これ買いました平成21年5月

21.5.30 特にないです。

岡田みのるとヤング・トーンズ

広島ブルース

EP ビクター SV741

A面CD化済。B面はクールファイブ登場以前のラテン系かハワイアン系かという選択肢しかなかった時代を偲ばせる楽曲で、「ウナセラディ東京」路線の岩手・秋田を舞台にした日本のブルースで所謂中道歌謡。埋め草的な感じもするが大変に穏やかな曲。ビクターの中堅グループ。

 

21.5.29 肉の日。

けい子とエンディ・ルイス

隣の二人

EP ミノルフォン KA508

これがデビュー曲だったはず。ほのぼのとした日常の幸せを歌い上げたメルヘンポップスで当時のソフトロック路線のフォークグループ風を偽装している。チェリッシュあたりを狙ったものか。歌のお姉さんのようなボーカルがよく似合っている。B面はアイドルが歌いそうなウエスタン歌謡で、歌謡ソフトロックとしてよく取りまとまっている。これも過去のほのかな愛を等身大の女性の視点を通して描いている。木琴の音が心地よい。当時の時代感覚からすると一年か二年ほど流行に遅れていると判断されたのではないだろうか。

柴田晴代とハニー・ビーズ

愛にぬれたギター

EP コロムビア SAS1387

未解放「幻の名盤」。ムードコーラスというよりもGSの後期に大量に現れたわけのわからない歌謡ポップスグループを髣髴とさせる穏やかなフォーク歌謡。柴田晴代と言えばスチールギターの名手だが、こちらでは見事な喉は披露しているが、スチールの腕前は聞けずじまい。フォーク若しくは歌謡ポップスとして聴けばかなり高いレベルでまとまっている。B面はそのスチールが派手に活躍するしっとりとしたマイナーバラードで、この手の曲としてはかなりビート感が強い。音だけ聞けばグループサウンズなのかなんなのか区別もつくまい。

 

21.5.28 だけどやっぱり。

和田弘とマヒナスターズ

一人静

EP キング GK137

聴取中。A面CD化済。この時代に大きなヒットが出ていたらこのバンドはどうなっていたのだろう。

内山田洋とクールファイブ

新潟の女

EP RCA RHS453

末期の自作曲。初期からの感覚がここに至っても失われず殆どそのまま保持されていることがわかるさりげない三連バラード。固定客以外ではどういう人たちが買ってたのか想像がつかないつくりではあるが・・・。B面も自作曲で、ボトムらしい曲。「釜山港に帰れ」あたりを意識して作った歌か。

藤代ミサ

駅前ブルース

EP クラウン CW817

聴取中。

 

21.5.25 大変なことが起きはべるや。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

女の詩集

EP コロムビア X9

実に「旅路のひとよ」以来10作連続でチャートインしていたのが途切れたる歌。何ともぱっとしない曲で自分の規定した古賀メロ風演歌路線もそろそろマンネリ。ギターも殆ど活躍しない。このまま沈めばヴィレッジシンガーズの二の舞だったが、このあとで一度大変身をするからなんとか首が繋がったのである。B面はのっけから全員でハモって意表をつかれるワルツ歌謡だが、「君は心の妻だから」を縮小再生産したという印象が真っ先に立ってしまう。

 

21.5.22 万全な日はない。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

北の都の物語

EP CBSソニー 06SH330

A面CD化済。B面はアップテンポなラテン歌謡で、例の如くの「小樽のひとよ」路線だが、寧ろ「東京11ラブコール」あたりを念頭においている可能性がある。歌い上げるA面のボトムに配される曲としては可。

ロマンチカ

かえり道

EP CBSソニー 06SH38

 フォークの袖が見えている岡林信康作詞・作曲のノスタルジックな軽い小唄調演歌バラード。浜名も三條もいなくなってロマンチカという名前にした、気分を変えた再出発作という意気込みが伝わり、悪い曲ではないが、歌謡曲としてはラインが悪い。B面はキット時代の影を引きずったハバネラ歌謡。これも地味な歌だが、上品なアレンジで、自分はこちらの方がいい曲のような気がする。政治的な判断であろう。

南部直人とラブ・ロマンス

ガラスの人形

EP コロムビア AK32

セカンドシングル。小気味のいいポップス。鈴木邦彦の作品だからムードコーラスというよりも狩人とかあのあたりを狙ったGSの作品に近く、もっと言えばブルーコメッツの「雨の朝の少女」から少しだけビートを抜いた作品で大変に心地いい。自分の好きな曲調の歌謡曲。詞も猟奇的・変態的でよい。B面はキッパーズの「結婚します」のようなニューミュージック風のバラードだが大変にポップス寄り。これも実はブルコメの「涙の糸」が念頭にあるのかもしれない。僅かにスチールギターだけがムードコーラスとしての痕跡をとどめている。ちなみに、今元メンバーの人がスーパーサラリーマンということで経済関係の記事に取り上げられている。

 

21.5.20 万全な日はない。

アローナイツ

たまらなく淋しくて

EP ワーナー L51A

A面所持済。B面は「ぬれて大阪」路線の歌い上げバラード。一つ成功パターンを承知するとなかなかまったく別のアプローチから責めるということは難しいことかもしれない。サビは「中の島ブルース」風だからいい所取りをしようとしたのかもしれない。

和田弘とマヒナ・スターズ

夜霧の夜の終着港

EP ビクター VS174

A面CD化済。B面はエレピが効果的に使われるルンバ歌謡。昭和30年代の洋楽直系の歌謡曲のお洒落さがそのままストレートに見て取れる。松平直樹のソロボーカルの優しさも既に完成している。この曲でも作曲の吉田正の洋楽の消化の見事さには脱帽。

和田弘とマヒナ・スターズ

泣けるうちゃいいさ

EP ビクター VS216

 マヒナのとにかくほぼ全員がメインボーカルをはれ、その上でハーモニーを付けられるという特性を実験的に積極的に活用した曲で、次々にメインボーカルが交代し、合いの手は全員でハモるというえらく高度な展開を行っている。曲自体は「泣かないで」の路線。B面は再びルンバ路線。三原のソロ曲扱いされているが、コーラスが入らないというだけで演奏にはマヒナの面々も、特に和田弘は参加していると思われる。シックでグッド。

和田弘とマヒナ・スターズ

南の島の花リボン

EP ビクター VS221

聴取中。

松尾和子

夜が悪い

EP ビクター VS289

聴取中。

和田弘とマヒナ・スターズ

かんにんどすえ

EP ビクター VS411

聴取中。

和田弘とマヒナ・スターズ

夜の子守唄

EP ビクター VS676

聴取中。

和田弘とマヒナ・スターズ

泣かせるね

EP ビクター VS704

聴取中。

和田弘とマヒナ・スターズ

かえり船

EP ビクター VS864

聴取中。田端義夫のカバー。

三沢あけみ/和田弘とマヒナ・スターズ

島のブルース

EP ビクター VS998

聴取中。A面CD化済。

三沢あけみ/和田弘とマヒナ・スターズ

島灯り

EP ビクター VS1108

聴取中。

和田弘とマヒナ・スターズ

ウナセラ・ディ東京

EP ビクター SV24

聴取中。A面CD化済。

和田弘とマヒナ・スターズ

愛してはいけない

EP ビクター SV116

聴取中。A面CD化済。

和田弘とマヒナ・スターズ、松尾和子

続お座敷小唄

EP ビクター SV205

聴取中。A面CD化済。

夏川かほる+和田弘とマヒナスターズ

ふたりの26日

EP ビクター VS214

聴取中。

和田弘とマヒナ・スターズ/田代美代子

ここがいいのよ

EP ビクター SV383

聴取中。

フランク永井

みれん酒

EP ビクター SV472

聴取中。

 

21.5.19 えー、今更。

ロス・インディオス

夜のクラブで

LP ポリドール SMR1004

GSや和製ポップス、他のムードコーラスグループの曲などを含んだ意欲的な初期のアルバム。ただし「あなたが歌う」というコンセプトで作られたアルバムであり、カラオケとして使用するためのインストアルバムという位置づけ。ラテン音楽では既に定評のあったグループだけあって(この時点で30数枚のアルバムがあるとライナーにあった。)演奏は手堅いのはもちろんだが、ジャズ喫茶ではGSと張り合っていたグループなだけに、たとえサポートメンバーによるものとしても、大変にビート感が鋭い。このバンドの売りはハープであるけれども、オルガンの方が目出っていてこの時代の喫茶店BGMインストらしい情趣がある。出来がよいのは同じポリドールでナベプロのタイガースの「廃墟の鳩」やテンプの「エメラルドの伝説」などのGSものだったりして不思議にラテンの匂いがしない。

久保内成幸とロマネスク・セブン

涙のラブレター

EP 大映 D48

A面CD化済。傑作。B面はスチールとファルセットをふんだんに使った彼ららしいサウンドのスローバラード。クールファイブ以前のムードコーラスグループとしては王道といってよい曲だが、どうにもこうにもキャッチーさに欠けるのが大変に惜しい。

沢ひろしとTOKYO99

愛のほほえみ

EP キング BS935

A面CD化済。B面はこれをムードコーラスと言わずして何をムードコーラスと言おうかという、コンガやフルートが効果的に使われたクールなラテン系歌謡ボサ・バラード。同時期のドライボーンズなどもそうだが、レコード会社内ではトップグループながらシーン全体では中堅バンドというようなバンドの奮闘振りが目立つ。TOKYO99はこれで全シングルフォーローで来たと思うが、全8曲これすべて名曲であった。沢さんはうちのページがお気に召さなかったようだが、こちらは好きです。

本間正彦とアイドラーズ

涙のわたしに

EP 東宝 AS1076

 41年のフォークブームの頃の面影がありつつも少しこぶしが回っているが見事なR&Bバラード。44年ごろのブルコメなどの本職のR&B歌手が歌わない歌謡R&Bとして見事な出来。B面は「おんな占い」に範をとったヘビーな日本のブルース。こちらもよく取りまとまっている。

東京コンジョレス

コンジョレス東京

EP ビクター SV6684

水谷龍二(公生)作詞のコミック・ハードロック。のりのいい演奏に軽薄な歌詞が載る。ボーカルは妙に滑舌がよいから、歌謡もしくはアイドルロックの系統の人なのかもしれない。55年当時の若者言葉のわけのわからなさを揶揄した歌なのだろう。佳曲。B面は「ワイルドでいこう」をした下敷きにしたこれもハードロックで、当時の流行語をワンポイントに使ったコミック・ソング。完全に企画もので売ろうという気が余り無いのであろう。嫌いでない。

フェアリーズ

バック・ミラー

EP ポリドール DR6269

聴取中。この人たちはどういう計略があって売り出されたのか。

橘まゆみ

哀しみのベラドンナ

EP キャニオン M15

聴取中。虫プロの同名アニメ映画の主題歌。

 

21.5.18 肉体の鍛え方が違うな。

フランク永井

好き好き好き

EP ビクター VS261

A面CD化済。B面はマヒナの「二人の夜想曲」。「夜のプラットホーム」を思わせるメロディーで始まる穏やかなノクターン。寝る前にベッドに横たわりながら聞きたい。マヒナ・スターズは時代がやや早すぎたが、時代が許せば所謂サバービア的な感覚のバンドとなったに違いない。ジャケは少なくとも二種類ある。これからマヒナ征伐に。

和田弘とマヒナ・スターズ

帰りの港

EP ビクター VS982

聴取中。

和田弘とマヒナ・スターズ

サンディカ・デ・ラマンテ

EP ビクター SV302

聴取中。

三島敏夫とそのグループ

錦糸町ブルース

EP コロムビア SAS1227

 A面CD化済。B面は九条万里子や小野由紀子でヒットした「すすきのブルース」のカバー。「ダンスパーティーの夜」のように始まり、松浦ヤスノブのサックスが濃厚に歌い上げる。どうもこのグループの楽曲は切れが今ひとつのものが多い。

雅じゅん

東京流行歌

EP ポリドール 7DX1023

聴取中。

 

21.5.17 レコードの取り扱いが面倒になっただけです。

ロス・プリモス

40周年記念ベストヒット

CD クラウン CRCN40966

ベスト盤。初めて聞いた曲は最近になってから出た四曲だけだが、ロス・プリモスのくちから「ヒルズの灯りを」なんて歌詞が出てくるとやはりドッキリしてしまう。初期の音源はともかく、ビクター時代のやたらにとっちらかった音楽性からすると一つの路線に帰一してしまっているのはいいことなのか悪いことなのか。ここ数年のロス・プリモスのボーカルは段々と口が広がってレンチが甘くなってきているように思うので、一体この傾向がどうなるか注視していかなければならないと思う。ベスト盤だが、ベストヒットでこの選曲はどうなのかという気はする。

黒沢明とロス・プリモス

ラブユー東京 ロス・プリモス夜のムードを歌う

CD クラウン DICR2010

ファーストアルバムの復刻。この時点でロス・プリモスのサウンドが完全に完成していたことが伺える貴重なドキュメント。既にシングルとして発売されていた曲に他の歌手のカバーやアルバムのためのオリジナル曲などが詰め込まれていて大変に意欲的な作品である。その出来のよさは、このアルバムのために作られたオリジナル曲すべてと一部のカバー曲がシングルカットされているということでもわかろう。これではまるでビートルズだ。かようなわけで捨て曲なしのアルバムといえるが、しかしその中でも「ラブユー東京」の完成度の高さは際立っている。このシリーズは発売されたとき全然知らなかった。

黒沢明とロス・プリモス

雨の銀座 ロス・プリモス夜のムードを歌う

CD クラウン DICR2010

セカンドアルバムの復刻。シングルから収録された曲が多いが、このバンドはA面B面の両面がヒットしたりとかということが異常に多かったバンドということもあって一体どういう基準で選択されたか不明。「ラブユー東京」は前作に続き収録されている。それ以外では菅原洋一、西田佐知子、布施明、愛田健二のカバーが取られているが、とりわけ「京都の夜」は本家のほかクールファイブやロス・インディオスもやっているので聞き比べてみると繊細な本家、濃厚なクールファイブ、荘厳なロス・インディオス、シックなロス・プリモスとそれぞれの特徴が出ていて面白い。どうもこのバンドはラテンという骨格よりもムードコーラスという肉付きの方が目立つようである。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

定番ベスト

CD テイチク TECE1022

彼らのテイチク時代のベスト。とは言っても初期シングルB面とかコロムビアに移籍する直前のシングルについてはネットされておらない。逆に言えば曲の色が揃っている時期を主に取り扱っているということであり、既にいろいろなボックスセットなどでも繰り返しCD化されている曲が多く。新発見という点ではやや物足らないかもしれないが、逆に彼らがそれだけヒットが多く、かつ相当に各曲間でのクウォリティーが高いところで安定しているということだ。彼らの特徴としては自分たちで作曲のみならず編曲までやれることであろう。これもレコードを引っ張り出すのが面倒くさくなったから買ったものである。

敏いとうとハッピー&ブルー

定番ベスト

CD テイチク TECE1022

同上ベスト。これはボーカルが森本であった全盛期の楽曲を集めたもの。このバンドはロマンチカよりも謎なバンドで、その出発点であるハワイアンの雰囲気が全くなかったり、とにかくインパクト重視のとんでもない人事を行ったり。同じ曲を三つの会社から四回リリースして全部ヒットさせたりという離れ業をやってのけたり、幾多の分派バンドを生み出したり売り上げの割りに他への影響力が大きすぎるのである。テイチク時代はこのバンドにとっては助走期間という感じがする。これもレコードを出すのが面倒なので買ったもの。

名取忠彦とグリーングラス

泣けるうちはいい

EP テイチク UC44

デビュー曲。A面CD化済。B面は競作となった「女ですもの」だが、しっとりと歌い上げるものが多い中で、これは軽いラテンディスコ調で非常に力強い編曲になっているのが特徴。この曲の各バージョンの中では最も出来がよいように思う。

 

21.5.16 悲願を達成した。

ポップ・アンド・ポップス

ゴーゴーサックス ベスト和製ポップス‘67

LP キング SKK376

GSという名前が出来る前の貴重なドキュメント。寺内タケシがGSと言いはじめたとか絶対嘘だから。キングの企画バンドのインストアルバムとは言え「悪魔のベイビー」がカバーされているのは大変珍しい。喫茶店BGMインストとしての出来はよく、ザ・サンダースの初期の二枚のアルバムに音が似ている。「風が泣いている」の派手なテケテケギターを聴いていると、スペイスメンの音によく似ていて、この三バンドは実は同じバンドということも十分にありえる気がする。最もド肝を抜かすのは「モナリザの微笑」で、ここまでビートに溢れたやけくそなこの曲のカバーというものは知らない。「悪魔のベイビー」は期待が大きすぎたか。

三浦正弘とアロハ・ブラザーズ

ラリラリ東京

EP ポリドール SDR1367

A面CD化済。日本歌謡史150年の歴史の中で最高の名作。ようやく手に入れられて大変にうれしい。B面はイカレポンチのA面に対して至極真っ当な正統派ムードコーラス曲になっており、同時期のパラダイスキングの「ロマンチカ・ラ・神戸」と相通じるものがある。間奏でのファルセットを駆使したコーラスの応酬はこのバンドでないと出来なさそう。逆にハニーシックス時代は殆どファルセットの使用が見られないのは何故なのだろうか。

三浦恭子

女は生きるために泣く

EP 東芝 TP2049

A面CD化済。キューティーポップス扱いされているけどゲロゲロした情念歌謡。B面はビートの利いた歌謡よりの哀愁ポップス。典型的なひとりGSもの。一人二重唱やストリングスの使い方など完全に黛ジュンが念頭に置かれている。空間を切り裂くようなオルガンの音が非常によい。ボーカルはやややさぐれ系だがA面ほどの泥つきはない。→あっさり両面CD化されてしまった・・・。

Kとブルンネン

何故に二人はここに

EP ソニー S0NA86044

聴取中。この人たちはそもそもどういうことで出来たグループなんだろう・・・。

越路吹雪

夜霧のしのび逢い

EP 東芝 TP1129

ギリシャ映画の主題歌ということにされてしまった曲の日本語歌詞のせカバー。淡々と歌っている。B面はシャンソンのカバー。安心して聞けるが、シャンソンは変なリフレインが多いような気がする。特にこれと言うこともない。

21.5.15 あとは聞くだけ。

森雄二とサザンクロス

足手まとい‘92

CDS キャニオン PCDA00381

 「足手まとい」の歌詞を変えて激しいサルサに仕上げたもの。編曲は圧倒的に素晴らしいが、ボーカルの深みが物足らない。高田文夫の替え歌は正統的な続編として捉えてしまうと噴飯ものと言わざるを得ないが、セルフ・パロディのコミックソングとして捉えるのが正解なのだろう。いずれにしてもこれをわざわざ発表した意図がよくわからない。何かの企画だったのだろうか。

内山田洋とクールファイブ

酒場の花

EP RCA RHS127

あと二枚でコンプリのはずなのだが・・・。とてもデビュー15周年記念盤とは思えない地味な作品。関西ブルース系シンガーソングライターの作るバラード曲のよう。森田公一の感覚は70年代風の感覚だとよく言われるけれども、その物言いがよくわかる。B面は内山田の自作だが、こちらもA面とあわせたような編曲がなされているが、「東京砂漠」を応用して意表をついた曲展開をなしている。どちらも地味な歌なので結果にはあまり影響がなかったとは思うが、B面の方が15年の記念にはふさわしかったのではなかろうか。

ローズマリー・バトラー

光の天使

EP キャニオン 7Y0039

どうも頭にこびりついてしょうがないので思い切って買ってみた。角川映画「幻魔大戦」の主題歌。大仰な歌い上げバラード。B面はキース・エマーソン演奏の緊迫感のあるシンセサイザーによるインスト。これは個人的ナツメロなのでいいも悪いもない。

 

21.5.14 あと少しです。

秋庭豊とアローナイツ

中の島ブルース

EP ワーナー L1261A

A面所持済み。これのインディーズ原盤がほしい。B面はシンセサイザーのことが絡みつく純歌謡で、フルセイルズの「涙化粧」の流れだが、サビでの解放された急流のような見事な唸りがこのバンドの後の世まで続く名声を予感させる。

 

21.5.13 やっと整理がつきました。

スピニッヂ・パワー

ファースト・アルバム ポパイ・ザ・セーラーマン

LP キング SKS(S)48

あとでビーイングを築くそうそうたる面々が参加した匿名ディスコバンドの残した名盤。実はバンドとしての活動もしていたらしいがディスコ音楽一辺倒のバンドではなかったとウィキペディアに書いてある。むしろ実態としてとにもかくにも活動していたということに驚いた。氷室京介が最後の頃にメインボーカルを張っていたことで知られるが、この時期は織田哲郎がメインボーカルを張っている。シングルでは「バットマン」、標題曲と昔の子供番組の主題歌をディスコ化して英語で歌うというパターンがだが、それらのB面でも英詩によるオリジナルがとられており、ここでもコーラスにファンキーさがやや欠けることを除けば、非常に素晴らしい、あちらのディスコバンドの企画盤だと言い張っても通ってしまうような出来に仕上がっている。実際この時代は全世界的に海のものとも山のものともわからないわけの判らないスタジオミュージシャンによる怪ディスコバンドが数々作られ、怪作が発表されていたのであって、世間で言われるよりは真っ当なアルバムだと想う。そもそもこれが必要以上に色物扱いされるのはキングレコードが他の歌手による「ディスコお富さん」や「ディスコ軍艦マーチ」、「夕焼けとんび」のディスコカバー、「ラジオ体操第一」のディスコカバーなどと並べてプロモートされたからであって、音だけ聞いて色物だと想う人はそう多いとも思えない。

森雄二とサザンクロス

ナイト・イン・山乃湯

EP クラウン PRS483

石川県の加賀温泉にあるホテルのPR盤らしい。曲としては通常盤よりもややメロディーは野暮ったいが言われなければ特に気にもならない。どういうホテルか知らないが、こんな隠微な曲でちゃんとPR商品に出来たのか心配。B面は一転して健康的で穏やかなワルツ演歌。メロディーは三宅てる乃の「ワルツで帯結び」に似ている。これはおそらく内容から察するに社歌であろう。

森雄二とサザンクロス

はじめまして仙台

EP クラウン CWA129

仙台市観光協会推薦。渋い都市のことを歌いまくるサザンクロス。超がつくくらいアップテンポのサンバ歌謡。「足手まとい」を超高速化したような曲。仙台に輿入りした新婚のひとが目に付いたものに挨拶しまくる歌。B面はノスタルジックなワルツ演歌で「千曲川」の翻案。ラジオ歌謡の命脈というものはこういうものに細々と残っているのであろう。

松平直樹とブルーロマン

盛り場応援歌

EP 東芝 TP20099

作曲者不詳の小唄で酒飲み仲間周辺で歌われていた歌なのだろう。「ラバウル小唄」と「ヤスジのオラオラ節」を混ぜたような曲。強引な手拍子を封入したアレンジが唐突。曲調が底抜けに明るすぎるのが、盛り場の俗曲らしい情緒に欠ける。B面は、このグループらしい都会的な持ち味から目先を変えて演歌色の大変に強い歌で、島丈二の強引なリードボーカルが曲の全てを支配している。

松平直樹とブルーロマン

生きてゆきます

EP 東芝 TP20186

ローマ字による英題併記があったりして不思議な措置。新加入の新城たかし(後に朝比奈淳子のバックをつけたムードコーラスグループFMGを作る。)のホスト系のボーカルをフィーチャーしたややアップテンポな純歌謡。同時期のベストセラーズの楽曲に通じる風通しのよさがある。B面は、これがもう少しあとに出ていたらビューティフルロマンのようなアレンジがなされたのだろうなという曲調でギターが要所に入るアレンジが惜しい。歌い方も旧来のムードコーラス調。思うに、この昭和50年ごろというのはムードコーラスにとって時代が転換している真っ最中だったのであろう。ところで、ここで新加入しているオルガンの山崎という人がマハロエコーズに入る前にGSにいたと書いてあるが、なんと言うGSであろうか。

並木ひろしとタッグマッチ

木曽三川

EP テイチク RE826

昭和60年代までこのグループが存在していたとは・・・。一貫して並木の作詞作曲を続けており、これはまるでさとう宗幸のようなフォーク流れのニューミュージック歌謡で、言われなければ絶対にこのバンドの曲とも思えない。コーラスもイヴと思われる女性コーラスに任せている。B面はややスローなご当地音頭、最初は並木でないメンバーがボーカルをとるが、これがまことに音頭らしい情緒のあるボーカルで大変に聞き惚れる。悪くない。

叶あきら&キャッツアイ

悲しき願い

EP キング k07D80093

聴取中。何故かアニマルズのカバー。

スコッチファイブ

飲みにつれてって下さい

EP フィリップス FS1824

デビュー盤。ビートを重視したムードコーラス曲。五木ひろしがそのままハコバンに入ったようなイメージの曲だが、盛り上がりに欠けあっさりと終わってしまい食い足りなさが残る。このグループは普段は相当にロックよりだったのではないかと思われるが、どうも各シングルを聞いても確信がもてない。B面は「ごめんねあなた」を思わせるハッピー&ブルー路線のムードコーラス曲。そつがないが、相当の実力派バンドだったことが伺える。どうでもいいが本名の名字が珊瑚というのは珍しい。

高宮啓二とラブサウンズ

過去

EP キャニオン A302

聴取中。2枚目だったような気がする。

三浦正弘とアロハブラザーズ

失くした真珠

EP ポリドール SDR1306

うれしい・・・。スチールギターをフィーチャーした急ぎ足のセンチメンタルポップス。少なくともハワイアン調ではなく寧ろラテン調。この時代の特徴であるファルセットの伸びも快調だがもう少しスローテンポな方がこの曲にはあっている。B面なんとなくロマネスクセブンの「札幌ブルース」や愛まち子の「咲かせて頂戴恋の花」を思わせるほのぼのとした小唄調ポップス。

三浦弘&ハニーシックス

朝がえり

EP ミノルフォン KA519

 あとの「愛に悩む女」につうじるタンゴ歌謡で、49年の発売ながら全く50年代に繋がっていきそうなサウンドがない。しかし、この軽さはこのバンドにしか出せない味だろう。アロハブラザーズ時代から考えると何故こういう軽さが身上になってしまったのだろう。B面はもっとタイプの古いジャズバラード。旗照夫みたいな歌というかファンキープリンスの「雨と風とリボン」の再生産というか。

南有二とフルセイルズ

もう云わないで

EP テイチク 5448

54年の春ごろの作品だとカタログ番号から知れるが、まさかこんなに後の時期に自主制作盤のシングルがあるとは思いもよらなかった。丁度ミノルフォンから東芝へ移る間の時期にリリースされたものである。A面は延々と続く「涙化粧」路線の曲、というか替え歌でタイトルを変えたもの。何故デビュー曲B面にそこまでこだわるのだろうか。編曲は神保正明で同じ頃に手がけた初期サザンクロスに音が似ている。B面はややアップテンポの曲だがイントロ部分のコーラスが見事に失敗していて腰砕けだが、本編は洒脱なフルセイルズの本領発揮でおおと思っているとイントロ部分と同じフレーズの合いの手があまり決まっておらない。一音高すぎて無理をしているのがこちらに伝わってくるのが原因だろう。しかしほぼデビューから十年たった時点でボーカルにほとんど変化が見られないのはすごい。

白川みどり・ナレーション及川洋

ミュージック京都

EP 大阪ローオン RR24

聴取中。

中央合唱団

燃える春

17cmLP 辰野事件被告団 番号なし

聴取中。昭和20年代に長野県の辰野警察署を爆破しようとしたとして共産党員が逮捕された事件の被告を支援するために作られたレコード。ちなみにのレコードが出てすぐに被告には無罪判決が出た。

 

21.5.12 この半年は調子に乗りすぎた。反省。

舟木一夫

ひとりぼっち 第4集 舟木一夫と世界の歌

LP コロムビア ALS4506

「カチューシャ」や「おおスザンナ」など世界の民謡や愛唱歌をカバーしたもの。歌のほうは割合にストレートで特に捻りもなく、ぬめっとしてにやけたいつもの調子であるけれども、アレンジはボサノバやフォークロック、アメリアッチなど当時の最先端(といいつつ45年発売なので本当に最先端なのはボサノバの「埴生の宿」だけ。)のリズムを取り入れようとする気概が見られる。舟木一夫がヤングアイドルなのか、それともGSを卒業した人やGSよりも一つ上の世代のアイドルなのかという、狭い部分での葛藤が読み取られる。何も考えないで聞けば呑気でモンドなアルバムであるとは思うが。

二葉百合子/寺内タケシとブルージーンズ

エレキ浪曲じょんがら哀史二葉百合子と寺内タケシの出遭い

LP キング SKA107

ブルージーンズをバックに二葉百合子が浪曲を披露。ゲストとして尺八に元バニーズ井上を迎える。ブルージーンズお得意の「津軽じょんがら節」、「運命」と河内音頭をモチーフにした新作浪曲。A面は丸ごと全部を費やして「津軽じょんがら節」が生まれるまでの悲話を切々と語る。でもこの内容は本当なのか?B面は飲み屋で偶然に会った紳士とルンペンが実は親子であったという更正の物語で、かような出会いを「運命」に例える。最後は国定忠治の死後ただ一人その菩提を弔ったというお万の侠気を歌い上げた、正統派のもの。いずれも速弾きはつま程度であって、演奏自体はひたすらバッキングに徹している。毛色は変わっているが、いずれも浪曲としてそれほどおかしなものになっておらず意外なほどまとまっている。これなら真山一郎の歌謡浪曲の方が余程に奇妙に聞こえるのではなかろうか。

ノーチェ+ブラス6

ブラスでラテン

LP テイチク SL1053

名バンドのノーチェクバーナにトランペット3人トロンボーン3人を加えてラテンの名曲を演奏。名バンドだけあって確かな技術の裏づけがありながらも情熱が常に前に出ている。自分の好みで言えば熱烈で手に汗握る冒頭を飾る「エル・クンバンチェロ」がよい。山倉たかしが何曲か編曲をしているけれども、このアルバムに限れば池田孝の編曲した曲の方が出来がよいように思われる。

金喜甲

金喜甲愛唱17GOLD

LP 大都 DS007304

よくわからないが韓国のベテラン歌手のベスト盤らしい。ジャケが強烈。聞いた限りでは日本の昭和30年代の、例えば三橋美智也であるとか春日八郎であるとかといったキングの本道流行歌に大変にタッチが近い。おそらくはその頃か、或いはもう五年ぐらい遅れた時期に流行った曲を1972〜75年ぐらいの時期に再録音したものであろう。「ドッグオブザベイ」のようなイントロから一気に「涙の連絡線」のようなブンガチャエレジーへ転落するB面冒頭曲が意表を付かれた。大変に上手い歌手であり、歌い方や声質など、おそらく小畑実を相当程度参考にしているものと思われる。ハングルが読めないので何というタイトルで何を歌っているのかよくわからないが、哀愁に満ちていて歌手は楽器ということを十分に感じさせる。

高峰山

独集

LP アジア ALS589

これも韓国の歌謡歌手。聞くと、上のものよりも歌がもう少し新しくて「釜山港へ帰れ」のカバーや筒美京平風の楽曲が見られるから、年代としては1972〜84ごろに取られたものであろう。ただし録音自体は上のものよりも早く録音されたものがあるように思われる。当地の垢抜けないGSの楽曲よりも快活なポップス調のものから北原謙二らロカビリーの人がやる歌謡曲的なもの、戦前もかくやという古色蒼然とした古いトロット風のものまで揃えていてどれが売りでどれが本当はやりたかったのか今ひとつつかめない。聞く限りでは前にあげた「釜山港に帰れ」と筒美風の曲の二曲が飛びぬけているが、全体的には確りとまとまっていて安定感を感じさせる。ハングル読めない・・・。

ロス・インディオス

ガラスの大砲

EP ポリドール DR1878

シャンソン?のカバー。これも何ともうだつの上がらない曲で、シルビア加入前のハイブローなことをやろうがモダンなことをやろうがさっぱり商売に繋がらない状況の中での心の千々乱れる様子がそのまま反映されている。B面はまだニューミュージック調で多少はキャッチーなのでこちらの方がヒットを狙えたとは思うが、それ以前にも同じ路線をやって大敗を喫したからそこまでプッシュも出来ないのでここに収めたものだろう。人間悪いほうに転がりだすとやがて八方塞になるものだ。

内山田洋とクールファイブ

晩夏

EP RCA JRT1365

A面CD化済。B面はいつもの通りで前川の絶唱が炸裂する悲劇多岐な内山田洋作曲の三連バラード。長崎のご当地ソングで、恋愛に託してはあるが、これはクールファイブから長崎への消息という意味が強いように思われる。いずれにせよクールファイブが本来どういう志向であったのかがわかる。これだけ持ってなくて気持ち悪かったので。

ジョーヤ増淵とアフロ・アミーゴス

東京も雨だろうか

EP 東芝 TP2094

「幻の名盤」。アフロ・アミーゴスはラテンゴーゴーを目指したバンドということもあり、大変に演奏が達者であって、優れた所謂喫茶店BGM用のインストアルバムやムードコーラスというジャンルのうちでも屈指の名曲である「罪と罰の森」などを残し、まさしく火の出るような素晴らしいプレイを随所に残している。これは彼らのデビュー盤であるが、やや浮遊感はあるがその本来の力が出ているとは言いがたいものである。凡庸なムードコーラス曲であってゴーゴーの部分が微塵も見えない。B面も同様。これに限らず、このバンドは「変な曲」にばかり方向が定まってしまい、その力量を最大限に生かした楽曲が殆ど残せなかったので、大変に惜しいことであった。これがビクター辺りに所属していたらひょっとしたら大成したかもしれない。

トシ伊藤とザ・プレイズメン

新潟ブルース

EP ミノルフォン KA156

敏いとうやジェノバへ行く西田らがいたことで知られるバンドの最大のヒット曲。A面CD化済。B面はえらく暢気な雰囲気の小唄もので、これもマヒナを範としつつ新しい動きを取り入れようともがいているこのグループの苦闘が刻み込まれていて貴重なドキュメント。相変わらずコーラスにファルセットをまぶしながらも基本的にはユニゾンで要足りてしまっているのがこのバンドらしい。このグループの微妙な存在感というのは一体なんなんだろう。

佐良直美

あいつとあの娘

EP ビクター SV1096

聴取中。

佐良直美

生きているって素晴らしい

EP ビクター SV2176

聴取中。

石山かつみ

幸福ですか

EP キング GK241

聴取中。こんなにどんづまったようなレコードなのに阿久・筒美作品。

山内賢

君のママにありがとう

EP キング BS1590

聴取中。自作曲。

新川二郎

恋地獄

EP キング BS1664

聴取中。

小林重四郎

花の武士道原田甲斐

EP コロムビア SAS1531

聴取中。大衆演劇の人か?

輪島功一

炎の男

EP キャニオン A102

聴取中。もちろん世界チャンピオン。

鹿島一朗

十代のふるさと

EP クラウン CW124

聴取中。青春歌謡。

トニー仲吉

雨のしのび逢い

EP 東宝 AT1016

聴取中。石坂まさを、鈴木邦彦。

日野てる子

南十字の星に泣く

EP ポリドール SDR1292

聴取中。

マモルとチャールズ

パパと僕と

EP フィリップス FS1123

子供と外人というわけのわからないデュオ。亡き母を偲ぶ少年と父の会話をシャンソン化したお涙頂戴もの。マモルはこのとき21歳だが、父親役に全く違和感なし、チャールズも普通の子供歌手並みの歌唱力があり変な発音も無く安心して聞ける。B面はアメリカのブルーグラスのカバーだが「日本は憲法で軍隊を持っていない」等々の歌詞を与えられ(山上路夫・訳詩)ており、一種のプロテストソングになっている。時代的にはメジャー発売ものとは言え少しタイミングが遅いか。

新谷のり子

幸福という名の列車

EP コロムビア CD73

聴取中。車掌車ジャケ。

浜丈二

君さえあれば僕は幸せ

EP ビクター SV531

聴取中。「ライオン丸」を歌ってるのと同じ人かなぁ・・・。

賀川貴之

風に消えた恋

EP コロムビア SAS1414

聴取中。恋というものはいろいろなものに消えていくものだ。

美空ひばり

少しの間サヨウナラ

EP コロムビア SAS1098

聴取中。弟の作品。A面所持済み。

久保浩

女の生きがい

EP ビクター SV573

聴取中。

大津美子

忘れないで

EP キング EB706

聴取中。B面高森弘二「東京流転」。

藤井千秋

夜霧の中之島

EP コロムビア PES7192

聴取中。男性歌手。

ジェニー・フェイ

グッドバイ・ヨコハマ

EP ビクター SV1230

聴取中。台湾出身の女性歌手。

結城リカ

これから二人はどうなるの

EP RCA JRT1187

聴取中。デビュー曲か。

舟川純

北国旅情

EP ローヤル RQ717

聴取中。有名盤。

西郷輝彦

花の百万拍子

EP クラウン CW464

聴取中。有名盤。

立花晃一

博多ワルツ

EP キャニオン A86

聴取中。

森岡あきら

訣別

EP コロムビア P140

 五年遅いのか十年早いのか、いずれにしても時期外れの「赤と黒のブルース」のような沈鬱なズルース歌謡。しかも声質と曲調が合っているとは言い難い。安いキーボードの音が泣ける。B面は編曲は当時の尾崎紀世彦のような音使いはしているが、メロディーの方はせいぜいGS時代の初期にやってもなお時期はずれと言われるような青春歌謡風のバラードで、一体どういう層を狙ったレコードなのかさっぱりわからない。両面ちあき哲也の作詞。

まりかとカオル

港と少年

EP ビクター SV2186

チャーリー石黒。「ドナドナ」を思わせるマイナーなフォークソング。遠洋漁業で港を出て行く少年との別れがそのまま永遠の別れとなったことを切々と歌う叙事歌謡。B面はもっと明るい歌謡フォーク。チェリッシュやダカーポの路線で可愛らしい小品。曲調と詞がややあっていないか。

竜雷太

愛の子守唄

EP キング BS740

聴取中。いずみたく。「でっかい青春」の挿入歌。

板前健二

ストトン人生

EP チャンピオン CH1010

聴取中。

長島一郎

俺にゃ本当の恋だった

EP テイチク NS790

聴取中。青春歌謡。

大川一平

酒場の二人

EP ワーナーパイオニア L1024

聴取中。やさぐれ。

ジョージ中山

サヨナラ赤坂

EP ソニー SONA86142

聴取中。

白浜章

火の酒

EP クラウン CW907

聴取中。

城卓矢

シャンシャン音頭

EP 東芝 TP1425

 まさに音頭。今では音頭と言えば企画ものでしか出てこないが、この時期は通常のシングルの選択肢として音頭と言うものがあったことが痛感させられる。城のボーカルの本来の明るさと粘っこさ、独特の歌いまわし等がよく鑑賞できる。B面は殺陣の効果音や台詞が入った時代劇の主題歌風演歌だが、特に何かの主題歌というクレジットもなく、何らかの企画があって本編が流れてしまったものなのではないだろうか。歌舞伎の流行歌にしたものとはどうも雰囲気が違う。エコーがやたらにかかっている。

睦五郎

東京流れ花

EP ポリドール SDR1458

聴取中。

黒い河

白い影のキャサリン

EP ビクター SF37

数少ない70年代の名バンド。フォーク発想のニューロック歌謡。激しいビートの上をドスの効いた女性ボーカルが暴れ周り、同時期の内政的サウンドの多いニューロックに比べて著しく攻撃的。竜が火を吐いているような印象を受ける。B面はスローなバラードでペドロ&カプリシャスの「さようならの紅いバラ」を思わせる歌謡度が大変に高い。この辺りがこのグループが正規のロック史やフォーク史の中で語られない原因なのだろう。多少ボーカルの粗さが出ている。

有田弘二

エルムの雨

EP コロムビア SAS1275

台詞入りのアルゼンチンタンゴ歌謡。この数年前までコロムビアの青春歌謡歌手として中堅どころを占めていたが、その栄光からどのように脱皮していこうかと路線の試行錯誤を繰り返していった末にこういうものが出てきたのであろう。とはいえ、ここまで本格的にタンゴしている曲は60年代末ともなると大変に珍しい。印象はよい。B面は三連ロッカバラードで切々と物語をつむいでいくようなボーカルはなかなか情趣深いが、これでは他の似た路線の曲に埋もれてしまうのはほとんど目に見えている。明かりを求めてもがく有田の困惑が伝わってくるシングルといえよう。

平浩二

博多ブルース

EP テイチク SN932

聴取中。「ああああオーオーオー」とか歌詞に書かない。

江藤慎一

夜霧よ二人のために

EP クラウン CW798

聴取中。有名盤。名プロ野球選手。

藤健次

男の門出

EP ミノルフォン KA42

聴取中。「雪子のロック」で有名な人。

小林さち子

やがて二十才になる女

EP ビクター SV2191

聴取中。低迷のビクター時代の一枚。

泉ひろ子

関内ブルース

EP ミノルフォン KA379

聴取中。A面が横浜でB面は仙台。

沢木圭介

あなたがあなただから

EP ワーナー L1008R

 シャンソンのカバーか?優雅で憂いを含んだワルツもの。B面は浜圭介作曲で疑うこともなく国産のシャンソンだが、キャッチフレーズに含まれる絶唱に違いのない歌いっぷりでこちらも相当に感心する。丁寧に歌っていてまことに要領を得ているからもともと何かそういう下積みのあった人なのだろう。わっと売れるような歌ではないだろうがなかなか渋いところを狙っている。

クマとアサ

男と女

EP キャニオン CA9

何故か有名なデュオ。ポップな見た目からは全く想像のつかないムード歌謡で日本情緒あふれるワルツもの。これでも筒美京平。筒美京平がムードものやるとお洒落のベクトルが強すぎて下世話な部分がなくなってしまいつまらない。B面はバロック調と日本調がせめぎあう、ある種サイケデリック。やや早いリック&ホビーらムード系のデュオグループにはどうも共通した浮遊感がある。

岩井みのる

桜木町ブルース

EP ビクター SV784

 サックスのむせび泣く典型的な日本のブルース。43年なので森進一登場以前ではあるが、その時分はこの手のロッカバラード風の楽曲を青春歌謡風に片付けようとしていたというのがよくわかる。森進一の破壊的な歌唱は、自分は正解だとは全然思わないが、とにもかくにも一つの衝撃的な答えであったのはこれを聞いただけでもよくわかる。B面も琴などが入っているが「西海ブルース」に通じるところがあり、後年ならクールファイブ風に処理がなされていたことだろう。ムード歌謡確立直前の悲しいモニュメントか。この人はもともとはリズム歌謡などにも手を出していた人だが、本格的な曲に挑むにはややボーカルに突っかかるところがあり、滑らかでない。

島立樹

アバヨの鴎

EP ミノルフォン KA105

聴取中。

愛まち子

函館の夜

EP テイチク SN702

聴取中。

鎌倉律子

大阪の雨

EP 東芝 4RS436

聴取中。

渚ゆう子

多摩慕情

EP 東芝 N4R5003

聴取中。よく見たら自主盤じゃないか。

津川昇

心がさむい

EP 東芝 EP1149

聴取中。元のフランツ・フリーデル。

井沢八郎

北国の夜

EP 東芝 TP2055

聴取中。

井沢八郎

男の炎歌

EP 東芝 TP2299

聴取中。

緒方じゅん

背信のブルース

EP キング NCS671

トランペットが導入するブルース歌謡。ダークフェローズの「一夜城ブルース」の系統。自主制作盤としてはよく取りまとまっている。B面は花広路「ヌサマイ橋の女」。こちらも女性コーラスが入っているほかはほとんど同系統の歌。どちらの歌手も歌い方のフックのかけ方が似ているので、兄弟弟子とかそういうものだろう。作詞家の名前「嬢悪美」は明らかに城好美のパロディーだが、全く関係のない人がふざけてつけたのか、本人が敢えて変名にしたのか不明。

中里このえ

大石東下り

EP テイチク SN653

聴取中。浪曲歌謡。

山本マキ

流転花

EP コロムビア SAS1634

聴取中。ジャケットは情念系なのにバックはムーンドロップスと東京室内楽協会。

沖一郎

別れてそして

EP テイチク SN897

編曲・山倉たかし。オーボエとピアノが独特の雰囲気を演出する夜のムード歌謡だが、特にこれと言うところもない。もっと重々しくなりそうなのをここにとどめているのは立派。B面は何故かポリドール専属の永作幸男の作・編曲でサックスが鳴り響き昔のロッカバラード風かと思いきや、ストリングスの使い方がなかなかお洒落でフラワーな雰囲気にまで持ち込んでいる。曲よりも、編曲で救われている部分が大きい。

北隼人

熱い南風

EP アモン YAH1002

聴取中。アモンのくせにスタッフが豪華。

喜多野純

おんな町

EP ワーナー L1006P

聴取中。

ヤン・シスターズ

お気に召すまま

EP キャニオン A230

聴取中。サード。

愛川みさ

愛がひらくとき

EP ミノルフォン KA333

聴取中。このジャケだと美人だ。

ジュン隆

帰れ!北方領土俺たちの島

EP RCS RCS1100

聴取中。何でソビエト(ロシア)から北方領土を返してもらおうという歌はロシア民謡を下敷きにしたものばかりなのか。冷静に考えると変だ。沖縄を返せ→アメリカンポップス、竹島を返せ→韓国演歌、尖閣を守ろう→中華メロディーとはいかないだろう、普通。

 

21.5.11 いけいけドンドン。

ゼット

ハッピージャンプ

EP テイチク UC13

聴取中。ポピーズの分派でサクセスの前身に当たる人たち。

 他にDVDR2枚を頂く。

21.5.10 買い物が楽しくて仕方がない。

ダニー飯田とパラダイスキング

甲府ブルース

EP クラウン CW871

彼らのオリコンチャート上唯一のヒット。探していたのでうれしい。サックスが咽ぶ多少ビートの効いた純歌謡でどちらかというと演歌に近い。何とも寂れた歌で甲府は甲府でも歓楽街ではなくて町外れに一人たたずんでいるような印象を受ける。演奏が妙に生々しい。B面は「西海ブルース」のようなブルース歌謡だがえらく荒っぽい作り。クラウン時代のパラキンはどうも冷遇されているようだ。ただしジャケットは素晴らしい。ダブルネックのギターがまぶしい。

サンタクララ

男と女

EP ビクター RD4002

彼らの最大のヒット。ジャケットからはコミックソングかと思わせるが、ハモンドが荒れ狂うちゃんとした掛け合いの激しいディスコチューン。リフだけで作ったような勢い任せの楽曲で著しくファンキー。実はGSの尻尾。B面もベースが暴れまわる軽いディスコチューン。両面ともベースは編曲の人。名前からも当時のディスコブームに乗ってなんとかしてやれという野心が透けて見えてよし。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

君は心の妻だから

EP コロムビア X18

テイチク時代のヒット曲の再録音。A面は後に再発。そちらを所持済。B面も再現度がかなり高い。普通はこの手のものは全然アレンジを変えるとか何かしら変な要素を入れるものだが、ここまでそのままやられるといっそ潔い。

 

21.5.9 北三田刈田。

ポス宮崎とコニー・アイランダース

愛の星

EP コロムビア LL10029JC

聴取中。

ブルー・エコーズ

ロザリオの島

EP キング BS115

聴取中。流行歌カバーものを同時に発売したうちの一枚。

ハニー・シークレッツ

銀座ブルース

EP RCA JRT1199

LPでは持ってるが珍しいので買ってみた。

ジョリー・ランバース

それから

EP コロムビア PK182

聴取中。ムードコーラスかニューミュージックかは買って聞いてみないと何とも言えない。

リトル・ピンク

ピンクのいちご

EP ビクター SV6236

聴取中。ロリドルデュオ。

マリリン愛

借金音頭

EP キング NCS1757

聴取中。話題になったので買ってみた。

新みのり

男が憎い

EP メッカ ME1001

聴取中。有名盤。

 

21.5.7 続きます。

奈見英生とザ・ココナッツ

砂に泣く女

EP ミノルフォン KA79

聴取中。

 

21.5.2 実家に帰りたくない。

池野成秋クインテット

宇宙人応答せよ

EP ビクター PRA10106

聴取中。有名盤。

ザ・セブンワンダース

憎いあいつ

EP テイチク SN1464

ムードコーラスかと思ったらヤングアイドルっぽい。強烈なホーンを使ったいなたいディスコ歌謡。かっこいいがやる気があるのかないのかわからない合いの手が異常なほど不良っぽい。ボーカルも上手くないが変な味がある。加瀬邦彦作曲。放送禁止用語が歌詞に出てくるので復刻不可能か。自分たちで演奏しているらしい。B面は「太陽にほえろ」によく似たギターフレーズから始まるビートの利いた純歌謡。いろいろなところからおいしいフレーズを持ってきたいいとこ取りの寄木細工のような趣のある曲。「ひとり暮らし」なんて演歌チックなタイトルからは想像できないはじけた曲。間の抜けたボーカルがGS的だが、もう少しワイルドなボーカルの方が似合った曲だと思われる。

前の月 次の月 最新

 

 

inserted by FC2 system