これ買いました平成22年5月

22.5.28 泣いてたまるか。

レディー・オウ!

レディー・オウ!ファースト

CD キャニオン PCCS00067

ラジオパーソナリティーから出発した女子高生三人組みアイドルで、始めラジオっ娘と言っていたのを途中で公募で改名した人たち。そんな彼らの全音源。新田一郎、近田春夫、鈴木慶一ら一癖ある人たちがスタッフとしてついており、サウンドには当時のニューウェーブ路線が前面に出ている。彼らは意外にボーカル力があってよくとりまとまっているように見えるし、何より楽曲に恵まれた。これが売れなかったのが口惜しい。最初の12曲は彼らの唯一のアルバムの楽曲で、奇妙な実験精神というかスタッフの悪ふざけというか、意表をついた音がいきなり入ってくるのが面白い。とくに「東京節」を枕にした「デートとは何か」はやられたの一言。後半はラジオっ娘以来のシングル楽曲。はっきり言って名曲が多い。今回はじめて聞いた「さよならのソネット」はスプートニクス調の北欧歌謡でつちやかおりの「哀愁のオリエント急行」と併聴したい哀愁っぷり。「やったねMARIKO!」「茅ヶ崎サンライズ」「あいつByeBye」は言わずと知れた名曲。なお旧B面冒頭を飾る「茅ヶ崎サンライズPart2」は一部歌詞違いで編曲も新田一郎から後藤次利に代わっているが、シングルの方がよい。

V.A.

デングェ・フィーバー・プレゼント・エレクトリック・カンボジア

CD ミンキー MKY1

パン・ロンをフィーチャーした大虐殺前のカンボジアビートポップス集。ドラムの音がしっかりしていることから、70年代中盤下手をすると後半ぐらいまでの音源が含まれていると思われる。カンボジアのビート歌謡は音が案外西洋的なのにメロディーが民族的(尤もやっている本人は欧米的ないかした曲をやっているという意識だろうが。)で所謂エキゾの情緒が高い。また歌手の歌い方と独特のエコーのかけ方もこのカンプチアポップスの独自性を強調しているのだろう。黛ジュンや泉アキあたりも外国では同様な聞かれ方をしているのだと思う。特にパン・ロンの突き抜けぶり、可憐さは、バックのロックぶりと相まって印象に残るが、都はるみの「好きになった人」あたりも実は外国に持っていくとガレージ歌謡と評価されるようになるのでは、という妙な妄想が浮かんだ。「バンバン」そっくりな「スナエハ」はカバーなのかそっくりなオリジナルなのか判断できず。佳作。

V.A.

シャドウ・ミュージック・オブ・タイランド

CD サブライム・フレクェンシーズ  SE042

泰のガレージ集。インストが主でボーカルが入る曲は言い訳程度に入っているだけ。と言っても多分に民族音楽的な色彩が強く、サイケデリックではなく、キングスマン・トラッシュメン、日本のエレキ時代的な感覚に支配されている。スカイライナーズ風の演奏もあれば、ガムランをフィーチャーした曲、B級グループによるエレキ民謡のような曲もあり汎世界的な感覚と民族独自のローカルな感覚がせめぎ合っていて面白い。大概はPMという名前を守り続けた一統の演奏で多少名前は変わっているが、日本のシャープファイブのような感じのグループなのだと思われる。それにしても香港やシンガポールなど欧米の風をダイレクトに受けそうな地域がすぐそばにあるのにタイムラグが生じるのが面白い。

V.A.

シンガポール・ア・ゴーゴー

CD サブライム・フレクェンシーズ  SE051

シンガポール版幻の名盤解放歌集か。ザ・スタイラーズというむちゃくちゃセンスのいいバンドがバックを付けた楽曲を中心として大変にエレキ歌謡度が高い。素晴らしいビートポップスに変身したレナ・リム「ドナドナ」、猫ポップスチェウ・ヤン「ミミ・キャット」(この二曲のバックはスタイラーズ。)、チャーリー・エレクトリック・ギター・バンズ・サウンド・オブ・ジャパン「チェッチェッチェッ」と続く箇所はこのCDのハイライトだ。それ以外も楽天的なポップスがつづき、地の利があるとはいえ、彼の小島にこれだけのポップス文化が花開いたことに驚かされる。また数曲日本の歌謡ポップスのカバーがあるが、これもGS歌謡化・ローカライズされていて違う魅力に溢れている。それにしても、こう聞くと、アジア諸国における「帰り道は遠かった」を応用した曲の多さには驚かされる。あと山本リンダは却って国際的に通用するのではないかと思ったり。

22.5.24 よくわからない。

和田弘とマヒナ・スターズ

島なさけ

EP ビクター VS1096

聴取中。B面美野早苗「思鶴の恋」。

和田弘とマヒナ・スターズ

白い花咲く丘の径

EP ビクター VS1148

聴取中。B面若尾三郎「泣かせておくれ」。

和田弘とマヒナ・スターズ

思い出

EP ビクター VS1168

聴取中。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

札幌の恋は悲しく

EP リバスター 7RC0061

聴取中。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

千歳空港

EP 東芝 RT072408

聴取中。転機には北海道もの。A面CD化済。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

倖せそうな女

EP 東芝 RT072129

聴取中。A面CD化済。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

小樽のひとよ

EP レーベル名なし 番号なし

聴取中。有線用。B面「いのち恋」。

22.5.22 なにかやるかも。

天地総子

天地総子と東京ブギウギ

CD コロムビア COCP36121

服部良一の作曲家活動50年を記念したカバー・アルバムに代表曲、コロムビアでの歌謡シングルを加えたもの。コマソンなどを多くこなしている彼女だけにボーカルの上手さは磐石。親世代から譲り受けたジャズのフィーリングがよく出ていて安心して聞ける。レコードでのA面に当たる6曲はニューハードの担当で超ド派手なビッグバンドジャズ演奏が服部メロディーを煽りまくっていてボーカルとの相乗効果もあって、オリジナルと拮抗する出来のものも見受けられる。レコードでのB面に当たる6曲はコロムビア・レコーディング・オーケストラが担当しているがこちらは見事なまでに歌謡曲な演奏になっており、A面とのバッキングのアプローチの違いが鮮明で面白い。全体的には笠置シヅ子に狂気が及ばず、上品に過ぎる嫌いがあるか。ボーナストラックでは長年欲しかった「マーチングマーチ」が手に入ってうれしい。歌謡曲音源も貴重。

V.A.

三木鶏郎 リリカル・ソングス

CD ウルトラヴァイヴ CDSOL1350

 三木鶏郎の残した楽曲の中から、彼自身がリリックとしてまとめた楽曲をベースにさらに補遺を加えた、タイトルどおりのコンピ。当時のラジオ音源や後にダークダックスらがカバーした際の音源で、古いジャズソングの風情がそのまま残った侘しい音が繊細な心を歌い上げる詩とともに情感を盛り上げる。どの曲も短く、肌理が揃っているが、一曲だけ情熱的に歌い上げる丹下キヨ子の「木枯しと郵便馬車」が異色。

V.A.

銭ゲバ大行進

CD ウルトラヴァイヴ CDSOL1352

 東宝レコードの映画・テレビ番組の主題歌のレコードのAB面を集めたもの。全体的におとなしい楽曲が多く、歴史に残る音源も映画主題歌としての水森亜土「ミミちゃんとパンダ・コパンダ」(個人的には大嫌いな映画だが。)と楽曲的に水原ゆう紀とトゥエルブの「ぼくらの名は青春」ぐらいなものだろう。鹿島とも子の楽曲は有名だし、レコードも持っているけれども、過重評価な気がする。凡。

V.A.

お尻の歌だもんネ

CD ウルトラヴァイヴ CDSOL1353

 近年稀に見る好コンピ。探してもなかなか出てこないアイドル・フォーのタイトル曲はジェットコースターに乗ったような気分が味わえる、驚異の展開に驚かされる。一番の聞き物は脇役俳優として活躍していた「特急ポッポ」。少し長すぎるのが玉に瑕だが、ベースのうなりまくるグルーヴ歌謡。この手の歌謡は一体どういうところに埋まっているのか、油断も隙もあったもんでない。ほかには上手くやれば水木一郎の線も狙えたワイルドな陣野命、軽いビートで世にお茶目と称される「愛の阪急三番街」をはじめとした宝塚ものも聞き応えがある。可也。

チャロ&サミーズ

赤坂恋人形

EP RCA JRT1110

本体入手。ボリビア日本連合軍。

22.5.20 気苦労。

ロス・プリモス

夢のラテンコーラス

10吋 ビクター LV326

聴取中。森加入前の貴重音源。吉田メロディー、「君恋し」、「湖愁」をラテン化。

ロス・インディオス

想い出のソレンツァラ

EP 東芝 TP1359

聴取中。このバンドも前半の音源がよくわからん。

宮内ひろしとブルーシャンデリー

君にジェラシー

EP ユピテル YS79

本体入手。藤本メロディー。セカンド。

22.5.16 簡単にいかず。

内山田洋とクールファイブ

ロンリーボーイ

CDS センチュリー CEDC10156

聴取中。旧メンバーはすでに内山田と宮本しかいないが、このメンバーのときのテレビ出演を見ているのは珍しいのでは。

アローナイツ

ひとり札幌

CDS クラウン CRDN52

聴取中。まだグループだったころ。

ロス・インディオス

喧嘩のあとは

CDS ポリドール PODH1066

聴取中。

和田弘とマヒナスターズ

男の夜曲

CDS ビクター VIDL10083

聴取中。カップリングは吉村真紀とマヒナで「アカシアの雨がやむとき。」

ボニージャックス

花となれ

CDS キング KIDS148

聴取中。

タクナウ&シルビア

東京ラテンクラブ

CDS ソニー SRDL3749

聴取中。ロス・インディオスのあとでロス・インディオス・タクナウと組んでいたシルビア。安易なのか?

宮路オサム

女房

CDS 東芝 TODT2912

聴取中。

宮路オサム

舞酔い酒

CDS 東芝 TODT3110

聴取中。

前川清

男と女の破片

CDS ポニーキャニオン PCDA00216

聴取中。カップリングが大野克夫作曲。

前川清

悲しみの恋世界

CDS ポニーキャニオン PCDA00527

聴取中。カップリングが近田春夫作詞。

三條正人

愛のぬけがら

CDS テイチク TEDA10275

聴取中。

ザ・キング・トーンズ

エンドレス・サマー

EP トリオ SM0797

聴取中。A面CD化済。

ラブ・マシーン

お前は夢の中

EP 徳間 BMA1047

聴取中。アダルトポップスか。

浜かずひと、サザンウェーブ

愛の箱舟

EP ミノルフォン PR253

聴取中。よくわからないバンドが多い・・・。

佐々木周太郎&クールハンター

麻布あたりで

EP ポリドール 7DX1419

聴取中。ハッピー&ブルーの分派。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

まわり道

EP テイチク YPR6

単なる販促盤で中身は一緒。

ダーク・ダックス

銀色の道

EP キング BS518

聴取中。キングっぽい。

ダーク・ダックス

すばらしい明日

EP キング BS743

聴取中。このジャケは清潔感があってよい。

デュークエイセス&中山千夏

恋はトマト色

EP 東芝 TP10116

聴取中。

デューク・エイセス

シューティング・ヒーロー

EP 東芝 P17863

聴取中。A面CD化、有名盤。

デューク・エイセス

邪馬台への道

EP 東芝 TP20256

聴取中。

ザ・リッツ

ザ・スピリッツ・オブ・クリスマス

EP コロムビア TD1195

聴取中。B面はタイムファイブ「ジングルベル」。

三條正人

北の岬

EP ポリドール 7DX1206

聴取中。

三條正人

お前はかわいい俺の妻

EP ポリドール 7DX1256

聴取中。

三條正人

ひとりの札幌

EP ポリドール 7DX1335

聴取中。

三條正人

他人妻

EP ポリドール 7DX1386

聴取中。

前川清

EP ポニーキャニオン 7A0822

聴取中。

森本英世

あなたにサ・ヨ・ナ・ラ

EP 東芝 RT072087

聴取中。いろいろと歌っていると財産ができて食いっぱぐれがない。

クイーン・ルビー

お電話ください(東京四九九 三六三三)

EP クイーン QN1008

聴取中。考えると、この人はクイーンレコードにとってのコロムビアローズやローヤルローズのようなものなのかしら。それなら覆面というか仮面をつけているのも納得いく。A面本体入手。「幻の名盤」。

テイチクオーケストラ

虫けらの唄

EP テイチク RS1132

聴取中。カラオケ盤。

22.5.15 久しぶりに休み。

キーラ

にがい涙

CDS BMG SXDR110

有名盤。スリーディグリーズのカバー。これをトランス風味にアレンジしてみたもので、リズムチェンジの工夫などもあってなかなか健闘していると思うがどうもパンチ不足が気になる。バックトラックに比べて妙にボーカルの音量が小さいことが原因か。カップリングは近田春夫作のフォーリーヴスを思わせる一世代古い殺伐とした純歌謡で、純粋に出来だけでいえばこちらの方がよい。これも妙にボーカルが軽視されている。実は後期のおニャン娘が意識されているのかもしれない。

敏いとうとハッピー&ブルー

恋のキャンドル

EP トリオ 3B119

聴取中。ヒット曲なのになぜか全然見かけない一枚。

愛川みさ

知られたくなかった

EP ミノルフォン KA311

聴取中。

22.5.10 軌道に乗る。

ウィッチ

おどるポンポコリン(ディスコバージョン)

CDS キング KIDP23

何だかよくわからない。ディスコバージョンというよりはテクノとかトランスとかと言った方がいいと思うが、ただ漫然とカバーしましたというだけで、特にボーカルに特徴があるわけでも、格別に上手いわけでも、何か裏がありそうなわけでもなく、演奏に特徴があるわけでもなく、又は児童遊戯用とか何かの目的がある訳でもなく、そもそもこれはどういう目的で作られたのかということが一切見えてこない。ビーイング系という感じもしないし、本当の謎というものはそもそも謎という形式を取らぬものである。

小林隆とブルー・ハワイアンズ

男なら(懐かしのメロディー第四集)

10吋 東芝 JPO1316

聴取中。完全にマヒナのフォロワー。

ラブリーズ

ハリケーン

EP ソニー 06SH410

聴取中。ニューキラーズとは別の人たち。曲もシャネルズとは別。

山本理沙

小悪魔 ブラック・ムーンの雫

EP バップ 1022507

聴取中。

おおくぼ良太

週刊TVガイド物語

EP ビクター SV7308

聴取中。B面「目蒲線物語(全国篇)」。もはや意味がわからない。

伏見知か志

ポロロン東京

EP 東芝 4RS1232

聴取中。ウクレレ漫談の人らしい。その自主盤。

 

22.5.2 無為なGW。

鶴岡雅義と東京ロマンチカ

ゴールデン・ベスト ヒット全曲集

CD ソニー MHCL1737

キット、ソニー音源を使った待望のベスト盤。テイチク時代は、実際のステージでのレパートリーはともかく、シングルでは演歌くささが充満していたが、コロムビアのキットに移籍して俄然音楽的に攻撃的なものが多くなり表現者として充実し、さらにソニー時代にかけてはムードコーラスの醍醐味をこれでもかと示して新たな地平を切り開いた。ただレコードの売り上げとしてはテイチク時代よりも落ちていて、しかもCD化も遅れていたから、あまり知られてこなかったので、今回のCD化は大変に意義深い。まず手始めにテイチク時代の大ヒット曲がキットでの再録音音源を交えて並べられる。再録音音源は総じてテイチク時代の音源のほうがよいが「ブエノス・ノーチェス東京」は全く違うアレンジがなされていて聞きもの。ついでキット時代のオリジナルとなり、ほぼシングルリリース順に曲が並ぶ。ここでは古くから歌謡曲中の名曲とされてきた「くちづけ」や「秘密」といったナンバーでニュー・ロマンチカがアピールされる。このバンドはイメージよりも躍動感のある曲が多く、メインボーカルの三条が外れた時期でさえ実に生き生きとした曲をやっているのは初めて聞く人には驚きなのではなかろうか。そして最後のほうにはディスコの影響を受けた曲などもあり一つのバンドのやっている音楽として年月だけに理由を求められない雑多さが充満している。自分がクールファイブを割り引いて考えているからかも知れないが、最もムードコーラスらしいグループといえばロス・プリでもハッピー&ブルーでもなくこのバンドだと思う。この一枚につづられた楽曲を一つのグループがやっているということに大きな拍手を送りたい。夜中に書いているので余り頭が回っていないが、相当の「買い」の一枚だと思う。

神戸一郎

十代の恋よさようなら

CD コロムビア COCP36038

昭和30年代のコロムビア若手歌手として結構な活躍をしたのにあまり今まで復刻も進んでおらなかった人だが、この間井上ひろしとのミーツボックスが出てようやく復権した趣がある。歴史に残る「銀座九丁目水の上」、「十代の恋よさようなら」の両ヒットが有名だが、テレビ等で披露されている後年のアレンジの方がどちらもよい。この人は、初期青春歌謡というかビクターの吉田都会派メロディー、フランク永井あたりに対するコロムビアからの迎撃弾という意味合いが強く、しかもコロムビアらしい土着感が妙なぬめりを感じさせる。その意味でこのCDの一連のキャッチフレーズである「モダンな昭和」から最もかけ離れた一枚と言えようか。このシリーズのキャッチフレーズに忠実なのは。ロカビリーブームを全面に受け、歌詞の「エレキ」という語句が注目される「俺はハイティーン」で、これは当時のロカビリー歌謡の中でもとんがっており極めて異色な部類に入るだろう。この人は案外後ろの方まで活躍していて、昭和40年代中盤のポリドール時代にも注目すべき作品が複数ある。なお、あることを聞いたがおおっぴらに書けねぇ・・・。

沢田あきらとハーバーナイツ

北物語

EP 東芝 RT072396

聴取中。A面CD化済。ムードコーラス屈指の名曲。

沢田あきらとハーバーナイツ

東京待ちぼうけ

EP 東芝 TP17900

聴取中。A面CD化済。なぜかシェリーをボーカルに迎え、アルバトロスやグリーングラスと競作。

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