これ買いました平成21年6月

21.6.29 今から仕事へ。

ロス・インディオス

ラテンを唄う

LP ポリドール SMR3043

ラテン名曲のカバーアルバム。原詩によるものと日本語によって歌われたあとに原詩で歌われるものが殆ど。完全に日本語で歌われるものは一曲だけ。本人たちが演奏しているらしく、さらにゲストとしてレキントギター奏者の本間信(チコ本間の兄なり。)を迎え、本間兄弟の弾くハープとレキントギターがこれでもかと活躍するアレンジでこれにストリングを被せるなどしている。ボーカルにはやや歌謡グループらしい親しみやすさがありもノリよりもムードを演奏させているきらいはあるが、コンプリートに近い演奏。さすがラテン演奏の先駆者。それにしてもマヒナとロスインのどちらがアルバムが多いのか。

古都清乃、和田弘とマヒナスターズ

おんなの酒場

EP ビクター SEP10

聴取中。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

ひとつ下の彼

EP コロムビア AA102X

 かなりのりのいいルンバ歌謡で、「くちづけ」や「秘密」路線の鶴岡の火の出るようなギターに頼った勢い任せの曲。浜名ヒロシのボーカルがやや生真面目に過ぎるのが大変に惜しいが、戦前の歌謡曲とニューリズム歌謡が合体したような奇妙な感覚が溢れている。自作。間奏は「高校三年生」を思わせる。B面も派手なオーケストレーションと唸るようなコーラスが波乱を感じさせるラテン歌謡で三沢あけみの「ゾッコン作戦」と併せて聞きたいが、聞き終えると何か柔道の試合で投げっぱなしにされたような気分に襲われる。こう聞くとキット時代のロマンチカが一番面白いような気がする。

ロス・プリモス

ラブユー貧乏

EP クラウン CWA414

「ひょうきん族」のからみで久しぶりのヒットになった曲。初期のムードコーラスグループはコミックソングでもいけるグループぞろいだが、これは久しぶりに彼らのコミック味が発揮された曲。「ラブユー東京」のトラ(但し間奏が強引に端折られている。)にメンバーによる貧乏小話の台詞が被さる。B面CD化済。こちらは純粋な「ラブユー東京」の替え歌。

21.6.28 あとは気楽にレコードが買えるということもないだろう。

橋幸夫

君のひたいに光る汗

EP ビクター SV149

聴取中。B面はマヒナの「愛することから始めよう」。

純おなみ

ドン・ファンのように

EP クイーン QN1001

聴取中。

21.6.27 これから節。

並木ひろしとタッグマッチ

男のなみだ/女の夢

LP 東宝 AX6005

このバンドとしてはファースト。このバンドは「女のみち」の大ヒットから約一年、ぴんからトリオがフロントのぴんから兄弟と作詞作曲を手がけた並木ひろしに分裂、その並木が結成したもので、ソングライティング能力は元来こちらの方が高かったのであります。そういうことでぴんからトリオの曲の再演とその他のカバーが主。一体、ぴんからトリオというと宮史郎ばかりが注目されるけれども、並木ひろしのボーカルも相当に上手く、過激派とまではいかないが粘々としたボーカルは安心して聞ける。但し、譜面に正確というよりもフィーリングに任せて歌うところがあり、例えば「湯島の白梅」のさびのように原曲とは全く違った譜割で歌ったりしているけれども、こういうところは流石に野から進出してきた人ならではの醍醐味を感じる。あまり衝撃的なトラックはないが、このバンドがどういうスタンスで音楽をやろうとしていたかは伝わってくる。

カサノヴァ7

万博でヨイショ

EP コロムビア P94

「幻の名盤」。あまり見ないサードシングル。A面CD化済。モンドソフトロックの傑作。B面はよりポップス色の強い曲で、多少ボーカルが暑苦しいが、オルガンを主体としたピースフルなソフトロックと言い切ってしまっていいだろう。イタリア語とスペイン語と英語と日本語(しかも誰でも知っているような!)をチャンポンにして大阪万博の華やかさと人々の刹那的な出会いと別れを切り取った瑞々しい作品といってよかろう。意外に外国人に聞かせるとガレージポップス扱いされるかもしれない。

小原真治とプレイファイブ

肌をよせて

EP ビクター SV898

手持ちの資料に矛盾があってこれがファーストなのかセカンドなのか確定できない。多分セカンドだと思うが。レキントギターをフルに活躍させた曲で吉田正作曲。アルトのボーカルがよれる部分があるが、そこの部分でリズムも破れるなど、展開の無理がすべて集約されている。ぼつぼつの出来。B面はパープルシャドウズ調の小唄。タイトルにあるような子守唄調ではない。「いつかの女」に少し似ている。こちらの方も吉田メロディーだが、無理もないのでA面にすべきだったと思う。ジャケには女性が写っているが楽曲には参加していない。

菊池章子、鈴木貴詞とエスペランサ

ひとりぼっちの夜だから

EP テイチク SN730

聴取中。お姉さんの方もムードコーラスをバックに歌ってみる。

ジャック・イン・ザ・ボックス

ラブロックNo.5

EP テイチク SN974

聴取中。A面CD化済。一書曰「バカロックNo.1」。有名盤。

ニュー・リッキー&960ポンド

恋のマリアンヌ

EP エピック ECLA5

聴取中。

ヤンシスターズ

泣いて泣いて

EP キャニオン A220

聴取中。台湾のダンスユニットのセカンドだかサードだか。A面CD化済。

香月サコ ミチ&ユキ

愛かしら恋かしら

EP ポリドール SDR1401

A面CD化済。「幻の名盤」。B面は荒んだ重いビートのR&B歌謡で、雰囲気はチコとビーグルスの「愛の掟」を思わせる。ホーンセクションの音が妙にいい。自分の名前を織り込んでいるが、佳川ヨコの「旅行くマリア」のような曲であって自己紹介歌謡としては何となく使い勝手が悪そうである。こちらにはミチ&ユキのコーラスは入っていない。両面とも師匠の作。

メチャ&ぺチャ

女の子

EP クラウン PW600

初期のフォーク。ブルーグラス調のカレッジフォークでストリングス入り。自作曲でコミックソングなのかなんなのかよくわからない学生の内輪受けしそうな曲。カレッジフォークに上手さを期待しても致し方ない。B面はPPMの「花はどこへ行った」をモデルにして作った思われるメンバーの自作曲。これもカレッジポップスの情緒深い。

ピコ

乙女の挽歌

EP テイチク B34

聴取中。このピコは女性二人組みのフォーク・グループ。

伊藤アイコ

タンブリンでゴーゴー

EP ビクター BS393S

聴取中。学芸会用レコード。

那須あけみ

おでこの子守唄

EP ローヤル RA1114

聴取中。奇妙な歌として有名。

永木美沙

東京ラブストリート

EP ビクター E1022

聴取中。躍動感溢れるジャケット。

三条アンナ

女は生まれて恋に死ぬ

EP ビクター SV2090

聴取中。「第一章涙」のヒットのある人。

舟木一夫

高校三年生

EP コロムビア SAS60

ヒット曲。A面は当然持っている。B面はポールアンカ辺りを意識した三連ロッカバラードで、青春歌謡が何のかんのと言いながらターゲットである若者を意識して洋楽の要素を大きく取り入れた歌謡曲の一ジャンルであることがよくわかる。ただそれが本当に洋楽を聴いている人からするとなんて古いものを持ってくるんだと思う時期の曲をネタにしているというだけだ。

後藤久美子

ジングル・ベル

EP コロムビア SA981

聴取中。最年少ジャズ歌手と騒がれたロカビリー歌手の方。

加賀ひとみ

女なら

EP ミノルフォン KA60

聴取中。B面CD化済。「幻の名盤」。

堀内美紀

ガラスの指輪

EP コロムビア P234

聴取中。

ほり・じゅん

パプ・ソング

EP キング BS(H)2003

聴取中。或人曰、声優の堀絢子と同じだが、これは本当なのだろうか。

川奈ミキ

さすらい新宿派

EP キャニオン CA11

聴取中。

林マキ

雪山は招く

EP ソニー SONA86155

聴取中。寺内タケシの弟子。ジャケ不良・・・。

牧麗子

かりそめの恋

EP 東芝 ES1212

聴取中。あまり注目されないレコード。A面は三條町子とは別。B面ははつみかんなとは別。

ソニア・ローザ

青いベッド

EP 東芝 EP1207

聴取中。有名盤。B面はソフトロックの名曲としてCD化済。

はたけんじ

ビバ!キャバレー

EP 徳間 PR082

聴取中。

 

21.6.26 レベルが違う話だ・・・。

フランク永井

千島桔梗

EP ビクター VS588

聴取中。B面はマヒナスターズの「渋民村」。

パークメイツ

恋人たちの道

EP セントラル・パーク PR101

聴取中。

面高陽子

ミッドナイト・イン・サマー

EP 東芝 4RS1038

聴取中。名童謡歌手の後年の自主制作盤。

 

21.6.25 嵐の時間。

V.A.

北海道の詩情第3集

17cmLP コロムビア ASS490

北海道に関する曲のカバー集。ロマネスクセブンが「霧の摩周湖」をやっている。北海道観光連盟が力を入れて推薦しており、どの曲も唱歌的な色彩が強い、九条まり子の「マリモの唄」は、これは安藤まり子のカバーではあるが、非常に安定した歌唱で、後にシングルカットされたのも納得できる。バーブ佐竹の「利尻慕情」はこのレコードの中でもっとも唱歌的な曲で「七里ガ浜の哀歌」を思わせる物悲しいメロディーのスローバラード。バーブ佐竹のこれまた安心して聞けるボーカルが情感いっぱいに歌い上げている。B面に移り、このアルバムの中で唯一唱歌的でないのがロマネスクセブンの「霧の摩周湖」で、歌い上げること甚だしい。但し十分に曲を咀嚼しえたとは言えず、演奏歌唱共に大変に荒っぽく、はっきり言ってボロボロ。いくら何でもなんでこんなことになったのだろう。ラストは森繁久弥の「オホーツクの舟歌」だが、これは自作の「知床旅情」の替え歌で曲間に「ボルガの舟歌」のような勇壮な掛け声を加えたもの。これも出来がよく、情緒では「知床旅情」を上回っているといって良い。

和田弘とマヒナ・スターズ

惚れたって駄目ョ

EP ビクター VS505

聴取中。A面所持済。B面は木田ヨシ子「星から来た女」。

 

21.6.24 明けない夜もないけれど暮れない昼もありませぬ。

殿さまキングス

北の酒場にいた女

CD ビクター VDR1609

彼らの末期のオリジナルアルバム。ボーカルは充実しているが、末期ならではの何ともいえない悲しさが充満していて、何ともどこかで力が入らない。殆ど宮路のソロアルバムのようなもので、バンド、グループとしてのサウンドは見受けられない。オリジナル曲や他のカバーに比べ「北緯五十度」の出来が頭一つ抜けている。「港の五番街」は五木ひろしのバージョンを念頭においており、ムードコーラス的なニュアンスは一切なく、何とも残念。まあ、シャネルファイブのバージョンなんか普通知らないし。

コンボトウシュー

つくりごと

EP トーラス 07TR10112

聴取中。古川東秀という人のバンドらしい。

REIKO、HIROMI、KUMI、MAYUMI

おさけルンバ

EP キャニオン P49

聴取中。アントニオ古賀の「クスリルンバ第二章」のカバー。ディーブディーグループみたいなグループ名のない四人組。

原信二

銀座ってえとこは

EP コロムビア SAS602

聴取中。未解放「幻の名盤」。

 

21.6.23 何なんだ。

牧秀夫とロス・フラミンゴス

ナイト・スポット あなたと夜と音楽

LP コロムビア PS3022

ラテンスタンダードのカバーアルバム。ジャズバンドともラテンバンドともつかない、異常に高度で洗練された演奏・歌唱。この手のムードものはインストアルバムで終わることが多いが、このアルバムでは12曲中4曲でコーラスを披露している。演奏も歌唱もどちらも超一流だからこそ出来る構成。特に演奏も歌唱も揃ってしかも両方がやたらと上手くないとこけおどしにもならない「その名はフジヤマ」はアントニオコガのバージョンを完全に凌駕する流麗さ。流石に一番好きな歌と公言するだけある。また「泣きぬれて」では綺麗過ぎて卒倒しそうになるような素晴らしいハーモニー。このバンドがもう少し売れて、しかももう少し時代が後であったならムードコーラスの歴史もジャズの歴史もニューミュージックの歴史も全部変わっていただろう。

牧秀夫とロス・フラミンゴス

赤坂の夜

LP コロムビア JPS5080

これは広くスタンダードをカバーしており、演奏ものとコーラスものが入り混じっている。この時期には上のアルバムとはメンバーが変わっているが、それでも演奏歌唱の見事さは変わらずで、ラテン、ジャズの難曲をやすやすとこなしている。本当に何故このバンドは、当時も、今もそれほど注目されないのであろう。シックな演奏が心に染み入る。全体的に出来がよすぎるほどよいけれども、「テンプテーション」「恋人よサヨナラ」「明日を忘れて」の三曲がその頂点。

平尾昌晃

愛を求めて

LP キング SKK433

布施明や梓みちよらに提供した楽曲があたり、作曲家平尾昌章が軌道に乗った頃に、それらに提供した曲のセルフカバーも含め出された、歌手としてのアルバムである。ロッカビリー全盛期の甘い歌声はそのまま、オリジナル歌手よりも角の取れたボーカルが聞け、のちの「カナダからの手紙」などとも違う、歌手平尾昌晃の味が聞ける。激しい曲はなく、ソフティケイトされたサウンドが殆ど。「恋のギターラ」は華麗なボサノバだが、ほかはムード系や純歌謡で固められている。

ところで、これでようやくレオ・ビーツ関連のレコード音源が全部手に入ったことになる。もっとも、このアルバムで聞けるレオ・ビーツノサウンドは非常に匿名的で、GSというよりもラテンバンドのような、言われてもなかなか気がつかない演奏を披露している。オールスターズワゴンの演奏の方がいくらかチープなオルガンが鳴り響いておりGSらしさはあるが、これもパーカッションが重なっており、寧ろレオ・ビーツのレコードのバックとそっくりな音だが同じ機材でも使っているのだろうか。ほかにじゅん&ネネ(ただし「ネネ&じゅん」とクレジットされている。)がいつもの通りで当たりの強いコーラスを披露している。
 ずっと「セニョリーナ」って何なんだろうとは思っていたが、セニョリータの語尾を適当に変えた造語だったのか。そりゃわからんわ。

 

21.6.22 どんなに長い旅路にも。

サニートーンズ

ロシア民謡集 カチューシャ

17cmLP キング SS286

本格的コーラスグループによるロシア民謡集。そつなく、演奏の藤家虹二クインテット+αも曲に合わせた適切なものになっている。ソビエト・ロシアが存在した当時の幻想的な共産圏への憧れの表明が今となっては涙を誘う。こういう正統派のコーラスグループがヒットを飛ばすことも耐えて久しくなってしまったなあ。

平和勝次とダークホース

逢えない涙が雨になる

EP クラウン CW1362

あまり見ないサードシングル。クールファイブ調の案外にモダンな曲でむやみなワワワコーラスとしゃがれて悶えるボーカルが心地いい。但しすっきりとしすぎており、迷走の後が伺える。B面は打って変わって小唄調のいい湯加減で歌う作品で、時代遅れなこのバンドのイメージにもあっている。クラウン女声合唱団のコーラスもいい味を出しており、とりわけ「でもね」という掛け合いのフックの利かせ方がよい。このグループは典型的な一発屋であって、しかも相当に活動期間も短かったのである。

スコッチ・ファイブ

女の四季

EP フィリップス ES2017

これも見ないサードシングル。地味なワルツ歌謡。これでは「船頭小唄」のようなもので、このグループの持ち味であるグルーヴ感がまるで見られない。ボーカルのセンスが大変に良いので何とかもってはいるが、このバンドにあった曲だとはとても思えない。B面はアローナイツ風のダイナミックな三連ブルース。こちらも合っているとは言わないが、まだしもこのグループの実力が発揮できる場が用意されていて聞き応えがある。

田中利弘とナイト・フェニックス

おんな月

EP キング NCS800

聴取中。キングの特販のグループ。案、北海道のグループか。

長沢まさるとロス・ラティーノス

ワイングラスの涙

EP 日本プリンス NPS1013

聴取中。ソロ歌手+バックバンドか?

田倉武とニュー・エリマ・サウンド

巣立ち

EP ファンシー FIR1004

聴取中。B面は坂恵子「グッバイ・バタフライ」。両面ともストリップで名を馳せたミヤビひこの作詞。その関係者か。

 

21.6.20 何もないのが一番。

カサノバ7

最新ヒットポップス カサノバ・セッテ・イン・ジャパン

LP マーキュリー MCR304L

本体入手。彼らの本質がウォーカーブラザーズ風ポップバンドだったことがわかる後期の貴重なアルバム。

岡田実とヤングトーンズ

九州の旅

LP キング SKK704

九州のご当地ソングと九州民謡のカバーを収録したアルバムで、曲間をどんたくや祇園太鼓、天草の民話、鹿児島の観光バスガイドなどでつなぎ、レコードでバーチャル九州旅行を楽しもうというコンセプトアルバム。ご当地ソングも戦前の「長崎物語」からほとんど最新の「慕情〜天草の夜」まで幅広い。このバンドは島倉千代子のバックをつけたりソ連公演をしたりということで、所謂本格的コーラスバンドに近い立ち位置にいた人たちだけあって、コーラスが清新で若さを備えている。やや荒っぽい「思案橋ブルース」とグルーヴィーな「鹿児島小原節」が聞き応えあるも、ほかもよく取りまとまっている。

原みつるとシャネル・ファイブ

シャネル・ファイブの魅力!

LP キング SKD90

一応キングの看板ムードコーラスグループは彼らということになるのだろう。デビュー両面に懐メロと当時のヒット曲のカバー。「かりそめの恋」のカバーというのは珍しい。デビュー曲の縁もあり藤本卓也作品が4曲を占めるが、基本的にはA面は最近の曲、B面は懐メロ。「あなたのブルース」はオリジナルでは旋律をもたらす「ルルラルルラルー」の所を崩して上手くごまかし偽者感が充満しているが、これはこれでよい。これに限らず原みつるのボーカルには何ともいえない軽薄さと安易さがあり、曲の浮遊感やコミカルさを醸し出す原因になっている。クールファイブを意識していないとは言わないが、全体的にはやはりお手軽感があり、根を詰めずに作ったように気が張らず、その分親しみやすい。特に原曲の沈鬱さを完全にふっ飛ばして陽気なラテンアレンジに仕立てた「無常の夢」はこのバンドの真骨頂ではなかろうか。さて、曲のこなし方からすると大分ロック流れのバンドなのではないか。少なくとも演歌の要素は見受けられない。そういうことでは「ヘイ・マダム」のシャネル・ファイブも同一のグループだということの強烈な傍証になりそうである。ムードコーラスに敷居の高さを感じている人には入門として聞くのにいいかもしれない。

小椋佳、NFC(ニューヨークファイヤクラッカーズ)

ウォーム・アップ・ステージ

LP 大洋漁業 MI1380

全然情報がなくて困るが、大洋漁業が何かの折に配ったノベリティーだろう。A面は小椋佳が作曲をするきっかけや物事に対する見方などを語りながら「シクラメンのかほり」などを淡々と演奏していく。最後はNFCを使ったミュージカルについての熱い思いが語られる。ああいいことを言っている。そこでB面は、その小椋佳が楽曲提供し、プロデュースした外国人少女アイドルグループNFCの公演の様子を収録したものだが、ミュージカルでなくてレビュー形式。しかもA面の良くも悪くも重厚な雰囲気をぶち壊しにする能天気な楽曲が並んでいて大変に腰砕けな気分に襲われる。何でこんなに一体感が全く無いステージなのだろう。これはそういうズコーという気分を味あわせようとかそういう企画なのだろうか。どうにも越後獅子の世界が頭に浮かんでしまって心が安静にならない。

三島敏夫とそのグループ

三島敏夫のさすらい

17cmLP コロムビア ASS269

古い歌4曲のカバー。一曲を除きマヒナスターズ調のハワイアンアレンジで処理してあり、0からこの類型を作ったマヒナスターズの偉大さが身に染みる。このグループとして歌いこなして新たな価値を付属させている領域にまで言っているのは「ズンドコ節」で、この手の俗曲をやりなれているからなのかやたらにこなれている。唯一そのグループが伴奏をつけていない「緑の地平線」は原曲の持つ優艶さが損なわれていてあまりよからず。

菅原洋一・歌織

17cmLP ポリドール KR1050

 ピーナッツの「愛のフィナーレ」のカバーほかで、高い実力に裏打ちされたカンツォーネないしシャンソンの要領で歌いこなす。B面二曲には娘の菅原歌織が参加し、「星」では歌「おやすみなさい」では台詞を披露している。特になし。

越路吹雪

誰もいない海/雪が降る/ケ・サラ/コンドルは飛んで行く

17cmLP 東芝 TP4270

聴取中。

ペギー葉山

ラ・ノビア(泣きぬれて)

17cmLP キング SS19

聴取中。

ロマンチカ

きみへ帰ろう

EP ソニー 06SH68

何故かこの時期のシングルだけロマンチカという名前でリリースされている。おそらく主要メンバーだった三條と浜名がいなくなったからであろう。鶴岡のギターをフィーチャーしたミドルテンポなバラードだが、歴代高い声の人がメインボーカルを勤めているグループなだけに、渋めな声だと一瞬回転数を間違えたのかと思ってしまう。B面は「あかんたれ」の主題歌。ケーナを加えて多少ラテン風味を加えているが、テーマに即して童歌風にまとめていてノスタルジックな風を煽る。よく取りまとまった歌。ロマンチカはなかなかB面にいい歌が配されている。花登筺作詞。さりげないコーラスもよし。

和田弘とマヒナ・スターズ

お百度こいさん

EP ビクター VS326

聴取中。A面所持済。

和田弘とマヒナ・スターズ

浅間旅情

EP ビクター VS813

聴取中。マヒナって本当は何枚あるのだろう。

和田弘とマヒナ・スターズ

泣きぬれて

EP ビクター SPV4

聴取中。「ラ・ノビア」のカバー。

山下洋治とムーディスターズ

湯の町小唄

EP クラウン CW869

どうもこのグループのシングルは見かけない・・・。まさに小唄もので白木まゆみをフィーチャーしている。このバンドのリードボーカルは時期によって全然違うが、三條正人を代表として丁寧に歌う人が多い。43年リリースとは思えないようなサウンドをしているから再発かもしれない。そうするとリードが三條である可能性もある。B面も小唄調だがマヒナスターズを範にとった日本のブルース。カーナビーツとは別。これも43年リリースとしては異常に古臭い曲である。クールファイブ以前のムードコーラス迷走期の作品はどんなものが出てくるか判らないので楽しい。

デューク・エイセス

雪のふるまちを

EP 東芝 TP1627

聴取中。

佐良直美

いいじゃないの幸せならば

EP ビクター SV1053

聴取中。A面所持済の大ヒット曲。

佐良直美

ひとり旅

EP ビクター SV2526

聴取中。

バーブ佐竹

女心の唄

EP キング BS136

A面所持済の大ヒット曲。B面は「黒い花びら」を受けた真っ黒なロッカバラードだが、歌詞の中で「クレージーラブ」と何回も絶叫しているので何が元ネタなのかをゲロっておってなかなか正直だ。もっとジャズっぽい曲の方が合っていたのでは。

バーブ佐竹

おんなの本音

EP クラウン CWA14

 「女心の唄」の続編的作品だが、演歌度が高く、似て非なるものとの感覚がある。特にもう1980年の声を聞いているだけにバッキングのノリは完全に演歌のそれで、ジャズの魂がどこかにあった「女心の唄」と同一視は出来ない。B面は更に演歌路線をおし進めている。こういうGS時代以前から活躍している歌手に対するこの時期の制作側また聞き手側の取り扱いの画一性がどれだけ素晴らしい可能性を摘んだかわからない。

岸洋子

恋心

EP キング BS7120

聴取中。

岸洋子

希望

EP キング BS1198

聴取中。大ヒット。

フランク永井

加茂川ブルース

EP ビクター SV684

オリジナル盤。ヒット曲。和風のブルース。当然吉田メロディーだが「ズンドコ節」から「広島ブルース」への流れの中に位置づけられる曲。B面はチャダとは別で「東京ナイトクラブ」をもう少し侘しくしたようなタンゴ歌謡。ヒット・ザ・ボンゴ。

フランク永井

夜霧の第二国道

EP ビクター SV3001M

再発盤。A面は所持済み。B面は「羽田発7時50分」。これは珍しく吉田メロディーではない曲でピアノのソロをバックにしたタンゴ歌謡。改めて聞けば、これは当時のお洒落な要素をこれでもかと並べたトレンディ歌謡であったのだ。

フランク永井

有楽町で逢いましょう

EP ビクター SV3002M

再発盤。A面は所持済み。B面は「ラブレター」。濃厚なムード歌謡であり、ビッグバンドを前提としたクラブ歌謡はあるが、あまり自分の好きな曲ではない。フランク永井特有の鈍重さがある。

フランク永井

俺は淋しいんだ

EP ビクター SV3011M

再発盤。両面渡久地政信作曲のヒット曲。「道頓堀行進曲」と同じ歌いだしで始まる早目の純歌謡。要はタンゴ歌謡だろうが、こういうものはアフリカンビートとは言わないのだろうか。B面も昭和30年代ムード歌謡にありがちなエレクトーンを大フィーチャーしたもので、寧ろこちらの方がビッグネームなのでは。

フランク永井

大坂ぐらし

EP ビクター SV3526

再発盤。村田英雄の「王将」や藤島桓男の「月の法善寺横町」などとも共通したモチーフを持っている、上方都会派歌謡の集大成的な歌。昭和30年代の例えば「長崎の女」のように普遍的中道なメロディーを持っている。B面は上にある通り。

菅原洋一

知りたくないの

EP ポリドール DR1149

大ヒット。シャンソンだと思われているが原曲はウエスタン、というのは有名。彼の出世作。B面も当時大ヒットしていたシャンソンの名曲。人をびびらすギターは伊部晴美。シャンソン歌手菅原洋一の行方を決めた重要作。

菅原洋一

芽生えてそして

EP ポリドール DR1276

越路吹雪らと競作。レキントギターを大フィーチャーしラテン色満開なタンゴ的ムード歌謡に仕上げている。菅原洋一のボーカルについては歌から情景をつむぎ出すことについて感心せざるを得ない。B面はバイオリンをフィーチャーしシャンソンとラテンの両方の要素を取り入れたシックな歌謡曲。歌謡曲といってもこれがヨーロッパのどこかの国の曲だといっても通用しそうなほど洋楽度が高い。昔の歌謡曲とみなされている人には、そういうどう聞いても洋楽というような曲があってびびることが多い。

菅原洋一

今日でお別れ

EP ポリドール DR1480

大ヒット。A面CD化済。B面は島倉千代子の「愛のさざなみ」に似た明るさを感じる適度なビート感を持ったフラワーなボサノバ歌謡。伊集加代子あたりがスキャットでやったら世紀の名演になりそう。もちろんこれ自体も好演だがやや歌にドラマが欠けるか。

菅原洋一

希望をあたえて

EP ポリドール DR1630

 なかにし礼作詞作曲のシャンソン風のシリアスなワルツ。特になし。B面はさらにシャンソン色の強い演奏だが、メロディー等は大変に和風である。実は「サバの女王」辺りを下敷きにしているのかもしれないが、こうなってくるとニューミュージックが崩れたようなものなので何とも言いようがない。

塚田三喜夫

五月のバラ

EP キング GK99

聴取中。ヒット曲。A面CD化済。

アントニオ・コガ

その名はフジヤマ

EP コロムビア SA597

ヒット曲。A面CD化済。B面も鶴岡雅義のギターをフィーチャーしたラテンものでこちらの方がテンポが速くギターの入り方も派手。「その名はフジヤマ」と出来ももっと言えば曲調も大して変わらないから、A面のヒットと言うのはやはりその珍奇さが受けたものなのだろう。ちなみにこのレコードにおける「フジヤマ」とは女性の名前。

アントニオ古賀

わが人生のハーフウェイ

EP コロムビア AH30

 なかにし礼作詞作曲によるシャンソン風ワルツ。本当のシャンソンと区別が出来ない程度の完成度を誇り、歌の内容もいかにもシャンソン風。声の衰えが全く素晴らしいが、それまで。B面はニューミュージック化されたシャンソン風に始まるが、二番以降は軽いボサノバでアレンジされている。あまりギターでびびらす歌ではないが、昨今のアントニオ古賀の評価はコミカルなところばかりが強調されているので、こういうものも視野に入れて聞いていかねばならぬ。

野村真樹

何処か遠くへ

EP RCA JRT1208

聴取中。世間では飛猿のイメージが強いのかしら。

城卓矢

あなたの命

EP 東芝 TP1265

 一応「骨まで愛して」に続く「愛して」シリーズの第二弾という位置づけで、「骨まで愛して」を踏襲しているが、同じスタッフでよく似た曲にもかかわらず前作のような強烈なフレーズがなく謂わば空気のような歌。B面も発表年次からするとやや古臭いロッカバラード。何故かAメロのボーカル録音がやたらに遠い。工夫あるも埋め草的な雰囲気。

小林旭

ついて来るかい

EP クラウン CW1112

 A面所持済。B面は口笛入りのやや大時代的なロッカバラード。昭和45年の感覚からすると10年ぐらい古いと思われる感覚だと思うが、まだ「はじけた旭」が特異な事項と思われていなかった時代だから正攻法でやるとすればこういう方法しかなかったのであろうか。あるいは「すたれ者」というタイトルから敢えて廃れたスタイルを取り入れたのであろうか。

千葉裕

この悲しみの夏

EP ビクター SV6090

聴取中。

白根一男

はたちの詩集

EP 東芝 TP10127

聴取中。再発盤。

江利チエミ

酒場にて

EP キング GK2027

再発盤。A面は所持。B面はA面のヒットに便乗した荒んだ女の心情を描き出したタイトルどおりワルツを使った歌謡。ワルツといっても舞踏音楽のワルツではなく朝鮮民謡やロシア民謡に感触が近い。この時期の江利チエミの生き方を歌に固着したような鬼気迫るものと悲しみを感じる。

なかにし礼

時には娼婦のように

EP フォーライフ FLS1019

聴取中。自作自演。

高沢なおき

ひとりぼっちの誕生日

EP ポリドール DL1343

聴取中。ラテンのカバー。

鹿内タカシ

心がさむい

EP キャニオン A136

聴取中。

布施明

積木の部屋

EP キング BS1809

ヒット曲。カンツォーネ歌謡。このタイプの曲というのも見なくなってしまった。布施明のボーカルの素晴らしさは注釈をつける必要もないが、多少この時期だと悩みがあるのか伸びやかさと艶がやや欠けている。盾のような伊集加代子のスキャットがよく効いている。B面もカンツォーネ歌謡だが、ニューロック時代ということがはっきりと音に出ている。ウーマントーンのギターが印象的。またグルーヴ感満点のドラムはおそらく石川晶であろう。

三島敏夫

面影

EP コロムビア SAS198

聴取中。

芹洋子

四季の歌

EP キング GK41

聴取中。ヒット曲。

岸洋子

EP キング BS1931

聴取中。布施明とは別。

黒沢年男

時には娼婦のように

EP コロムビア PK101

聴取中。大ヒット。

越路吹雪

ラストダンスは私に

EP 東芝 TP1623

聴取中。再発。

 

21.6.19 遺伝は困る。

ザ・キングトーンズ

今夜まで待てそうもない

EP RCA RHS305

 いかにもこのグループらしい歌謡R&Bバラード。もっとハードなR&Bの方がこのグループにははまるのだろうが、それでは商業的ににっちもさっちも行かないだろうし、難しいところだ。B面はアローナイツがやればド演歌になりそうなところを、レゲェを取り入れて何とかお洒落なところで踏みとどまった作品。実は東芝時代の作品のリメイクだが似ても似つかない物になっていて、これも物足りないは物足りないのだが大分聞ける曲になっている。

和田弘とマヒナ・スターズ

泣きぼくろ

EP ビクター VS1104

聴取中。B面は平尾昌章「落葉とギター」。

松平直樹、田代美代子、和田弘とマヒナ・スターズ

涙と雨にぬれて

EP ビクター SV462

聴取中。A面CD化済。

三沢あけみ、和田弘とマヒナ・スターズ

紅く散る花

EP ビクター SV304

聴取中。

碧夏子

サガポ旅立ち

EP テイチク RE519

本体入手。想像を絶する虚無な曲ととんでもないインパクトのジャケットにピーンときたのでありました。両面藤本卓也作曲。

21.6.18 遺伝は困る。

ザ・キング・トーンズ

もううしろ姿

EP ポリドール DR1909

 初期のR&Bの面影はどこへやら、完璧なムードコーラスでアルバトロスやロス・プリモス辺りが歌いそうなじめっとした曲でアローナイツの「東京の雨を札幌で」を髣髴とさせる。ファルセットのコーラスがないところが辛うじてキングトーンズらしさを保っている。ムードコーラス曲としては大変に良く出来ているがキングトーンズの曲としてはやや淋しい。B面はジョンシャハテル作の有名なブルースの日本語カバーだが、何故かA面に引っ張られているせいか著しく和風に聞こえる。どちらもキングトーンズという看板を背負っていなければ名演なのだがもう一捻り欲しかったところ。

黒沢明とロス・プリモス

未来のない女

EP ビクター SV2272

 フォルクローレと四畳半フォークが合体したような小品のバラード。同時期の日吉ミミ辺りのサウンドを狙ったものだろう。売れない筋での曲ではないが・・・。B面は「霧の摩周湖」を思わせる三連バラードだが、布施明のような激しさではなく森聖二特有のまったりで歌い上げられる。

アイ・ジョージ&ザ・ジャパニーズ

マリア・イザベル

EP テイチク SN923

A面CD化済。このグループにはカナダのガレージバンド、バウンテッドのメンバーがいたそう。この後もバックバンドとしてのジャパニーズの看板は残り、後にはカプリシャスのメンバーがジャパニーズの名前で伴奏部隊をしていたりしたそうだ。B面は名曲「ラ・バンバ」のカバー。熱よりも技のほうが先たち、GSや同時期のポップシンガーらの同曲のカバーとは趣が異なる。このバンドとしては少なくとももう一枚のシングルがある。

ケン太と早苗ちゃん

男と女(その1)

EP キング BS1891

三枝伸の曲のような編曲だが別の人の編曲。熊本弁と思われる台詞を全編に配置して効果音のように演歌風の女声ボーカルが絡み、最後に高速のジャズになって終わるコミックソング。予想を覆す楽曲でグッド。B面はチェリッシュやダカーポらのフォーク流れのデュオグループの曲を思わせる清楚な小品。A面とのギャップがすごいがよくとりまとまっている。男性ボーカルは屋台のおっさんに似ている。

大湊朗

津軽ブルース

EP キング NCS92

聴取中。B面は本体入手。田舎ビートものの大傑作だがヴィジュアルと声が結びつかない・・・。

21.6.17 歌唱というのは特殊技能だ。

V.A.

歌謡曲番外地東宝レコード女優編 不良少年

CD ウルトラヴァイヴ CDSOL1290

殆ど省みられることのない東宝レコードに残された作品を集めた画期的コンピレーション。こちらは名の通った女優の作品が多い。内藤洋子の作品の一部がランチャーズの楽曲の流用(「マイ・ラブ・ザ・シー」と「砂のお城」)であることを除けばあまり楽曲的に見るべきものはない。どうも自分にはやさぐれとかキューティーとかフェロモンといった辺りの概念が全然わからないので致し方ない。それにしてもノイズが激しく、このレーベルがまさに失われたレーベルであったことが偲ばれる。

V.A.

歌謡曲番外地東宝レコード女優編モア あなたって凄いのね

CD ウルトラヴァイヴ CDSOL1291

同上のカルト編。楽曲としてはこちらのほうがやや面白い。面白いとは言っても最も面白い曲は前に「ソフトロックヒッピーズ」でCD化されているいぬいなおみ「ナオミの夢」と松村幸子「13日の金曜日」なので推して知るべし。それ以外では松島トモ子の「コーヒーと仔犬」が唯一面白い。これは、松島トモ子という人は童謡歌手を兼務していたという基礎があるから多少奇妙な歌を与えても聞くに十分なレベルまで持っていくから隠れた名歌手と言ってよかろう。加藤小夜子「あこがれ」は典拠が「サザエさん」の主題歌と同じだと思われる。鹿島とも子は既にレコードで持っているが、いい歌だと思う。それにしても、どうも最近は自分の心を打つような歌謡コンピというものが出てこない。もうCDを買うなという天勅なのだろうか。ああ、なんとGSやムードコーラスは偉大なジャンルであろうか。

V.A.

パンコレ

CD エイベックス AVCD23728

声優によるパンク名曲カバー集。某さんに桃井はるこの「セックス・アンド・バイオレンス」を聞かせていただいたところ、その出来のよさに度肝を抜かれたので購入。パンクと言いながらもその意味する所は広く、セックスピストルズやラモーンズといったいかにもパンクらしいパンクのほかランシドやニルヴァーナといった個人的にはあまりパンクだと思っていないグループのカバーも含み、特にクラッシュが二曲カバーされているのが特徴か。悪くはないけれども、「セックス・アンド・バイオレンス」を除くとみな原曲に対するリスペクトが強すぎるというか、割合に捻らず、ただ普段この手の曲をカバーしそうにない人にこの手の曲をカバーさせてみましたという域に留まっており、声優歌謡ならではの狂気が推し出ているのはかの一曲のみである。みなそこそこに歌える人ばかり集めているから不快なボーカルの人はないが、例の技量と儀容の話になってしまうけれども、ボーカルがボーカルという楽器として歌の中から物語を紡ぎ出すまでに至っておらない。その中で、まことに桃井はるこという人はものすごい。もう一曲のブロンディーの「コール・ミー」のカバーもまことに心地よい。世が世なら日本を代表する歌手になったに違いない。いや、これからなるかもしれない人に失礼な言い方であるけれども。桃井はるこの二曲がこのアルバムの聞き所であることは論を待たない。桃井はるこ以外では、行儀よいボーカルが多い中で、一番パンクな歌=有職のボーカルをもっているのは池澤春奈であるかと思う。いずれにせよ、まことに面白くなりそうな要素がありながら、それを生かしきれてはおらないが、では出来が悪いかというとそんなこともないという、エイベックスの親切心がよかったり悪かったりするアルバム。ただ桃井はるこの大歌唱が聞けるということだけでも聞く価値はあると思う。アニメ絵のジャケットだが、特定のアニメの関連商品ではあらざりき。

 

21.6.16 乗り切れない。

スリーナッツ

髭をそらないで

EP ミノルフォン KA555

聴取中。あまりにもライヴバージョンがすごかったので思わず買ってしまった・・・。

 

21.6.15 乗り切った。

和田弘とマヒナ・スターズ

回り道

EP ビクター VS239

聴取中。

21.6.14 レッツ・ゴー。

アンジェラ

帰りたい

EP キング NCS264

聴取中。なんだこの陰鬱な雰囲気は・・・。自主制作男女混合ムードコーラスグループ。平田満作曲。

スウィートハープ

夜の化粧

EP クラウン LCW15

聴取中。割合最近の男女混合ムードコーラスグループ。

松原隆と東京エコーズ

愛のサパークラブ

EP テイチク SN858

編曲はA面山倉たかし、B面三沢郷。古典的なラテン系ムードコーラスもの歌謡だが、アレンジを少し変えればハニーシックスあたりが歌いそうな曲調というか「女ですもの」と「今夜はオールナイトで」を合併した曲を古典的なラテンアレンジにしたというか、そんな歌。B面はハープも美しいラテン調のミドルテンポの純ムードコーラスで、こちらの方が相当にまとまっている。ただしあまりにすっきりとしていて、フックが不足している。ブルコメ風といっても通じるか。こちらは自作。

リビエラ

千歳川ブルース

EP キング K07S24

聴取中。この辺りのグループになるとようわからん。

三浦弘とハニー・シックス

大人の遊び

EP ビクター SV9212

 サビ頭のビッグバンドロック風の作品。チャチャチャとディスコのいいとこどり。「I wanna hold me tight」のホールドの発音の力の抜け具合が出鼻をくじくが、ダンスミュージックとしてのムードコーラスを追求したなかなかの佳作といえよう。これよりは古いけれども長良いずみ&Xの「オールナイトぱっぱっぱ」と同じような趣向。B面はウクレレとスチールが長閑に鳴り響くハッピーソング。「アロハオエ」辺りのハワイアンを下敷きにしている、要するにハワイへ新婚旅行に行って二人でいちゃいちゃしているのを何かいいように言っている歌。

レッツゴー三匹

あなた信じて

EP コロムビア AA119

どうもコロムビアのイメージがない。「目ン無い千鳥」のような古風な古賀メロ風だが「夢追い酒」風でもあるのでリリース時期がずれていたらヒットしたかもしれない。演歌としてはよく整っており、サビでは長作以外のメンバーのコーラスも聞ける。B面は三拍子の「芸者ワルツ」か「おんなの宿」かといった感じの古めの曲調を持つマイナー演歌。そこら中で衝突しまくる長作の歌唱が堪能できるがこちらは全くのソロ。

美崎じゅん

涙ぐんでる長崎

EP キング NCS617

聴取中。でも北海道出身。

 

21.6.13 これはこれで。

ザ・トロピカルズ

ジャングル・エロチカ

EP 東宝 MPS1032

聴取中。何だかよくわからない成人向レコード。

21.6.12 体調管理。

和田弘とマヒナスターズ

泣くな片妻

EP ビクター SV546

聴取中。

 

21.6.11 人の愛憎は冷ましものなり。

鈴木賢三郎

星の王子さま プチ・プランス

EP キャニオン CX43

聴取中。日本のアニメ史上最もすごい主題歌。

和田弘とマヒナ・スターズ、吉永小百合

虹子の夢

EP ビクター VS890

聴取中。

和田弘とマヒナ・スターズ

おけさの島よさようなら

EP ビクター SV264

聴取中。

和田弘とマヒナ・スターズ

小雨の夜に散った恋

EP ビクター VS306

聴取中。

三浦弘とハニーシックス

オールナイトで朝帰り

EP ビクター SV7312

 A面所持済。B面は軽いボッサタッチのアダルトポップス。宮川泰の作品らしい都会的なクールな空気が充満している。にぎやかなイメージの強いこのバンドの中では切々と歌うこのタイプの曲は大変に目立つ。しかし、こういう曲のほうが実は向いているのではなかろうか。

 

21.6.10 さることがあり、DVDR2枚とCDR1枚を手に入れる。ハリマオとかミッシェルとかローズマリーとかは今見るからその良さもわかるけれども、当時にドンと見せられていたら果たして自分はそのよさがわかったであろうか。風来坊と狩人の「差」も判らない。あとシェリーは今の同じ芸名の人と雰囲気が似ている。しかし昔のテレビのMCはむちゃくちゃ言うたあるな。CDRはローズマリーが当初手探り状態でアイドル系のと言うことは芸能的なポップスバンドをやるにはどうしたらいいか試行錯誤しているうちに、ベイシティローラーズが出てきて、この路線に乗ったものの、これもメンバーの成長によるものかそれとももともと無理があったのか、もう少し大人な路線を取ることになり、アダルトポップス路線に行ったもののどれも極めるのに至らなかったという苦闘の歴史が刻まれている。しかし、GS残党のポップスバンドが延々と名前がともかくも残って、目指す路線を変えずにシンセドラムが使われるような時代まで元気に活躍していたのは立派の一言。この手のバンドは大体頭でっかちな部分がないからやたらにうまいことが多いが、ここもその例。

21.6.8 さっさと寝よう。

和田弘とマヒナスターズ

男ならやってみな

EP ビクター VS958

聴取中。A面CD化済。B面は神楽坂とき子の「女ひとり旅」。

朝丘雪路&ザ・ランブラーズ

銀座ルネッサンス

EP ソニー 06SH488

聴取中。

 

21.6.7 肩慣らし。

和田弘とマヒナ・スターズ

潮来船頭さん

EP ビクター VS215

 ハワイアンバンドが都会派歌謡どころか日本の伝統的な影を引いた作品でもこれを十分に取り扱うことが出来るかという大命題に挑戦し、見事可能であることを証明した楽曲。尤も、今から効くと何とも地味な曲である。B面は、逆に日本的な歌詞をハワイアンのほうに引っ張ったらどうなるかということを検証。小唄のようにはなったがぎりぎりでハワイアンもしくはウエスタンとして成立しており、こちらでも実験は成功。さあ、ここからマヒナの躍進が始まる。

 

21.6.6 12連投の中日。

トライアングル

シングルス・コレクション

CD ソニー DQCL81

これはソニーのオーダーメイド・ファクトリーの企画。渡辺プロの三人組女性アイドルグループでキャンディーズのあとを狙って幾つか登場したグループの一つ。このランクのグループとしては結構CD化されている方ではあるが、全シングルを網羅したCDはもちろん初めて。初期はキャンディーズに縁の深い穂口雄右が作品を提供しており、キャンディーズフォロワーらしい、エッジの鋭い楽曲なのだが、あまり商業的には成功せず、路線変更。儚さと空元気が重なり合った「0のメルヘン」は70年代の女性アイドルグループの曲の中でも最高の一曲だと思うが、結果がついてこなかったものは致し方ない。何が何だかよくわからない「キャプテンZIP」を挟み、以降はロックありフォークバラードありアイドルポップスあり、オールディーズ風ありと路線が迷走して自我を喪失し散漫な楽曲が多くなっていく。歌唱の充実も段々と尻すぼみになっていっているようである。その中ではロック調の「ウェットボーイ」と中華・テクノ・ビートポップスと激しく曲調が変わる中をもはやコーラスの整理すらされていない素の歌唱が必死に泳ぐ「ギャングが街にやってきた」がこれに抗している。このグループの曲は、ラストシングルB面の「ギャングが〜」を除き、穂口のほか、つのだひろ、渡辺茂樹、馬飼野康二とGS出身者に関わっている曲ばかりで、その意味では、彼らもGSの後胤なのであるなとしみじみとしてしまった。ただ結局曲としては「0のメルヘン」を上回るものはないように思われる。

ザ・スペイスメン、ザ・ジャイアンツ

若いダンスパーティー2(夏の日の想い出)

17cmLP ビクター SVC111

ハワイアンのエレキ化。ジャイアンツ(旧)の「夏の日の想い出」だけはCDになっているが、おそらくこれはほぼ全面的にスペイスメンが演奏しているのであろう。これは傑作。それ以外の曲では、ホーンセクションなども導入しているが、65年ぐらいによく見られたとてもロックバンドとは思えないリズムの取り方はすっかり影を潜め、何となくエレキバンドらしいビートに収まってきていて、ちょっと物悲しくはある。これの「南国の夜」は「ハワイアンサーフギター」と基本的には同じアレンジだけれども強引さがなくなっており、強引さを楽しんでいた向きにはいささか物足りないかもしれない。「小さな竹の橋」はスペイスメン(ジャイアンツ)の本領発揮で、一体どうしてそういう発想になるのかわからないアレンジで組み立てられていてこのバンドの演奏の愛らしくてかつ狂っているという醍醐味が味わえる。楽しい。

レッツ・ゴー三匹

新地ワルツ

EP ビクター SV2338

A面CD化済。ヒット曲。B面は抑制したビートの利いたミドルテンポの純歌謡で、すっとぼけた高音のボーカルがテクニックよりもフィーリング重視で唸りをあげる。可也。このグループの標記としては漫才師としてはレツゴー三匹で歌手としてはレッツ・ゴー三匹なのでしょう。なお、このレコードはデビュー盤ではない。

レッツゴー三匹

どしゃぶり人生

EP ビクター SV2365

上の次。身も蓋もない演歌。特になし。ヒットしなかったが、何を売りにしたかったのか今ひとつ判然としないのが敗因か。B面はギター流しをテーマにした曲ということでギターの爪弾きをバックに一唸り。こちらも地味な曲ではあるが、こちらの方が整っている。

ポピーズ

恋のチャンス

EP 東芝 TP2994

A面CD化済。ああやっと全部揃った。70年代ガールズユニットの頂点。このグループがさほど売れなかったことというのは本当に芸能界にとって不幸なことだったと思う。B面は無意味に踊りを誘引しようと煽るだけ煽るブギウギ歌謡。聞いているだけで、このグループの激しいレビュー公演が眼前で再現される。濃厚できらびやかなダンスミュージック。ああ本当に何故売れなかったのだろう。

 

21.6.5 謎の電話を貰う・・・。

うい・あき

男が悪い女が悪い

EP ミノルフォン KA448

聴取中。

いなえ栄一とムード・イン・サンズ

歌舞伎町の夜

EP テイチク US592J

聴取中。

ムービートーンズ

007サンダーボール作戦

EP キング HIT1299

聴取中。

21.6.4 ニッポン!

ナオコ&ライラックス

話が違うじゃない

CDS キャニオン PCDA00310

研ナオコのバックをライラックスが勤めたもの。掛け合い要素が大変に強いサルサもの。作曲がオルケスタデラルスのボーカルの人で、最初は英詩で作られたようだからオルケスタデラルスのカバーなのだろう。演奏にも参加しているかもしれない。歌謡要素が少ないが、熱情的な演奏と冷め切ったボーカルの対比が面白い。こんなに面白い曲がやれるとは、3人時代のライラックスのイメージがひっくり返ってしまった。B面は高速ルンバでライラックスのコーラス能力の高さをまざまざと見せ付けており、サビを掻っ攫っていく研ナオコのボーカルのほうが却って邪魔で、ライラックスだけで聞きたかった。こちらの方がノリは良い。銀河旋風ブライガーとかあのあたりのヒーローもののような曲。このシングルはライラックスとしては20世紀中唯一のヒットとなった。

ザ・キングトーンズ

涙のチャペル

EP SMS SM0772

A面CD化済。B面はドゥーワップ流れのブルークリスマスもの。このグループが今後ずっと敷衍していくアメリカン・ブルース色の強い「日本R&Bの開祖」としてしょうされていくようなパターンが既に完成されている。ビーチボーイズの「サーファーガール」の路線。

翠川文夫と東京ナイト

金華橋ブルース

EP テイチク SN1236

A面CD化済。B面は特にこれといったところもない凡庸なミドルテンポの純歌謡だが、楽器編成はアコーディオンやピアノに花を持たせ、シャンソンぽくされており、上品な後味が残る。このバンドはリーダーの苦労は同情するもののどうも商業的にはポイントのずれた曲ばかりやっていたように思う。

和田弘とマヒナ・スターズ、冨士綾子

てるてる坊主泣かないで

EP ビクター SV206

聴取中。藤あや子とは別。

 

21.6.3 小説がすいすいと読めないのが悩み。

V.A.

昭和ガールズ歌謡レアシングルコレクションEMIミュージックジャパン編

CD EMI BRIDGE142

名前の通り「60‘sキューティーポップスコレクション」の補遺編的な編集盤。レア曲・初CD化曲が多いが、頻繁にCD化されている恵とも子、松平ケメ子、鍵山珠里の三人はあえて収録しなくてもよかったのでは。全般的にスタンダードなポップス系統の曲ばかりで基本的には大変に薄い。そんな中もうCDで持っているけれどもキューティーQの「プロポーズ・ロックンロール」がやはり強烈。レコードで持ったときにはそこまでとも思わなかったが、この並びの中では大形久仁子の「二人だけの太陽」と三浦恭子の「嘆きの湖」は際立って整っているように感じる。レコードに印刷されていた楽譜を復刻しているのは評価するが、特になし。

小原真治とプレイ・ファイブ

魅惑のコーラス 夜のため息

LP ビクター SJV425

ヌードジャケ。A面が森進一、B面が青江三奈のカバー。主メロはユニゾンまたはソロ、サビではファルセットなどを被せてハーモニーをつけるというスタイルがほとんど。ボーカルは所謂泣きのスタイルだが、ややしつこい。東京ロマンチカのラインを狙っているのは明白だが、ハニ―ナイツ辺りの本格的コーラスグループの影響も深いようだ。演奏はスタジオミュージシャンによるものだろう。ダイナミックさよりもシックさのほうが先に立っている。ぼちぼち。

南有二とフルセイルズ

おんな占い

LP テイチク SL50

名バンドのファースト。歌謡曲の歌手のアルバムらしい構成。初期二枚のシングル曲と同時代かそれよりやや古いムード歌謡系統の曲で固められている。南有二のソロを大フィーチャーしている。自分たちで演奏しているのかもしれないが、上手すぎるので多分スタジオミュージシャンがトラをやっているのだろう。一応編成どおりの音はしている。このアルバムも、あとで奇妙なシングルを連発するグループの割には、大変によく取りまとまっていて非常にシックな仕上がりになっている。シングル曲よりも出来のいいものはないようにも思うが、あえて言えば「衝動」が後年のカルト路線に通じる耽美でドラマチックな作品なので、もう少し鋭いサウンドであればシングルカットされたかもしれない。中ジャケがかっこいい。

V.A.

ミノルフォン・ヒットパレード‘75歌の祭典

2LP 徳間 KC87〜88

ミノルフォン設立10周年を記念して行われた、レーベル所属歌手を一堂に集めたショーのライヴ盤。司会は高島忠夫と真木洋子でそつがない。バックバンドはダン池田とニューブリード。テーマ音楽がグルーヴィーでえらくかっこよく、その後も純歌謡風作品の中に挟みこまれるポップス系の作品では意地を見せている。歌手の主役は千昌夫、五木ひろし、森昌子の三人。最初の方は設立以来のヒット曲が次々に披露され、そのあとは新人コーナーと遠藤実コーナーを挟み、当時の最新曲(後年から見るとあまりヒットしていない曲が多い。)が次々と演奏される。ベテラン組は2コーラスが歌えるが新人は1コーラスのみ。ああ格。新人組の方に小川順子の「夜の訪問者」が入れられているのが時代を感じる。珍しいところではセルスターズと、けい子とエンディ・ルイス、フルセイルズ、芦川まこと、山下雄三、エルらの音源がある。正規にはライヴ盤なぞ残していなそうな人たちの全盛期(から少し落ちた頃)のライヴでの歌声が残っているということで大変に興味深い。中山恵美子の「マイホームタウンギンザ」とスリー・ナッツの「髭をそらないで」は初めて聞いたが、特に後者はあまりに歪でこのアルバムで一番印象に残る。フルセイルズは、シングルとあまり違いのない出来。最後は五木ひろしの「ひろしのさくら音頭」で〆。このすかっといかないぬめっとした感覚がミノルフォンらしい。設立してすぐに「星影のワルツ」がヒットしたようなことを司会で述べているが、実際はリリース後二年以上たってからヒットした曲なので、これは司会の都合上美麗辞句で固めるために少し事実を歪めて紹介したもの。華やかな行事のはずなのに、ミノルフォンを貫く棒のようなものが見え、何ともいえない悲しみが充満している。

和田弘とマヒナスターズ

泣かないで

EP ビクター VS117

これがデビュー曲のはず。A面CD化済。B面は軽快なハワイアン調歌謡だが、そのモダンな雰囲気に載せて清新な都会の若者の希望を歌い上げる。吉田正の作曲だが、完全にハワイアンに消化されており、後の成功が既に約束されておったかと合点がいくのである。

 他にも買ったかも知れない

21.6.2 早く寝ないとな。

松尾和子

熱海ブルース

EP ビクター VS1098

聴取中。B面和田弘とマヒナ・スターズ「どうせやくざで」。

ジョージ山下とドライ・ボーンズ

新宿ブルース

EP コロムビア SAS910

コロムビアを代表する名ムードコーラスグループ。扇ひろ子のカバー。沈鬱な情景を淡々と歌い原曲から受けるイメージとは違うあきらめに似た物悲しさを強調しており、このバンドの表現力の高さを示している。B面は「クラブがはねたら」で今の踊るようなクラブでなくて客にもてあそばれるホステスの悲しみを歌い上げる物悲しいスローテンポな歌謡バラード。これは島倉千代子のリリースのほうが先だろう。

アイ・ジョージ

夜は流れる

EP テイチク NS315

聴取中。古谷充とザ・フレッシュメンの名演で知られる曲の元歌。

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