその通りで、とんでもなく荒っぽい演奏の「ウォークドントラン」に乗せてレビューを行っている部分が二曲目冒頭(クレジットでは一曲目の途中)にあり、これをジャケ裏の歌詞カードで確認するとパートはわからないものの水穂葉子、水はやみ、清はるみ、汀夏子、郷ちぐさがメンバーとして明記されている。ちゃんとレコードになった正真正銘のギャルバンによるロックの最初の演奏はおそらくこれだろう。さすがにこんな荒っぽいドラムは宝塚グランドオーケストラでは叩けない。全体的な出来は玉石混交で、ソロの人が歌い上げるところは流石に宝塚らしいバラードが堪能できるところもあるが、一方でエッと思うような荒っぽい仕上がりのものもちらちらある。これも録音のせいかもしれないが。バックのビッグバンドの演奏は見事。激しいリズムチェンジにも全く動じていない。ロックというものが市民権を得る前のジャズを主体にしたレビューが繰り広げられていて、一時のタイムスリップが楽しめた。どうもあまり宝塚歌劇を見たことがないのでこれが宝塚の型の中でどういう部分に位置づけられるものなのかよくわからないのでおっかなびっくり。さぞ激しいステージだったろう。

ジュリアンズ

雨あがり

EP コロムビア CD23

聴取中。デノンのカレッジフォークグループ。

五代史郎

明日という名の道

EP コロムビア CD160

聴取中。元パープルシャドウズというから気になって買ってみたが、経歴を見るとルアナハワイアンズからパープルシャドウズへ行ったと書いてあるからデビュー前に短期間在籍しただけなのだろう。

堀内美紀

フォロー・ミー

EP コロムビア P206

聴取中。コロムビア時代の堀内美紀は言われているほどレアではないと思う。

西園寺アヤ

傷だらけの仁義

EP コロムビア SAS2003

聴取中。

山形かえるこ

あらエッチ!!

EP コロムビア AA57

聴取中。実は伊集加代子。

清水かほり

ノーエ恋唄

EP クラウン CW638

聴取中。B面のタイトルのよさで人気盤。この頃のクラウンはジャケットにハートマークを多用する。

沢リリ子

たわむれないで

EP クラウン CW904

聴取中。初代三人娘の流転盤。

倉元恵子

悪女のすすめ

EP ソニー SONA86123

聴取中。A面CD化済。

ビート・ボーイズ

ショック!!TAKURO23

EP キャニオン 7A0100

聴取中。スターズオン33の企画をパクって吉田拓郎をメドレーディスコ化。実はアルフィー。

パイシス

恋人と来ないで

EP 東芝 ETP20254

聴取中。カーナビーツと荒井由美が絡んでいる和製ソフトロック。A面はCD化されていたはず。

原たかし

ムーチョ・マッチョ・マン

EP ビクター SV6500

聴取中。A面CD化済。筒美京平の最高傑作。

鈴木富子、金丸日向子

ビックリマン音頭

EP コロムビア CK815

聴取中。「ビックリマン」の映画の中で流れてきて子供ながらにブットンだノベリティ音頭。

 

21.12.26 名前も告げず。

矢野憲一郎とアロー・ナイツ

想い出の長崎

EP ビクター W1018

聴取中。長崎の方のバンドのデビュー曲。

林エイコ

EP コロムビア CD130

聴取中。全然そう見えないがこのとき中学生。A面CD化済。

寺尾ユージ

ふるさとを返せ!!

EP キング NCS242

聴取中。「バカヤロー」の絶叫で始まる一部で有名な北方領土返還歌謡。A面本体入手。

 

21.12.24 和解の光。

北海八郎

天下ぶし

EP ローヤル PQ678

聴取中。

ソニア・ローザ

帰らざる日々

EP エレック GS8006

聴取中。やさぐれボッサ。

小魔人

ロックン・ロールでごまかそう

EP ポリドール 7DX1301

聴取中。偽シャアジャケ。

21.12.23 天長節。DVDR一枚を頂く。本当に何でも聞く人がリミックスするとこういうものが出て来るのだなあと感嘆。

21.12.22 だめっぽい。

椿まみ

パラダイスの湖

EP ローヤル RQ713

聴取中。ローヤルレコードではコロムビアの美空ひばりのようなもの。

21.12.21 脱出。

ロス・アンディーノス

アディオス銀座

EP ビクター PRA10370

聴取中。未解放「幻の名盤」。空気が淀むギターデュオ。

ザ・キング・トーンズ

想い出のハーバーライト

EP ポリドール DR1686

聴取中。モダーンなジャケ。

クラウン・スリー・ヴォイス

流れる

EP クラウン CW134

聴取中。何これ。

佐々木敢一、渚ゆう子

早くキスして

EP 東芝 TP1463

聴取中。マヒナのメンバーが隅っこに追いやられたジャケ。登場が遅すぎてヒットを逃した超本格派和製ハワイアン。

ジャネッツ

二人だけの大旅行

EP キャニオン A82

聴取中。女性フォークデュオの余り見ない盤。

ジュンとシュク

月にぬれた花

EP ソニー SOLA50

聴取中。この人らは本当にパールシスターズなのか。

ジョエン現代

与論島ブルース

EP ビクター PRB5055

聴取中。昔カタログで名前だけ見たときはムードコーラスグループかと思ったが、女性のソロシンガーだったので驚いたのさ。

高木門

浪人ブルース

EP 大映 D32

聴取中。アングラもの。「幻の名盤」。A面CD化済。

安井千代美

冬子のブルース

EP クラウン CW607

聴取中。ロスプリモスと競作か。

ナナとおさみ

最高なのさ

EP キング BS862

聴取中。A面CD化済。ジャニーズ対ホイホイミュージックスクール。

ちひろるりこ

チロルの娘

EP コロムビア MA3

聴取中。ミュージカラーレーベルの最高傑作。スイスでナチスな昭和元禄歌謡。A面本体入手。

 

21.12.19 明日のM1楽しみ。

神谷正行とそのグループ

エレキで踊ろう

17cmLP キング SS90

聴取中。童謡のエレキ化。フォーナインエースに先立つこと2年。

21.12.18 ただ仕事だけが上手く行っているといういびつな生活・・・。

涼川真里

こんなにこんなに愛してる

EP テイチク SN781

A面所持済。カルト度が大変に高く、軒並み傑作が揃っているテイチク時代の彼女の楽曲の中でも比較的早くからその「すごさ」が喧伝されていた曲。B面CD化済。薄いビート物。ちなみに改名しているけれども、現役。

 

21.12.17 バンドをやりたい。

アンリ&モーゼス

ミックス・アップ

LP 東芝 ETP72246

このバンドを知ったのは「ニューロックの夜明け」シリーズに「パパヤパヤ」(南正人作曲。)が収録されていたからなのだが、それを聞いた時には自分のロックアレルギーもあって然程面白いバンドとは思わなかった。しかし、このアルバムを通して聞いたところ、彼らはロックバンドというよりはもっとディープなブルースやジャズを特異にしていたグループであったということであり、なんとも精気に乏しいニューロックのバンドと同列に置かれたのは却って不幸というものだろう。所謂グルーヴものからボサノバまで多彩な曲が揃っており、作曲の山木幸三郎の才気とそれを難なく表現するアンリ大野のボーカルには恐れ入るばかり。とりわけワウギターがなきまくるよく出来たニューロック歌謡「髪を切ったよ」、ソフトロックにも通じる切なくうだつの上がらないまるでペドロ&カプリシャスのような「このひととき」、気だるい雰囲気のよく出来たボサノバ歌謡の佳作「トランプ」、自分のニューロックのイメージに近い「モーゼス」「ミックスアップ」の二つのインストと「冬の窓」、ブルース歌謡の「鳥のように」、R&Bが不思議に南国をイメージさせる「光と」など捨て曲がない。単なるポップスの「気まぐれUSA」もまずまずで寧ろ「パパヤパヤ」こそが一番こなれていない曲のような気がする。あのシリーズでCD化されていない曲の方が出来がよいように思う。とりわけ「髪を切ったよ」「ミックス・アップ」上記のとおり曲調は違うけれども出来がよく、このバンドの手広さを印象付ける。どうも実は「ニューロックの夜明け」シリーズは自分に相当ニューロックというものに対する誤解と偏見を抱かせているシリーズなのかもしれない。

ミッキー・アンダーソン・オーケストラ

エレキ・ギター世界を駆ける クリスマス特集

17cmLP クラウン HW21

聴取中。このバンドには何か裏があると思う。

21.12.16 家族ほど信用の出来ないものはない。

V.A.

王様のレコード 夢と希望の未来へ

CD クラウン CRCP20443

1960年代を感じさせる楽曲を集めたコンピで、オリンピック、万博、新幹線、車などそれぞれをテーマにした歌謡曲で固めた小コーナーが重なって構成されているという珍しいもの。大ヒット曲と全然ヒットしなかった曲が並んで収められているが、これは主な販売対象である40代から60代の人はどんなにいい曲でもなじみのない曲だと全然見向きもしないという消極的な態度に対応するためのアリバイであろう。やはりあまりCD化していない曲にこそ輝きがあり、最もこのCDで出来が良いのは初期モッドをそのまま日本に持って来たらこうなったというようなジャズ濃度の大変に高い坂本竜彦の「ハイウェイの口笛」であろう。こんなにモダンな曲があったとは知らなかった。ほかにA面の「ゴーゴーレンタカー」ばかりが注目されることが多い田辺靖雄、中尾ミエのデュエット盤のB面「渚のドライブ」が大変に珍しい。ビクター、ミノルフォン、テイチクの音源が混じっているが、クラウンの音源だけで固めてほしかったと言えば贅沢か。解説もやや粗め。

金井克子、由美かおる、原田糸子

009ノ1

3DVD 東映 DSTD03145

聴取中。44年の秋から冬に放送された西野バレエ団をフィーチャーしたドラマの全話復刻。

21.12.15 ニュースが直結。

メイジャー・チューニング・バンド

フリフリ・ソウル ディスコ・イン・GS

LP 東宝 AX8810

有名な企画ものバンドによるGSのディスコ化。正体は知らないけどどうせビーイングの系統の人でしょ。ソウル系のボーカルに女性コーラス(イヴあたりか)が乗っているだけで正直企画ものということ以上の価値はないか。一曲だけ、「ガールフレンド」のみがスイートソウルの域にまで高められていて、原曲のもともとの意図が鮮明になっている。他に「君に会いたい」のサビ部分の編曲もいかにもディスコティックでよい。全体的に激しいチューンはなく、大人しめで、GSのヒット曲のなかでも特にメロディックで甘い曲が取り入れられているのが企画者のGS感を反映している。冒頭とラストを「フリフリ」が飾るのは、要するにこれこそがGSのヒット曲の中でもダンスナンバーらしいダンスナンバーだと企画者が考えていたのだろう。

21.12.10 咳が出る。

ロス・プリモス&真帆花ゆり

さようならは5つのひらがな

CDS クラウン CRDN608

嘗てのヒット曲をデュエットにしてリメイク。ムードコーラスに上手い女性ボーカル鮮し。女性ボーカルの表現力が今ひとつなのがもどかしい。スチールギターを強烈に使用したアレンジは耳新しいが驚きまでは行かない。デュエットにした効果もよくわからない。何か事情があったのだろう。カップリングも同様で、こちらに至ってはデュエットに仕立て上げる必然性が全くない。「別れても好きな人」のように掛け合いに取れるような歌でもないからどうしてこうしようとおもったのか意図がわからない。出来も微妙と言わざるを得ない。

野田憲司とギャランティ

せいしゅん草子

EP コロムビア AA111

聴取中。これがデビュー曲。

北条和美

人生一幕

EP ローヤル RQ696

聴取中。ろくろく36び。

21.12.9 一転閑散。

V.A.

リズム歌謡大全集

8CD ビクター VZS1010

一応リズムものというくくりでまとめた通販ボックスなのだが、その定義は前広。これは普通リズムものとは言わないだろうというものから、よく拾ったという余り知られていないものまで玉石混交。リズムものとコミックソングの親和性を改めて痛感する。何故悲しげなリズムものというものがないのか。考えるに、リズムものというフォーマットは通常の歌謡曲と違う、つまり普通は歌謡曲は悲しいことを歌うと言うことを裏書しているのだろう。演歌系のマイナー楽曲に注目すべきものが多く、姿憲子がランバダ歌謡をやっていたなんて初めて知った。平成9年に出たコンピと言うことを考えると大変に珍しい選曲をしており意義深い。80年代を引きずる解説はところどころ誤りも目立ち、また埋め草的なところも多いが、それはそれとして、大ヒット曲なのに抜けていた音源などもあり大変に興味深く聞いた。一番驚いたのは田端義夫の「街の伊達男」の再録バージョン。非常にスタイリッシュにアレンジされており、あの寂れた曲をここまで塗り固めたのは誰だと確認したら山倉たかしだった。

21.12.6 行き違い。

ミッキー・アンダーソン・オーケストラ

これがエレキだVOL3日本民謡集

LP クラウン LW5106

謎のスタジオ系エレキバンドだが意外にレコードが多いことがわかった。そして、このアルバムは今まで聞いたどんなエレキ民謡もののアルバムよりも出来がよい。冒頭を飾る「阿波踊り」もいきなりスペイスメンのバージョンとがっぷり四つの白熱したもので、それ以降も穴となるような楽曲が全く存在しない。「串本節」などの一部でベンチャーズ風の演奏をしているほかは殆ど民謡をそのままエレキ化しているという風情なのに、気風よく度胸一本で情熱の限りを尽くして演奏していて大変に迫力がある。ティンパニーが跳ね回る「斉太郎節」やバニーズのアレンジよりもこういうアレンジで聞きたかった「佐渡おけさ」など、とにかく衝撃の連続。こんなにちゃんとした演奏が出来るバンドであったとは。全体的にB面にいい曲が固まっている。もっとも他のアルバムと余りに演奏の熱っぽさが違うので或いは全然別の人がやっているのかもしれない。聞いた限りでは木村好夫とそのグループとかザ・スペイスメン辺りの匿名演奏ではないかと思うのだがどうか。いずれにしてもリフ・ロックがまだ有効だった時代の光芒を感じる。

21.12.4 張りぼての中にいる。

和田弘とマヒナ・スターズ/松平直樹/三沢あけみ

ふられ上手にほれ上手

EP ビクター VS906

聴取中。B面は三沢あけみの「あなたが欲しいの」。

冬子と夏子

EP ミノルフォン YA50

聴取中。栄光のハーベスト・レーベルの最後期の一枚。

21.12.3 見えない人ほど語りたがる。

神戸一郎とブルー・スキャット

すすき野ワルツ

EP ポリドール DR1527

聴取中。A面所持済。青春歌謡のスターが四人組女性コーラスグループを従えて歌う。

ザ・キング・トーンズ

さよならあなた

EP ポリドール DR1729

聴取中。「ゴールデン・ベスト」でも無視されたポリドール時代の後期の作品。

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