これ買いました13年8月

寺内タケシとブルージーンズ/マジック・ファイヤー

↑何でこの人評価されないんだろう。

13.8.24

ザ・レンジャーズ

オール・トラックス 赤く赤くハートが

CD Pヴァイン PCD1391  日本最古のパンクバンド(ってGSだけど)、ザ・レインジャーズの全曲がCD化。曲数的には唯一のアルバムからのBGM用洋楽ヒットのインストが多いが、なんと言っても主戦は彼らの名を後世まで残すことになった「レッツ・ゴー・レインジャーズ」と「赤く赤くハートが」の二曲。
 特に後者は音楽を聞く人間なら一度は聴いたほうがいい名盤。米国でも奇盤としてついに認知されたという。
 ごめんなさい、Pヴァインの井上さん。この歌は日本人にしかわからない等と大見得を切ってしまいまして。
 それ以外のシングル曲では初CD化の「恋するたそがれ」が急流な歌謡ポップでよい出来。また普通にインストカバーしてるだけだが「レッツ・リブ・フォー・トゥデイ」は名曲だ。まあ、マニア向け。
 それにしても宮城ひろしのボーカルはかっこいい。あとはサムライズとジャイアンツだ。
三波春夫

〜歌芸の軌跡〜ザッツ・エンターテイメント三波春夫ワールド全曲集

CD テイチク TECE28230  追悼盤で普通のベストと一緒に出た奇曲集。
 もはや伝説的な「ルパン音頭」やハウス調の「ジャン・ナイト・じゃん」、そして植木等とのデュエット「新二十一世紀音頭」などを収録。アニメ・幼児番組用楽曲が多いのに驚かされる。これも広い認知度ゆえだろうか。
 「ジャン・ナイト・じゃん」と並んで小西康陽による「恐竜は生きている」がファンキー。昔はどんなにすごい歌手でも変な歌を出したものだが(例・美空ひばり「ロカビリー剣法」東海林太郎「陣中髯くらべ」など)三波春夫はその古俗を最後まで守り通したといえるかもしれない。
 ご本人の作詞曲が多いが、だんだんエコになっていくのがなんとも。
 なかなか素晴らしいが曲データ等が薄弱なのがマイナス。
石川晶とカウント・バッファローズ

GET UP!

CD ソリッド CDSOL1042  50年に吹き込まれたグルーヴ溢れた好演が光るジャズインストアルバムのCD化。いろいろな歌謡曲や後期のGS、その他営業用アルバムで石川晶のドラムとバンド(いくつかある)の音が聞けるが、こういったソロ作品ではより奔放な演奏が聞けて貴重。先ごろなくなった鈴木コルゲン宏昌が全曲の作編曲、演奏に参加している。
 お洒落ではあるが、俺にはちょっと性が合わない。
前田憲男とプレイボーイズ

円楽のプレイボーイ講座12章

CD ソリッド CDSOL1041  これは44年のもの。三遊亭円楽の「プレイボーイになるための心構え」にプレイボーイズによる当時の洋楽ヒットインストがからむ。
 広告では「円楽の」という部分が欠落していたので反発心もあったが横山剣の愛情あふれる解説では見事に評価されており安心。
 肝心の内容はカルト化するのも納得できるすばらしい演奏ばかり。これは買いです。円楽のナレーションも素晴らしいが特に最後の「僕は人に裏切られたことがない・・・云々」ににやり。
 愛聴盤になりそうだ。
ゴーグル・エース

セコハン・ラブ

CD K.O.G.A K.O.G.A135  印象的には前と同じく合格一歩前。男性ボーカルの表現力がないのとコーラスが貧弱なのが致命的。というと印象悪すぎるので二点ほめる。
 一つ、インスト物はよい。充分エレキ情緒がある。二つ、女性ボーカルはかなりすばらしい。リードを取る二曲は文句なく出来がいい。(でも「ハンガリア・ロック」はバックがよくない。本当に惜しい。)
 ドラムボーカルをメインにして和製ハニーカムズを目指してほしい。そういえば、なんでこのバンドのことを平成のファンキープリンスって誰も言わないんだろう。ステージで手品やってんのに。
キーヤキッス

デラックス

CD エイベックス AVCD11889  去年あんだけ褒めちぎっていたので責任をとって買いました。
 「デラックス」「私の彼は石油王」の偽モー娘。っぷりが微笑ましい。曲の出来不出来が激しい。詩は総じてあんまりよくない。出来のいい「デラックス」は歌謡情緒たっぷりだがこれも洋楽曲。
 何でユーロは・・・以下略(↓安西ひろこ「トゥルー・ラブ」参照)。
リュシフェル

ハイパーソニックソウル

マキシ ビクター POCE8204  あんまりにも古臭い80年代的な曲調に、衝撃を受け買ってしまった。
 よーく聞くとエレキ歌謡的な節回しも繁出し、もっと根本的に古臭さを抱える曲だというのがわかる。原因は曲だと思うが、誰か商品にする前に止めろよ。リュシフェルってこんなに生々しいバンドだったっけ?
南有二とフルセイルズ

おんな流れ唄

EP テイチク SN1033  北海道限定「盛り場ブルース」。演歌流れのムードコーラス。
 彼らの代表作「女占い」を髣髴とさせるがジ・アーズにも近いものがある。とはいえこの系統の歌としてはかなりかっこいい部類に入る。B面はもっとジ・アーズ度が高くなっていて、サックスが咽び泣く典型的ムードコーラス。どちらも情緒が高く、両面とも合格点の出来。
 今まで聞いたフルセイルズのどの曲よりも派手で、ちょっとこのバンドに対する印象が良くなった。ちなみに二条冬詩夫と山倉たかしが絡んでます。
方怡珍

我愛你

EP 徳間ダン VA24  中国民謡調のほのぼのアイドルポップス。浜庫作品だが、あんまりすっぱ抜かれるようなことがなく、印象が薄い。
 B面はこれ本当の中国民謡か?作者不詳の和田アキ子をホメオパシーで30Xに水割りにしたようなものすごく遠くのほうで微かに滲んでいるR&B流れの歌謡曲。
 どっちもあんまりよくない。くそー金返せ。ヒット曲らしい。
川上のぼると大阪ヤローズ

カックン節

EP 大阪ローオン RR34  典型的な芸人系コミックソング。詩も曲もティピカルでうれしくなった。まあ、そういう曲の常としてあんまり笑えません。B面はまだ聞ける演歌。全くの川上のぼるのソロだがすこし厳しい。「なんでかフラメンコ」の堺すすむ在籍。
 俺的には外れだな。
岡本しょうじ&ハーモニー

よわむし

EP コロムビア AK712  ホスト系ムードコーラス。ぞんざいなグループ名だが、ファルセットや重厚なハミングなどを使ってムードコーラス情緒を満足させる好グループ。
 A面は弾むようなポップス調。トップボーカルは軽妙ながらもクールに決めていて突き放したような感覚があり胸を締め付けられる。かなりいい出来。B面はサックスのむせび泣くロッカバラード系統のムードコーラスだがこちらもむちゃクール。これも結構。
 満足。
林幸二

北国心中

EP ミノルフォン KA1081  ナレーションで始まるド演歌。手首を血に染め自殺して〜!!どんな歌詞だ。一番が終わるごとに弁士のようなナレーションが入る。もしかしたらギャグでやってんのかとも一瞬思ったが、それにしても「幻の名盤解放歌集」に入ってても全然おかしくない凄みがある。ナレーション以外特異な音楽的ギミックもなく全編一気に聞かせる。オッケー。
 B面も同趣向だが、女性ナレーターから入るのが工夫と言え、こちらの方が全般的に完成度は高い。歌のうまいそこらのいい気な親父のカラオケを聞いているようだ。これはよいです。わたしはこういうの好きです。
 俺的には大当たり。
河村利夫とエレキ・サウンズ

ロマンチック・エレキ・ムード〜夢は夜開く〜

LP ビクター SJV250  よくあるエレキ版歌のない歌謡曲。エレキバンドながらもオーケストラ臭がプンプンし、ロックのロの字もなく、どちらかというとマヒナスターズ的なグルーヴが横行する。エレピと演歌エレキが心地よく全く灰汁のない演奏は飲み屋や大人の夜のBGMとして最適。こんなもんでも海外のエレキマニアは喜ぶのだろうか。外国コンプレックス丸出しの解説がいじらしい。
井上宗孝とシャープ・ファイブ

スクリーン・ゴーゴー/ロシアン・フォーク

いずれもCD 伏  まずいので、評は控える。しかしスペイスメンのアワクレイジーダンスは名盤。ビクターさん早く出してください。
ザ・スペイスメン/寺内タケシとブルージーンズ

アワクレイジーダンス・エレキギターで民謡を/歌謡ヒット・アルバム

津々美洋とオールスターズワゴン

ニュー・ヒット・フラッシュ/ツイストで踊ろう

V.A

ダイナミック・ヒッツ・オブ・トーキョー

V.A

モア・ダイナミック・ヒッツ

ザ・ジャイアンツ/491

グループ・サウンドと歌おう/ヒット・ア・ゴーゴー

13.8.20

V.A

モンド・フラット・ダンス・バッシュ・ア・ゴー・ゴー

CD ARF!ARF! AA051  米国のトラッシュメン/キングスメン期(要するにビートルズ以前)のインディー/マイナー曲を集めたコンピ。どの曲も適当にでっち上げたような曲ばかりで能天気極まりない。
 純ガレージよりは性に合っているかもしれないが、インパクトにかける気がする。ザ・ノクターンズの「ツイスト&シャウト」が聞き物。後は特筆すべきものなし。
 俺は洋楽に何を求めているのだろう。

13.8.15

V.A

素敵なランデブー

CD ポリスター PSCR5905  昨年、無謀な計画で各社から出されたミレニアム企画の一枚。ポリスターは比較的各CDのコンセプトをはっきり打ち出して作っていた。
 これは、90年代のポップスのマイナー曲を集めたもの。本来守備範囲じゃないが、細川ふみえの三大奇曲「スキスキスー」「にこにこにゃんにゃん」「だっこしてチョ」が一枚のCDで一挙に聞けるので思わず買ってしまった。
 ほかにUMEZZ(楳図かずお・ローリー寺西作品)、赤羽小百合、シティボーイズらを収録。細川ふみえにかなうもんはさすがにない。(まあ、反則だから。)
 細川ふみえの歌い方自体はイリアとかカヒミ・カリィあたりを思わせる。
パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ

やきとりサンバ

マキシ BMG BVCR19007(74321−67489−2)  勢いで買った。結構最近の曲でも気になった曲あるな。
 基本的に脂ぎったソウルフルなイメージのある人たちだが、こう聞くと意外と汗臭くないような気が・・・。
 最初に聞いた場所はエースで。(極私的ネタ。)

13.8.6

サヌリム

第二集

CD JIGU JCDS0640  一集とくらべるとおとなしい作品が多い。特にこれが強烈というものはないが、どの作品も粒がそろっている。ハングルが読めも聞き取れもしないのが辛い。
 彼らは本国ではどういう扱いなんだろう。日本でいえば誰?
サヌリム

第三集

CD JIGU JCDS0642  えらい近代的なサウンドになった。ギターフレーズとかむっちゃかっこいい。ドギンギンのファズギターも聞けて満足。特に最後の歌「君はすでに僕」は長尺ガレージプログレと化していて手がつけられない。
 このバンドは本当に大外れという曲がなく、一定のレベルを常に確保しているのがすばらしい。確か、彼らヒットメイカーだったんですよね。韓国の消費者はこれが手軽に聞けるというのは大幸福だ。
寺内タケシとブルージーンズ

マジック・ファイヤー

EP キング BS1798  恵美の「マジック・ファイヤー」と同じ曲のインストカバー。ハード・ロック〜プレ・メタルの感触あり。叫びまくるハードインストタヒチアン入り。
 歪みまくったギターはバニーズ時代よりもさらに進化したロック路線という感じで鮮烈極まりない。リズム隊が時折総崩れするのが残念だが、私自身はよいと思う。
 B面はラテンの歌ものだがこの時期の精彩のないブルージーンズの音、かつ、ニューミュージックであんまりよろしくない。
最田紀彦とブルー・トレイン

函館ブルース

EP トリオ 3B710  トリオレコード。アローナイツの「中ノ島ブルース」路線の曲。ムード・コーラスとしてはティピカルで平均的な出来。ただしさびのコーラスの重ね方はかなり巧い。B面は弱めのディスコ路線だが一箇所妙な低音を使うところと「釜山港へ帰れ」を思わせるベースが妙味。さびも心地よく、安心して薦められる曲。
嘉門達夫/ミンツ

寿限無No.1

EP コロムビア AH286  嘉門達夫の幻のデビュー曲。まだ訛声になっていない。ジュゲム君というキャラクターを売り出そうとしたテーマソング。森雪之丞作詞・芹澤廣明作曲なので一定水準は確保。しかしCM(キャンペーン)ソングとしては今ひとつ盛り上がりにかけ、如何とも地味。おそらくジュゲム→落語→元落語家ということで歌手決定がなされたのだろう。B面は加山雄三もののコミックソングだがおとなしすぎて笑えない。
 これだけ異常に安かった。なぜ「哀愁の黒乳首」より安い?
サチコ

恋のキョンシー・ダンス

EP オーバーシーズ YE41V  ポンキッキでやってた曲と間違えて買った。
 曲自体は聞いてて恥ずかしくなるどう反応したらいいのかわからない、どこにも救いの無い曲です。
 ちなみにジャケ裏のサチコのキョンシーへのコスプレ写真はもっと恥ずかしい。そしてかっこつけたその下の写真はむかつく。解説にはお立ち台の説明がされていて、往時を偲べるとともに笑える。
アル・ヤンコビック

今夜もEAT IT

EP ロックンロール 7Y0059  懐かしい。
 しかし、こういう要するに替え歌ものは英語のわからない人間にとって真の魅力というものが伝わるものなんだろうか。おれ、英語ぜんぜん聞き取れないからとくにノベルティとして聞けない。きっとアメリカ人が「クスリ・ルンバ」とか「ああ大学生」とか聞いても同じような感想を抱くのだろう。元曲知ってるかというのは一先ずおいて。
 竹中直人の「レスラー」と続けて聴こう。

13.8.5

安西ひろこ

トゥルー・ラブ

マキシ エイベックス AVCD30125  これで一応ここ数年で気になった歌謡曲は全部そろえた。(と思ったんだけど、欲望の種は尽きず。)これもカバー曲。何度も言う様になぜこの手のユーロ/パラパラは歌謡曲と通底するものがあるのだろう。
 さて、彼女のボーカルは非常に良い。絶妙に下手である。特にさびの高音部で声がひっくり返るところにアイドル歌謡の真髄を見た。他も全体的に突っ張った歌唱をしようとしながら不安定極まりないのが芸術的である。つまり、これは純然とした中森明菜路線のアイドル歌謡の後継に位置する曲なのである。
 アイドルものの魅力とは不安定さである。おそらく「おしえてアイドル」の編者とはこの辺でアイドル感に大きな隔たりがあるのだろう。アイドルもまた破壊力という尺度でしか俺は見られない。(まあそうはいっても「天国に一番近い島」とか「九月の雨」とかも好きだが。)
 ところでこのマキシ、「トゥルー・ラブ」が何バージョンか入っている。そのうちユーロバージョンというのはどう聞いても70年代ディスコの発展にしか聞こえず、Jpopバージョンはとんでもない先端的なアレンジに聞こえるのだが、このアレンジ方法はあっているのか?ほかのユーロものからそんな印象受けたことないぞ。
電気グルーヴ

ザ・ラスト・スパー

2CD Ki/oon KSC2394〜5  なんか軍歌・アニメ特撮ソング・GS・テクノってファン層が少しずつ重なっているような気がするが、明確なこと以外になにか共通点はあるのだろうか。
 さて、このアルバムは彼らの過去作をリミックスしたもので、ベスト盤的な側面もあるが、通常のアルバムとして見ても力作である。「ドリルキング社歌(2001)」「N.O」はいじくられても名曲は名曲だなあ。特に前者は史上稀に見るよくできたコミックソングで末永く語り継がれなければならない。
 それほど熱心に聞いていた人たちではないが、こう並べられると彼らのセンスのよさが身に沁みる。あえて最大のヒット「シャングリラ」が外されているのはあれはやはり妥協の産物だったということなのだろうか。
 個人的には「21世紀も持てたくて」でCCBの「ロマンティックが止まらない」のキーボードリフがサンプリングされているのが日本における「テクノ」を象徴しているように思え感慨深く、一方で単純に好きな曲なので嬉しい。
 それにしてもすっかり彼らも風格が漂ってきた。俺も年をとったもんだ。
穴奴隷

プッシー・カニバル・ホロコースト

CD キャプテントリップ CTCD315  とても結婚式(披露宴)の帰りに買うCDじゃねえな。(笑)
 音はスカスカ荒れ放題、ボーカルは八方破れでひとまず惹句の通りガレージの体裁は整っている。しかし、これは完全にこのバンドの云々という話ではないのだが、現代ガレージはどうもビートとというものを重視していないような気がする。このバンドにもそういう傾向があるような気がする。ビートがないのならシャッグスレベルまでいってくれないとどうも不満が残る。まあ、このバンドは短い曲も多いので、純ガレージというよりもハードコア・パンクの方を向いているのだろう。ということでもっとハードな曲をやったほうがいいのではないかい?という訳ではじめから80年代復古パンクだと解っていたら買わんかった。

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