これ買いました平成21年4月

 

21.4.30 体力切れ・・・。

アダモ

アダモ・イン・ジャパン

17cmLP 東芝 OP4598

 ライヴ音源からチョイスした4曲入りコンパクト盤なのだが途中でアドリブで客が湧くまでライヴ感が全くないのがすごい。上手いからといえばそのとおりなのだが、やはりしっかりしている。こういうシャンソンの歌手がこのあと日本に対して影響力を低下させていく、その貴重なドキュメントと思って聞いていると自然に涙が溢れて来る。

グリーン・シャンデリア

愛のさざなみ

EP ポリドール DR6328

彼らのおそらくラストシングル。島倉千代子のカバー。昭和54年発売の曲と言うこともあってバックは大分近代化しており、ディスコティックの要素が相当に強調されている。ボーカルは豪放。どうしてこの曲をカバーすることになったのかがよくわからないが、出来は良い。B面は高田弘(A面の編曲も担当)によるR&B系のバラードだが、新沼健治あたりの楽曲と区別がつかぬ。もう一つ黒さが足らない。今日のはこれについてきて買わざるを得なかったもの。

小林旭

昔の名前で出ています

EP クラウン CW1470

A面所持済。B面は軽いニューミュージック系のアレンジだがメロディー自体は唱歌ものの系統。アレンジにはカーペンターズの影響があるかもしれないが、何となくハッピー&ブルーの「あれも嘘なの」と併聴したい雰囲気を持っている。例の高音で一生懸命に歌っている。

新沼健治

おもいで岬

EP コロムビア AA170

聴取中。どうもこの人は印象が薄い。

フランク永井

おまえに

EP ビクター SV6190

ヒット。A面は持ってる。B面は死に別れた妻を追慕する挽歌。A面の歌詞の続きだとするとなんと運命が一日で変わってしまうのかという万物流転諸行無常を両面で表したものであろう。フランク永井は好きな歌手ではないが、その足跡は誠に偉大である。

舟木一夫

ブルー・トランペット

EP コロムビア SAS804

ヒット。トランペットがこれでもかと鳴り響くぬめっとした青春歌謡だが、基本的にはエレキ歌謡だろう。西郷輝彦の「星娘」のバックとよく似たリズムの取り方をしているのでリズム隊は同じ人かもしれない。あるいはオールスターズワゴンの隠れ仕事か。41年12月にこのサウンドに挑戦したのには評価されるべき。B面はいきなり時計の針が戻ったかのようにデビューの頃に歌いそうなウエスタン風台詞入りロカバラード。エレキギターが何とか時代の音になっているが、「不良のエレキ」を使うには相当な躊躇があったのだろうか。松島アキラの「湖愁」を思わせる曲調ながら、中身は心強い身近なお兄さん又は同輩に人生相談歌謡。同じ船村作品でも受ける印象が全く違う表裏。

新川次郎

真っ赤な地平線

EP キング BS105

この人もいい曲あるのに「東京の灯よいつまでも」ばかりが注目される。エレキを大フィーチャーしたロシア民謡風青春歌謡。昔の大陸歌謡の系譜で、戦争に負けないままエレキブームが興っていたらこんなうたがどんどん作られたことだろう。独特な歌い方はそのまま。アストロノウツの影響大。B面はこの人の得意な田舎情緒を前面に押し出したぬめっとした青春歌謡。津軽洋子桂子の「んだんだやっか」と雰囲気が似てる。こっちは東京が舞台なのではあるが。

新川次郎

東京からふるさとへ

EP キング BS307

盤のみだったが買ってみた。「上海だより」を戦線から東京の集団就職に置き換えたような作品で。台詞こそないが間奏のアレンジなどは「ああ上野駅」の影響大。B面は岡晴夫の「男一匹の唄」に浪曲と石原裕次郎を混ぜ込んだような唄。この時代らしい曲。尺八は例のごとくで村岡実。

北島三郎

与作

EP クラウン CW1720

聴取中。ヒット曲。

デイブ・ディー・グループ

オーケイ

EP フィリップス SFL1113

アコーディオンをフィーチャーした名曲。何故かイギリスのグループの曲を日本のGSがカバーすると重くなるパターンが多いがこれもそう。カーナビーツ辺りが重いのだから大変なことだ。世界的な大ヒット。B面はA面のまったり感を吹っ飛ばす、いかにもスウィンギンロンドンな爽快なビートもの。こっちの方が個人的には好み。

 

21.4.29 図らずも昭和懐古に明け暮れた日に。

永井江利子/山下洋治とムーディスターズ

アリューシャン小唄

EP クラウン CW252

 いろいろな人との競作になった楽曲だが、他の歌手のバージョンに比べると録音がえらく薄い。ハワイアン風のスチールが却って寒風吹き荒ぶアリューシャンの気候の厳しさを感じさせて面白い。やや散漫な感じがあり、諸バージョンの中で一番出来がいいとは言いがたい。B面はエレピとスティールの掛け合いで始まる、寂れた日本のブルース。自分が最も理想とするサウンドに近い音が出ていて感動。「サッチョンブルース」など、この時期に特有の60年代で駆逐されてしまうムードコーラスの典型的一形態を表す。

 

21,4,26 和む休日。いろいろな人と歌謡曲の話がしたいです。いないけど。

 CDR3枚を頂く。ああ業!というしかないレア音源の数々。碧夏子がすごすぎる。何だこれ!ほか国仲涼子が実は切れ味鋭いロッカーの才能があるということがわかって大発見。桃井はるこも度肝を抜かれた。これはまだ原盤が買えるだろうから探してみよう。ちばゆきのクラブリミックス演歌も面白い。某盗作で回収された曲も初めて聞いたときには度肝を抜かれたので、こういう形でもうれしい。それぞれの曲については話には聞いていたけれども、実物を聞いてみるとまた色々な感想が沸いて面白い。むむ、感謝。

21.4.24 うちの田舎にないもの四つ文明人情金希望。

V.A.

珍品堂いっ!あの人がこんな歌を・・・。

CD コロムビア COCA9603

ジャンボ尾崎とか王貞治とか俳優歌謡とか芸人歌謡とか。竹宏治あたりが聞きたかった。「レナウンワンサカ娘」が昭和62年まで続いていたというのもよく考えたらすごい話だ・・・。この手のコンピとしては「薄い」けれども昭和50・60年代を中心とした珍しい曲が総なめに出来るので大変にありがたい。

同じプロ野球(出身)選手とはいえ朴訥とした王貞治に対し、ニューミュージック調のバラードを美声で見事に歌こなすジャンボ尾崎の対比も見事で、これなら歌手としても何とかなったのではと思ってしまった。

このシリーズは幻の名盤解放歌集の遥か前にリリースされ、ただ曲が並べられているだけで解説や「ツッコミ」がないこと、変な曲なのかディープな曲なのか珍しい人の曲なのかというコンセプトが曖昧なこともあり甚だ扱いが軽いけれども、このシリーズでしか「解放」されていない重要曲や珍曲、或いは後には有名となるが、このシリーズのあと10年以上CD化されなかった曲などある上各社横並びのCDリリースの最初期の事例であって実際にはかなり重要なシリーズだと思うのであります。

帯なしとはいえ、たまに原価の二倍ぐらいで売っていたりするのを1000円ぐらいで買えたので満足。

 

21.4.23 でんでんでんぐり返してバイバイバイとはこのことか。

野田憲司とギャランティ

磯釣り音頭

EP コロムビア EA225

幻の名盤。A面CD化済み。全日本磯釣連盟推奨。B面は「斉太郎節」をモチーフに田所英代という子供歌手がおしゃまに歌う音頭。ギャランティの面々と謙司チヅ子は合いの手に完全に回っており、楽しげで、ということは躁的なビートがよく表面に出ていてやろうとしたことは達成されている。冒頭の太鼓のソロも雰囲気が盛り上がって良い。

 

21.4.22 血がもれているらしい。

ザ・ピーナッツ

ダブルデラックス

CD キング KICS1446/7

ベスト盤と唱歌等のカバー盤の2枚組。ベスト盤部分は全て既発の音源が使われている。ただし、アルバムにはこれが初収録というものも多く、後期のピーナッツを代表する女シリーズもここで初めて取られている。並み居るヒット曲の中に「手編みの靴した」と「ドミニク」が放り込まれているのが妙で、前者は解説で触れられているとおりの理由で取られたのだろうが、後者は取られた理由が見当たらない。また、2枚目の童謡のカバーは実態は長大なメドレーになっているけれどもただカバーしましたという以上のものは見当たらない。神通力が切れてきているのか。

ザ・ピーナッツ

フィーリン・グッド!ピーナッツの新しい世界

CD キング KICS1445

バカラックのカバーとスタンダードをボサノバでカバーしたもの。ピーナッツの技量の充実には目を見張り、「モーニン」やボーナストラックの「恋人よ我に返れ」の嵐のようなボーカルの凄まじさには度肝を抜かれるが、全体を通すと不思議に印象が薄く、可も不可もなし。どうでもいいがこのバックをつけているフォーメイツという人たちが粗くてコーラスグループ的でないので一体どういう人たちなのかと非常に不思議に思っていのだが、この間のある人に事情を聞いて何となくいろいろと事情があってピーナッツ付になったのだろうなという察しは付いたので深くは追求しないことにする。井上ひとみとかにもついているが。

ザ・ピーナッツ

華麗なるフランシス・レイ・サウンド!

CD キング KICS1448

フランシス・レイの曲とその他の映画音楽。A面に相当するフランシス・レイ作品のパートでは日本語の歌詞を当てたものとスキャットによって処理されたものが交互に収録されており、演奏や選曲のアプローチも含めてイージーリスニングのアルバムの色が強い。ジャズ的なリズム隊にストリングスやフルート、トランペットなどが被さっており、ここでも原曲のイメージを壊さないように配慮されていると言えばよいだろうか。一気に聞いてくるとボサノバが「第2期」ピーナッツのキーワードになっているといっても過言ではない。B面に当たる部分は全て日本語で歌唱されており、安定した歌唱を安心して聞くことが出来る。

しかし、久しぶりの純粋なオリジナル・アルバムがこういう形であったのは、プロデュースの方にどのように転がして行ったらいいのかという悩みがあったのであろう。出来はともかく迷走感がある。

解説ではルーパス(・グランド・オーケストラ)について「即席バンド」と推測しているが、匿名のスタジオミュージシャンの集まりであることは可とするも、同じ名義でドラムスの田中清司をフィーチャーしたアルバムをリリースしていることを書いていないのは全く理解の出来ないことだ。少なくともこの場限りのバンドなのではない。

ボーナストラックは布施明との「ラバーズコンチェルト」。その8トラだと「ワンツースリー」の法が圧倒的に佳作なのだが・・・。

ザ・ピーナッツ

世界の女たち

CD キング KICS1449

「女」シリーズと世界の地名のついたポップスのカバー。解説にあるとおり、「女」シリーズはどこがリオなんだ、どこがサンフランシスコなんだというよくわからない曲が多く、多分に悪い意味で歌謡的だが、その中にこっそり紛れ込んだ「ロンリー香港」がグルーヴ歌謡で一つ気を吐いている。さらにこういうアルバムなのにも関わらず「ウナセラディ東京」の古い音源を持ってこなければいけないというところに後期のピーナッツの苦戦の跡がにじみ出ている。「古都の女」はクールファイブに強引にベンチャーズを紛れ込ませたような曲で、佳曲ではあるがパンチ不足。B面は「オー・シャンゼリーゼ」と「アリベデルチ・ローマ」を除き全て原詩で歌われているが、カバーポップス時代・GS時代は遥かに過ぎニューロックを通過したサウンドに対して、一世代前の曲を持ってくるセンスが何とも不思議。出来は悪くはないがどうももやっとしたものが残る。何故後期のピーナッツはスカッとしたコンセプトのアルバムが一つも出なかったのであろう。これがコンセプトのあるアルバムとしては最後のアルバムであるだけに大変に残念としか言いようがない。

ザ・ピーナッツ

情熱の砂漠ジャスト・ナウ

CD キング KICS1450

オリジナルで固めた最後のオリジナル・アルバム。ピーナッツでないといけないという必然性はないものの、GS以降の歌謡曲の大変動の波を上手く乗り切ったという感かあり、実態としてもピーナッツの唯一の純粋なオリジナル・アルバムと言ってよい一枚であろう。ポップではなくロックのフィーリングがアルバムの全てを包んでいるが、これは鈴木邦彦、加瀬邦彦という二人の作曲家の個性が前面に打ち出されているからだろう。シングルから取られた「指輪のあとに」「情熱の砂漠」「さよならは突然に」以外では「都会の出来事」がソウル的な感触がありまことにかっこいい。

大体長年やってきた作家から目先を変えて違う作家に乗り換えてみるとかというときは歌謡曲の歌手にとっては危険な兆候というかもう危険になっているからそうするのかは難しいが、少なくとも上り調子の時にはないことだ。 

ザ・ピーナッツ

気になる噂 ベスト・オブ

CD キング KICS1450

この時点での最新曲「気になる噂」を含む現役時代に出たベスト盤。しかし、ほかはすべて今回の一連のシリーズのほかのCDに入っている音源なのだし、別に珍しい選曲だとか練られた選曲だということもなく、正直このアルバムを復刻するぐらいならアルバム未収録曲を並べた落穂拾い的な編集盤を一枚つけた方がありがたかったのだが・・・。

三浦弘とハニー・シックス

悲しい東京

EP ビクター SV6174

迎賓館ジャケ。オーボエとチェンバロが澄んでおりクラシカルな感触があり、三浦久雄がメインを張りっぱなしなのは珍しい。序章的ニュアンス。B面はスチールギターなども聞こえる自作の三連ロッカバラード。所謂ロカビリー系の歌手が歌いそうな曲を丁寧に処理しているような歌唱。江利チエミの「酒場にて」の影響あるか。

クレスト・フォー・シンガーズ

みなと通りのスナックで

EP テイチク B36

可愛和美加入以前のデビュー盤。チェリッシュの「てんとう虫のサンバ」のようなポップスだが、詞の内容は全く正反対。ソフトロックという概念からは外れるがコーラスをうまく使った中道なポップス。大変にコンパクトな歌。B面はクラシカルな表現を入れたバラード。何故両面ともハッピーポップのようなイントロなのにするするとハートブレイクな内容によっていくのか。コーラスグループとしての実力はよく伝わってくるだけに戦略が惜しまれる。

都川弘とブルーロマン

夜の鳩

EP ミノルフォン KA239

有名な松平直樹とブルーロマンとは別のバンドで、プレイファイブの前身バンド。A面CD化済み。B面はシックなバラード。60年代クールファイブ登場以前のムードコーラスとしてはど真中を狙ったいさぎよい楽曲だが、ヒットさせるには当時としてはやや古臭い。

 

21.4.21 目は原因不明だそうで。

山岸英樹とサムソナイツ

夜の手帳

EP クラウン PW98

A面CD済み。両面とも馬飼野康二編曲。リンガーズ以来だと四枚目のシングル。B面は田中の中性的なボーカルを生かして女性の心情を切々と歌いこむ三連バラード。クールファイブ調だがタイトルとイントロにはデュークエイセスの「おんなひとり」をダブらせるようなつくりになっている。

 

21.4.19 雅楽を見てきた。はいいけどレコードプレーヤーが潰れた・・・。

三浦弘とハニー・シックス

愛に悩む女

EP ビクター SV6004

 これがオリジナルのリリース盤。ビクター移籍第一弾だが、実際にヒットしたのは3年後B面に火がついたからである。A面は軽快でそれまでのどこかに土着的な雰囲気のあった彼らが新たなステージに進んだことが伝わってくるエポックメイキング的作品。やや急ぎ足の中道歌謡。コーラスはアルバトロスの「東京待ちぼうけ」を髣髴させる。B面CD化済み。これが自作で数々の歌手によって歌われた「よせばいいのに」。

ダニー・飯田とパラダイスキング

ひかげ者

EP クラウン CW591

ムードコーラス転向時代のクラウンから出たシングル。「八木節」のような貸しなのに何故か小唄調の日本のブルース。鶴田浩二の「赤と黒のブルース」の様な曲でいくらなんでも時勢を得にくかろう。B面は、ダニー飯田の作編曲でいくらか近代的なポップ・バラード。名前がわからない女声のソロ。或いは唱田久美子がそのまま残っているのだろうか。もう少しアレンジが厚ければキューティーポップス扱いされていたのではなかろうか。

ザ・サザンクロス

マジックファイヤー

EP キング BS1797

ムードコーラスの有名グループとも山下達郎関係のロックグループとも別の三人組アイドルグループ。ブルージーンズ、恵美と姉妹盤。バッキングはおそらくブルージーンズだろうがパペーテサウンドというよりも爆裂するキーボードのせいでスペース・サウンドに聞こえる。詞は恵美のものと同じ。声は案外に男臭い。B面もほかのレコードと同じく「レ・マリ・デ・ママ」だが変にリズムを強調して行進曲化してしまっている。こちらだとややボーカルにぼろが出ているが、それでも男臭さは充満。これもバックはブルージーンズだと思われる。しかし、この歌はそんなに大した曲とも思わないのだが、何故この曲が選ばれたのだろう。

水戸井清子

おねがい

EP コロムビア SAS990

本体入手。今はレポーターの人。落書きがひどい・・・。

 

21.4.18 よくなってきているような気がしないでもない。

井上宗孝とシャープ・ファイブ

シャープ・ファイブ大全集

LP テイエム TL1031

何故かマイナーレーベルから出たシャープ・ファイブのノンコンセプトアルバム。ただしこのレーベルから出たもう一枚のアルバムに収録されている曲が再登板しているから、或いはこのレーベルで相当数の録音をして、そこから曲を選りだした可能性はある。いずれにしてもジャケットにも音にもまだ三根・古屋がいるので昭和50年代前半までに録音されたものだろう。

彼らのジャズ的なセンスが拡大されたアルバムで、「朝日のあたる家」(「ベンチャーズサウンド」とは別テイク。)を筆頭に耽美な雰囲気が横溢している。速弾きは「火の玉ロック」で聴けるのみだが、これが尋常でなく壮絶で、いくつもこんなすごい速弾きが連なっても逆に疲れてしまうので、たった一つだけに絞ったのは正解なのかもしれない。「ルシール」はコロムビアのものとは違いファズを強調して自分たちの演奏だけで通しているが、ビートが甘くなっており評価が分かれるところ。ビート一辺倒でもなく、かといってイージーリスニングに徹しているでもないという彼らの歴史の中では過渡期的な作品といえるかもしれない。ただし何ともいえないマイナー感はある。

21.4.17 CDRとDVDR各1枚を頂く。CDRは企画意図が選曲者の歌謡観が如実にわかるものだったので楽しめた。歌謡といって頭に思い浮かぶものは皆違うのだな。DVDRは久しぶりに見たけど全盛期の渡辺プロのパワーを感じた。ドリフ映画は社会の底辺にある人間が足の引っ張り合いをするという構造が多いが、その類か。やっぱりドリフタ―ズの歌唱というものは仲本工事がキーになっているのがよくわかった。

21.4.16 忙は忘だな・・・。

ザ・ヤング・ビーツ

ブルー・シャトウ

LP 東芝 TP7199

本体入手。出来はともかく、このアルバムの選曲は自分がGSや和製ポップスが一番輝いていた時期だと思っている頃の好きな曲が並んでいて非常に心休まるものがある。あるいはこれもオールスターズワゴンの隠れ仕事か。

寺内タケシとブルージーンズ

レッツ・ゴー・マーチ!

17cmLP キング SS128

軍艦マーチとアメリカの行進曲の名曲3曲をエレキインスト化したミニ・アルバム。この時代の演奏としては強引さもそれほどなくそのまま演奏しましたという感覚が強い。「碇をあげて」のみが「ブルージーンNo.1」風の演奏になっているが、これも爆裂しているという感じではない。

ロス・ワカモノス

4ファンシー・エレキ・ヒッツ!!

17cmLP ゴ―・エイプ GA003

岡山の現役ガレージ・エレキ・インスト・バンドがアメリカで発売した新譜。ドラムとギターだけという編成のグループで、このレコードでも不安定なギターと豪放なファズギターだけによる剥き出しの演奏を披露している。A面の2曲は所謂リフロックでガレージ度がとにかく高い。B面は「カントリー・サベージ」はスローなガレージブルース、「V2」は大変に短い曲だがきれいなガレージポップに仕上がっている。曲調が大分違うけれども、全曲が宜しい調和を保っている。コンパクト盤だが45回転。アメリカではそういうものなのだろうか。ガレージを間違って捉えているバンドが非常に多いけれども、このグループはそういった心得違いがないように思える。

  

21.4.15 視力が落ちた。

黒沢明とロス・プリモス

女の意地

EP クラウン CW1116

西田佐知子の昔出した曲がリバイバルしたので、ロスプリモスにビクターへ逃げられたクラウンが既発音源からでっち上げたシングル。B面は「ラブユー東京」の再登板。CD購入により成果重複購入。

 

21.4.11 体調不良続く。

布施明

ベスト20

LP キング ALL9

布施明は、藤山一郎が推した日本の上手い歌手の一人である。激しい曲が目立つが、そういった激烈な曲よりも切々とした叙情歌のような作品においてよりその上手さが目立つ。これはキング時代の昭和40年代の曲をまとめた、なんと言うこともないベスト盤である。バラード的な作品が多く、「これが青春だ」や「貴様と俺」「100発100中」といった作品は入っていない。そういった曲の勢いで歌のドラマチックさを紡ぎ出す歌手でないということは十分に伝わる。「バラ色の月」が辛うじてボッサノバになっていて唯一グルーヴ的と言えよう。また、「シクラメンのかほり」や「君は薔薇より美しい」のリリース以前に出たベスト盤なので、現在のベスト盤とは一味違った選曲が行われているのも聞き逃せない。「榛名湖の少女」辺りは今ならあまり取り上げられないのではないか。だが、このアルバムを買ったのは下のおまけ目当てである。

布施明

布施明のそっくりショー“ジャイアント馬場の瀬戸の花嫁”

EP キング 17A39

これがそのおまけ。モンドミュージックに紹介されていた有名盤。15年以上探していたレコードなので大変にうれしい。タイトルどおり、布施明がライヴ中にジャイアント馬場の物まねをしながら「瀬戸の花嫁」を歌うという脱力ものの一曲。完全に歌の上手さを発揮するとかしないとかという次元を超えている。どういう形のショーだったのかよくわからない。B面は春日八郎の真似をしながら歌うのかと思いきや地のまま思いっ切りパワー全開で歌い逆にひっくり返る「山の吊橋」のカバー。

 

21.4.10 奉祝。

命みさお

牝犬のブルース

EP 東芝 TP2114

聴取中。A面は本体入手だが、強烈過ぎる和製ビッチ歌謡最強の一曲。

市葉洋子

髪を染めたの

EP コロムビア LL10137J

聴取中。スクールメイツ出身。なかにし礼・鈴木邦彦。

 

21.4.7 目の充血が引かない。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

鳥取砂丘風の人

EP コロムビア X28

ツイン・メイン・ボーカル時代。ミドルテンポの物悲しいワルツで、テイチク時代の寂れた路線。淡々と悲しみを拾い出していく三條のボーカルに頼っている部分が大きい。B面はいずみたくが作ったと言っても通用しそうな歌謡ポップス。キットレコード時代のロマンチカははっちゃけた歌が多いが、これもその系譜の中に位置づけられそう。

 

21.4.4 太る。

殿さまキングス

黒潮ヤッサ

EP ビクター MV3034

スチールギターをフィーチャーして琉球民謡風のメロディーの途中でやけくそになるダンス曲。ただし歌の舞台は沖縄から和歌山を経て石巻までにしている。「ハワイ音頭」と「ブラジル音頭」に挟まれた音頭路線の楽曲。B面何故かCD化済み。

 

21.4.1 今ひとつ。

シン池田とエンカプール

北便り

EP ミノルフォン KA1134

こういう何の情報もないバンドは困る。オーソドックスなムードコーラス儀ループというようなジャケットからは想像できない、ニックニューサ風の楽曲で、口琴のようなわけのわからない音の入った編曲と謎の女性ボーカル(これがファルセットだったらすごい。)も意表をつく。シックな楽曲ではあるが何から何まで謎だらけ。B面はハーバーナイツ風に始まるが大変に演歌的なサウンド。釧路のご当地ソング。両面ともサックスが効果的に使われているけれども、普段からサックスがいたバンドなのだろうか。両面とも鳥居実作詞、鳥居好人作曲、神保正明編曲。

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