これ買いました13年12月

V.A./アジアン・テイカウェイズ

↑ドイツ人にも歌謡情緒がわかる証明。

13.12.30 ほんとの買い収め(保護の必要があったため。)

テレサ・テン

ゴーゴー!テレサ

CD ポリグラム TACL2421  かなーり前に出たテレサテンの台湾・世界レコード時代のポップサウンドを集めたもの。帰省途中名古屋で時間潰しをしてたら見つけたが、なんと普通に新譜店で売ってた。いざ里帰りしたらいきなり婆さんに踏まれてカバーが割れた。(泣
 内容のほうは、これが最高のガールガレージとポップ・サウンドのコラボレーション。のっけの「ラブポーションNo.9」のイントロからくるくる。分厚いファズ、チープなオルガン、ブリブリベース、ドンドコドラム、そして勢いに乗った壁のようなボーカル(シャックリ付)。いきなり南国的なビッグバンドがバックになったりもするが(というか寧ろ多い)、以下カバーポップ、和製ポップス、インドネシア曲、オリジナルと八面六臂に歌いまくる。そのどれもが日本のひとりGS(中村晃子?)に極めて近いキュートな魅力にあふれている。どれもオリジナルにないモンド味が隠し味だが、中でも「真っ赤な太陽」はオリジナルよりガレージ。
 これを聞いていると台湾にもキラービートなGSが一つ二ついそうな気になってくるが・・・。
トミー藤山

カントリーヒット

CD コロムビア COCA11784  八年も前のCDなのに上と同じ店で普通に新譜で売っててびびった。
 普通の日本の昔のカントリーという感じで、辛めに言ってしまえば「まだまだ」な出来。しかし、この人あたりは存在自体に価値のある人なので聞けただけで嬉しい。まあ歌自体が好きという曲が多かったので、そこそこは楽しめた。
 知識がないので教えていただきたいのだがヨーデルとウエスタンというのは本家でもこんなに密接に結びついているものなのでしょうか。何かこの時代のロックへ行く流れの歌手にやたらヨーデル使いが多い気がするのだが・・・。
 ウエスタンプレイボーイズが変名でバックをやっているのも半分ぐらいあるので、いかりや長介のベースプレイと寺内タケシのエレキバンド前のプレイ目当ての人は面白いかも。
 それにしてもコロムビアはブルコメ以前のロカビリー/エレキのコアな曲にものすごく冷淡な気がする。屈指の名盤北原謙二の「民謡ロック」ぐらいCD化してもいいような気がするがそれもない。結局コロムビアはこの辺のロック流れこそ今の演歌を含む日本の大衆歌の本質ということが理解できなかったことから、大局を見失ったように思う。(コロムビアが斜陽になったのは他にも原因があるけど。)

13.12.26 今年の買い収め

V.A

TVアニメ・グレイテスト・ヒッツ スカイヤーズ5

CD テイチク TECD25465  パチものを一部含んだ主に60年代のアニメ主題歌を集めたコンピ。60年代アニメ主題歌で好きな3曲の内2曲がオリジナルで収められたのがうれしい。ちなみに「冒険ガボテン島」と「サイボーグ009」、漏れたのは「ファイトだピュー太」だが。
 バージョン違いなどレア音源も含んではいるが基本的には初CD化は少なめ。元ヘルプフル・ソウルのチャーリー・コーセーがうたう「ルパン3世」についてはテレビサイズが死ぬほどかっこいいだけにレコードバージョンのしょぼさにはがっかり。ただそれを正しく指摘している解説は親切だ。敏トシ(ビンレコードなるレーベルを持つ謎のインディー歌手。)の「バカボンのパパ」はテレビ楽曲でないので「ファイトだ・・・」と入れ替えて欲しかった。
 第二弾が出るのなら是非とも名曲「ドラえもんルンバ」を入れてほしい。
シャッグス

ザ・シャッグス

CD ラウンダー CD11547  洋楽強化月間のトリはこいつら。正直キャプテンビーフハートもザッパもはじめて聞いたときは(まあ今もだが)普通のバンドやんというのが感想だったがこれを最初に聞いたときは感動した。しかし、ローリングストーンズの一枚もないのに洋楽強化でこの面子は我ながら狂ってると思う。
 それぞれがそれぞれを無視して勝手に演奏し、しかもまったりと進行する絶妙の雰囲気は唯一無二。とくにグループとかなんとかというよりもどうつっこんだらいいのかわからないドラムが圧巻。最後のほうは微妙にうまくなって魅力をなくしかけてきているのも面白い。そら6年もやってりゃ巧くなるわなぁ。(もっとも6年もやっててあのレベルというのはやはりすごいことに変わりないが。ちなみに20数年後の再結成ライブのときもこのまんまの演奏だったらしい。)このバンドはスタッフまで含めて自分たちがどんな風に聞かれているかぜんぜん理解してないところがすばらしい。無駄な人生の燃焼という意味では正しいガレージの後裔だ。

13.12.25

V.A

60’sTVヒッツ・コレクション 非情のライセンス

CD テイチク TECD25463  大体持ってるけど「キャプテンウルトラ」と「俺は天下の百面相」目当てで買った。
 第二の口エレキ西郷輝彦「ママとおふくろさん」はこの時代にしかありえない、普通の人が聞いたら失笑もののエレキ歌謡でグー。大橋巨泉の「俺は天下の・・・」は同じ筒美京平作品の「サザエさん」とネタが同じなのも面白いが、例の意味不明5・7・5が聞けるのが最高。また一部で評判の高かった益田謙太朗「いつまでも花は」(キダ・タロー作曲)は噂通りのGS度の高さでめっけもの。あとようやく稀代の名曲「11PMのテーマ」がフルバージョンで聞けるのは大貴重。
V.A

70’sTVヒッツ・コレクション ステージ101

CD テイチク TECD25464  こっちは特に後半全然持ってないな。初CD化となるとかなり少ないが、こうして一同に会して聞けるのは結構うれしい。「美しきチャレンジャー」のベースへの命のかけ具合は素晴らしすぎる。しかし、基本的にはまるでぴんとこなかったので、俺は70年代の音楽に興味がない人間なのだということがよくわかった。欲を言えば汚いファズで有名な「特捜最前線」のフルバージョンも入れてほしかったなぁ。

13.12.20 おい、買いすぎだ、俺。

スパイク・ジョーンズ

元祖!冗談音楽 クラシック編

CD RCA BVCF37030  やっと見つけた。戦前から戦後にかけて活躍したスパイクジョーンズ率いる史上最強のコミックビッグバンドによるクラシック曲を題材とした名演を集めたもの。英語がわからないので言葉によるギャグは解説を見ながらという感じだが、音響効果のギャグだけでも聞いてて面白い。とにかくとんでもない技術の高さをまじめに無駄に使っているのがすばらしい。
スパイク・ジョーンズ

元祖!冗談音楽 ポピュラー編

CD RCA BVCF37031  同上。ポップス編。オリジナルといろんなカバー。どう面白いのか今ひとつわからない曲のあったが、彼らの曲の中で最も好きな「黒い瞳」がなかなかいい音で聞けたので満足。「ジャパニーズ・スコーキアン」ではシェイク、ラトル、ロールのリズム名が出てくるのが興味深い。意外なところで山本正之のもとネタ発見。
ザ・シャドウズ・オブ・ナイト

グローリア

CD サンデイズド SC6155  なぜ買ったかは↓参照。ガレージの定番「グローリア」で有名なバンド。もうひとつの有名曲「シェイク」は違う会社なので入っていない。
 典型的なとろめの演奏に勢い任せなボーカルが絡むアメリカローカルガレージの音。とはいっても演奏自体の特にギター切れはなかなかほれぼれするものがある。初期のスパイダースの演奏になんとなく雰囲気が似ているような気もする。すばらしい感覚のあるガレージバンドだ。「グローリア」に関してはボーカルはともかく演奏はフィンガーズの方がいいかも。
V.A.

アジアン・テイカウェイズ

CD QDK CD038  アジアの60〜70年代歌謡曲集。ドイツ盤。
 全体的に見ると日本の歌謡曲とそれほど違わない。やはりストリングスとファズが同居したり、マヒナがバックにいそうだったり、キングレコードな音(「新妻に捧げる歌」みたいな感じ)がしたり、高音に命かけたりそんなんばっかりである。
 各個に見ていくと、超有名曲ユン・イルロー「ギターブギー」(韓国)はタメとツッコミが絶妙で気持ちよい。またチャン・シャオヤン「カム・バック・トゥー・ミー」(新嘉坡)はひとりGS直前のエミージャクソンな楽曲。日本代表で収録されている歌手不明「ショジョジ」はこれ日本のじゃなくて新嘉坡の歌手のなのでは。
ジェミニ

沖のニシン

CDS 徳間 TKCA72189  日本歌謡界には伝統的に双生児歌手というジャンルがあるが、彼女たちはその伝統を受け継ぐという重責にはまだ難しいようだ。
 まず、双子ならではのハモリが弱すぎる。ユニゾンを目指すとしても今ひとつ声にまとまりがない。おそらく楽曲のキーが高すぎるのだと思うが、いずれにしても双子ならではという要素があまり感じられない。
 さらに、楽曲自体も工夫は買うが、結果としてアイデア倒れのアレンジになっているのが残念。特にカップリングは「ラムのラブソング」という誰でも知っている曲なだけにもっと徹底して破壊したアレンジにするかお手軽なユーロビートにするかどちらかにするべきだったと思われる。表題曲も打ち込みにしなかったのは懸命だが結局どういうところを目指しているのか今ひとつ意図不明。聴取後何とも落ち着かない気分に襲われた。
 ユニット自体もどういうところに持っていきたいのかとかどういう路線で売り出そうとしているのかなどすべての面でちぐはぐしており、何より本人たちがかわいそうだ。自分としては今のままではバリバリなアイドル路線は無理なのでカルトな実力派デュオに持っていくべきだと思うのだが。どうもその後のリリースなどを見ると判断を誤ったとしか思えない。
V.A.

エイケンアンソロジー1963〜1972

CD クラウン MECB2010  往年のエイケン製作のテレビアニメの主題歌をテレビサイズで収録したもの。
 貴重なグリコいり「鉄人28号」なども聞き物といえば聞き物だが、注目は馬鹿っぽいワンダース「ばくはつ五郎」。めまぐるしい展開も楽しいが橋本淳先生が珍しくこなれない詩をお書きになっているのがさらに面白い。
 その他一部で有名なSM歌謡、のらくろの挿入歌「アイアイミコちゃん」の再CD化やレコードバージョンに比べさらにいかれたアレンジの「おんぶおばけの歌」が聞けるのがうれしい。おっと、克美しげるの「エイトマン」がテレビサイズとはいえ聞けるのも有難いか。

13.12.19

ザ・タイガース

レア&モア・コレクション1〜LIVEヒストリー編〜

CD ユニバーサル UPCH1130  タイガースの既発未発ひっくるめたライブ音源集。初CD化は10曲。
 ちゃんと弾けてるじゃんというのが正直な感想。とくに「ヒューマンルネッサンス」収録作品を破綻なくこなしているのは当然といえば当然だが意外といえば意外。タイガースの演奏=かったるいという図式が頭の中に出来上がっていたが充分牙をむいたような演奏もあり、新たな発見であった。ファンの間で物議をかもした「銀河のロマンス」を演奏したあとのジュリーのジュリーにしかできない貴族的なMCは当時のタイガースの在り方をよく偲べてほほえましい。しかしガレージ的な思い切りのいい演奏がないのはやはりというか残念。(音の荒さとかは充分ガレージだけど。)
 音質はきのうキークス↓の音源を聞いたばかりなのだが、それに輪をかけてひどい録音もあった。(ただダイナマイツのライブよりは数段上。)
 GSによるザ・フー「マイ・ジェネレーション」のカバー初発掘が隠れた目玉。
 タイガース聴くと例の係長さんを思い出しちゃう。
ザ・キングスメン

ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ザ・キングスメン ルイルイ

CD ヴァレイセサラバンデ VSD5905  今月は洋楽(ほとんど聞かない)の強化月間にします。第一弾はトラッシュメン(さすがに聞いてる)と二大巨頭の彼ら。
 音自体は当時の米国のフリークビート陣と比べると格段にまとまってはいるが過激度という点ではどうということもない。しかし彼らが米国の60’sガレージに及ぼした影響の凄さはよくわかった。また、個人的に曲が好きなだけかもしれないが、ここでも「ドゥー・ユー・ラブ・ミー」の出来がよいと思う。全体的にはトラッシュメンと比べるととろい演奏だが、それでも時折鋭い感覚にはっとする曲もある。
ザ・ゾンビーズ

シングルズA’s&B’sプラス

CD テイチク TECI20026  そういえばイギリスのバンドの単独ものほとんど持ってないので買ってみた。で、ゾムビーズのしかもこれなのが我ながら偏屈。
 どうしてもカーナビーツの影が重なってしまうので、彼らとの比較ということで話をするとむちゃくちゃ音が厚く(よく)、落ち着いた悪く言うと枯れた演奏を繰り広げる。歌謡的な要素がないので自分的にはとっつきにくかった。まあ、湿っぽい日本人向けといえるわかりやすい曲が多いなとは思ったが。

13.12.15

V.A.

KEAKS2002

CDR 番号なし  私がかつて所属していた立命館大の軽音系サークル「キークス」に今年所属するバンドのオムニバス。さあ、書くぞ、覚悟しやがれ!
 まず貶す。ボーカルがしっかりしてるのが少なすぎる。あとしょうがないが余りに無意味に音が薄すぎる曲が多い。しっかりマスターせいや。
 さて、一番印象に残ったのは意外と言っては失礼だが一曲目のくいなの「アストロ」。荒れまくるドラムス、外れまくるうだつの上がらないボーカル。山場らしい山場もなくただただリフだけで終わる勢い任せのビート曲。本人たちの目指しているのとはまったく逆方向の60年代ミネソタパンクに通ずる曲だ。最近の意識的なガレージとは違う無垢なロックの初期衝動がある。素人一発録音の怖さ(凄さ?)が、ここに。正直、ぜんぜん気にもしてなかっただけに意表を突かれた。
 最後のらむねぇど76は録音のバランスがあまりに惜しい70年代風ロック歌謡。
 まあ、いずれにしてもインディーズ以下のバンドのオムニバスとしては結構ハイレベルなのではないか。それにしてもギャルバン3バンドを筆頭にアングラものばっかりだな。あ、桜井は偉い。お前自体がロックだ。(結局褒めてんのか貶してんのかわからん。)
※キークスの方々へ。個人的な質問もメールにて受け付けます。

13.12.10

V.A.

ファズ・ギターのあけぼの

CD 新星堂 SPW10030  アンワイルド・ワイルド・ワンズだと!ふざけるな、ワイルド・ワンズほどロックの本質に近づけたバンドなど日本に他にないではないか!ということでこのタイトルでジャケにワンズを持ってくるセンスには脱帽。クロニクルから出た「GSサイケデリックパラダイス」の続編的性格を持つCD。
 「ワークソング」以外は全部持ってるがこの「ワークソング」が曲者。これぞファズという音の分厚いギター!史上最高のバックバンド・ブルコメの真髄が発揮されている。その後も定番が並ぶ。特に好きな「幸せの道」「エリーゼのために」「リリー」収録がうれしい。
 最初と最後はGSじゃねぇとかいっている場合ではない。ガレージとしてのGSを聴きたい人はまず聴くべし。しかし、GSは泥沼だぞ。↓とか。
V.A.

蒼いムードのGSナイト

CD 新星堂 SPW10031  ある一定のファン待望のGSによるムードコーラス楽曲集。
 いきなり一般売りCDでは初お目見えのファンキープリンス「おやすみ大阪」。渚にてにカバーされたことで一気にメジャー楽曲となったがこの曲ほどファズが効果的な曲も実は珍しい。
 3大GSになるはずが単なる便利屋カルトGSになってしまったアイドルスの楽曲が3曲も初CD化されているのが目を引く。「雨のバラード」みたいなピアノが印象的な「さよならは朝が来てから」もいいが、タイトルから軍歌調を想像していたら全然違った「嫁ゆかば」はジェントルというより付きまとってるみたいで素晴らしい。一方「あの日の君に」はレオビーツと同じような感触もあるがムードコーラスというにはちょいライト。
 サマーズは前2作と大違いな、いかにも俺好みなビートの効いたムードコーラス「恋の終わりが好きさ」を披露。このボーカルのこなれなさがよい。B面「悲しみの跡」は伝統的な田舎演歌の系譜・・・。
 ダーツ「黄色いあめ玉」は名前のわからないボーカル氏が何気にうまいがパープル・シャドウズの「パープル・シャドウ」にギミックを入れて埼玉県を舞台にしたような(つまり山の手的ではない)ジャズ流れの歌でなかなか感心。
 ファイブ・キャンドルス、ヴィレッジの初CD化楽曲もこの路線ではそこそこの出来の曲なので編者の目の高さに関心。満足。
 ひとつ。ブルーシャルムは「トウキョウ・アフター・ダーク」の方がよかったのでは。(権利の関係もあると思うが。)
V.A.

ニッポン・ウーマン月スタンダード集

CD ビクター UICZ4002  土竜団監修による60年代から70年代にかけて発表された非ロック系洋楽カバーを集めたコンピ。よく構成が練られたCD。ユニバーサル+渡辺プロということでいいのですか。
 再録音ものも原録音より出来のよいものを使っており、好感。園まりのイメージと違う楽曲が楽しかった。波多マユミ「夜霧のしのび逢い」だけが初CD化。まずまず。
V.A.

ニッポン・ウーマン星ベスト・ヒット集

CD ビクター UICZ4003  同オリジナル楽曲編。はっきりいって青山ミチの一曲のために買いました。あ、テープでしか持ってなかった曲がいくつかあったか。まとまったCDなので、サバービア系の女性が初めて歌謡曲に接する入門用としてはいいかもしれない。
 収録曲の吉永小百合「ねむの木の子守唄」の作詞は美智子皇后陛下。個人的には今ひとつ。
葡萄畑 CD Pヴァイン PCD1467  日本の10cc葡萄畑のファースト。色々とカントリーな要素とかも入れてはいるが、基本的には有名な「こまわり君」のイメージからはかけ離れた正統派アメリカンロック。淡々とした日常描写の歌詞等も含めこういうと何だが普通の日本の70年代ロックバンドという感じ。なんともうだつの上がらない曲調の曲が続く。ただ、詩には密かなユーモアがそこはかとなく漂っており、セカンドへつながっているような気がする。
葡萄畑

スローモーション

CD ヴィヴィッド MOR6912  変態バンドに様変わりしたセカンド。前作での印象と著しく異なるコミック味。いかにも曲者ぞろいてな感じのメンバーの面々の写真だけでも何かやってくれそうだが、中身はもっとすごい。ギミックにあふれた楽曲や、巧みな外国曲の引用などひねりの聴いた楽曲が揃っており素直に面白かった。特に全体構成に対する一曲一曲のアレンジや繋ぎに遊び感覚があふれており、しびれる。まさに名盤。
ピープル(水谷公生他)

セレモ二ィー〜ブッダ・ミート・ロック

CD Pヴァイン PCD1414 声明や読経をニューロック演奏に載せたカルトなアルバムのCD化。GS出身者が多く関わっている。
 演奏自体はニューロックとして申し分のない出来だが、肝心の声明や読経はそれに関しては素人な歌手がやっているので興醒め。特に女声がひどい。
桂文珍/桂三枝

落語現在派宣言

CD Pヴァイン PCD1449  テクノ音響を駆使した桂文珍のスペース落語。桂三枝は復刻者の意図では添え物。文珍のはシンセサイザーによる効果音(出囃子、宇宙人の声、ミサイル発射音)を導入した落語だが駆使というレベルには至らず。どっちの落語も元ねたがあったような気がするが思い出せない。
沢ひろしとTOKYO99

朝日のくちづけ

EP キング BS850  一発屋カルトムードコーラスの有名じゃないシングル。ピアノを中心とした良質なジャズ系ソングだが、ホスト系のラテンボーカルとほのかにからむコーラスが心地よい。B面は女性コーラスなども導入したスタンダード調の穏やかなポップソング。こっちのほうがよく練られた曲。普通にジャズのアルバムに入ってても気づかないような佳曲。どちらにもピアノがフィーチャーされており、セルメンフォロアーの面目躍如。
モダン・ポップス・オーケストラ

夕陽が泣いている

17cmLP ポリドール SKR2023  楽団もの。エレキでもグルーブでもなくサックスがげろげろしたりハーモニカばりばりだったりのとろとろ演奏。オルガンの音が気持ちいいだけの何のとりえもないレコード。「青い渚」だけが何とかDJに使えるかといった程度。まあ6曲入りなのはすごいか。

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