これ買いました15年3月

大船渡/板前さんよ

↑いい顔の代表例。


15.3.24 下のレコードはダンボールの中。フォークルのラストライヴが何処にも無い・・・。

ヴィレッジ・シンガーズ

ゴールデン・ベスト

CD ソニー MHCL229  ついにと言うか、ようやくと言うかやっと出た「普通の」ベスト盤。初CD化曲数を思いっきり間違っているのが初々しいというか、ソニーがどういう目でグループサウンズ見ているかというのがよくわかる。と、ネガティブな評価はこれぐらいにして、プラスの面を探してみると後期のムードコーラス時代の作品のCD化がとにかく嬉しい。清水道夫のずば抜けた歌唱力の真髄が堪能できる。その中でも唯一聞いたことのなかった「六本木の雨の中で」の出来の良さに驚き。ビートの利いたジャジーなムードコーラスになっており、その手のファンならにやりと来る筈。グループサウンズ最高!!ってファンにはあまり嬉しくないかもな。

15.3.8

ドン神谷

おどりぁーたリサイタル

LP ビクター SJV1337  伝説の「パパはメキシコ人」「店のおやじ」収録。浜庫先生のバンドボーイだったというドン神谷の名古屋の自分のお店でのショーの様子を収録したもの。一言、むちゃくちゃ上手いです。バックバンドも舌を巻く上手さ。アドリブの入れ方や客いじりも堂に入ったもの。こういう人が埋もれてしまうのだから芸能界というところは恐ろしいところだ。もっともヒットを狙えるかというとちょっと難しそうだが。全編にわたってコミック味のある歌が続くが、最も出来がいいのはご子息が歌唱する伝説の「パパはメキシコ人」か。ラテンあり軍歌風ありとバラエティに富みつつも奇妙に統一感があるのがグッド。
V.A.

ディスコ・カーニバル

LP キング SKS60  リアルタイムででたキングレコードのディスコ奇曲集。「ディスコ体操ナンバーワン」(←ラジオ体操第一のディスコ化)「ディスコ軍艦マーチ」「ディスコお富さん」と奇をてらった曲が多い中きらりと光るのが長戸大幸の昔のお仕事、スピニッジパワー。気合を入れた本場ものかと思わせる楽曲でその感覚の鋭さに驚嘆。ここからビーイングという巨大帝国が立ち上がるのだから、運命の奇妙さよ。
ケネディ大統領とコーラス

ケネディと歌おう

17cmLP ビクター SJET140  世界最古級のサンプリングもの。ケネディ大統領の演説を引用。「お互いに出直さねば」は50年代ポップス風だが、この時代にこれだけ上手くメロディーに演説を乗っけているのには脱帽。続く「星影のビギン」は日本の昭和30年代の洋楽系歌謡曲にも通ずる重みが妙味。「共存共栄のボサノバ」の底抜けの明るさにはのちのソフトロックものとの共通点が多い。「自由のワルツ」も優雅。最初にこの企画考えたやつは偉いと思う。
サリー

バージンブルー

EP フィリップス 7PL163  ロック画報に載ってたので。早すぎたチェッカーズ。サックスが大活躍する復古ロックンロールバンド。屑な曲ではなく、なかなか練られたマイナー・ロックンロール歌謡なので、藤井フミヤのようなカリスマになれる存在のボーカルがいたら商業的に成功したかも。B面も似た路線のポップな復古ロックンロール歌謡だが、どちらかというとグリーンアイズの「ユー・アー・シャイ」を想起させる。両面とも結構いい。山田パンダの事務所所属。
今井イワオ

パチンコ音頭

EP コロムビア PES8298NP  所謂いい顔。というか只者じゃない。音自体はそのジャケットの印象と全く異なるチャカポコ音頭もの。やけくそな囃子が圧巻。コーラスのチンジャラ兄弟って誰よ。B面は小野駒子「潮来化粧」で昭和60年製作のレコードとは思えない異常に古臭いというかすっかり廃れたはずのテーマの芸者もの。いかにも素人の歌う演歌で、歌唱の覚束なさがなかなかいい味を出しているが、素人にはお勧めしない。もちろん自主盤。両面とも今井イワオ作曲。
大船渡

板前さんよ

EP RCA JRT1111  同。ヤなジャケット。元仙台市役所勤務の公務員らしい。典型的音頭演歌。春日八郎の「お富さん」を想わせる寿司職人賛歌。音楽的には中庸。B面は穏やかな「梅と兵隊」や「北国の春」の系統に属する演歌節で、最近の演歌歌手よりは武骨な喉を聞かせる。演歌としてはまずまず。
司まゆみ

母恋人形

EP テイチク 5077  全国母のない子をはげます会の推選歌。ジャケットが不穏。しかしながらこれだけ強烈なジャケットの印象にも関わらず、しっかりとした歌唱を中心とした真っ当な歌。というかあまりに真っ当な演歌で特にこれということはないぐらい。B面はA面とあまりにコンセプトが激突する不倫演歌。こっちも真っ当。
クリッパー

ディスコ・ダック

EP ソニー 06SH517  有名ディスコ曲の日本語カバー。曲はいいけど余りに歌唱が・・・。いろいろ無理しすぎ。台詞も余りにも余り。B面を聞くとようやく若いアイドルグループがアースウインド&ファイヤのようなコーラスをやるというコンセプトが見えてくるが、ファルセットは何とか聞けるが普通に歌ってるところの覚束なさがどうにも。トラックはグッドなだけに惜しい。
島倉千代子

ほんきかしら

EP コロムビア SAS681  ヒット曲。岡田みのるとヤングトーンズとの見事な掛け合いが強烈な印象を刻み付ける典型的ラテン系ムードコーラスの名曲。現在島倉千代子ほど演歌のレッテルの檻の中で苦しんでいる歌手はいないと思うが、基本的にはこういう洋楽色の高い歌謡曲を歌わせるとぴか一なので小西康陽あたりが曲を提供するのがよいと思う。B面も都会派のムード歌謡で、マヒナスターズを強く意識した楽曲でこちらもなかなかグッド。
ラブ・サントス

つよがり

EP コロムビア AH98  細川たかしの「北酒場」に通じる軽みを持つラテン系ムードコーラス。延々と鳴り響くグロッケンの音が痛快。B面は東京ロマンチカ風のギターをフィーチャーした典型的ムードコーラスだが、ここでもパーカッションとさびでのコーラスとの掛け合いがいい。管楽器の音使いがグーだがベースラインも素晴らしい。
三島敏夫とそのグループ

女って可愛いね!

EP コロムビア SAS1181  ヒット曲。「松の木小唄」路線の大正琴をフィーチャーした小唄歌謡だが、相変わらずドラムの音がかっこいい。コーラスの絡め方もファルセット使いとかがいて心に染み入る。流石GSと並んでジャズ喫茶で演奏していたグループだけあって、そういうバンドにしかない独特の華やかさがある。B面は「ダンスパーティーの夜」「恋獄のブルース」「新潟ブルース」といったあたりを想わせる伝統的「日本の」ブルース楽曲。スチールギターと単音オルガンが泣かせる。
ブルーキャンドル

ママの名前はしのぶさん

EP ビクター PRA10727  鋭いバックトラックとぼやけたボーカル、うだつの上がらないコーラスの三者が絶妙のハーモニーを奏でる「わたし祈ってます」フォロワーな楽曲。イントロは一瞬沢たまきの「ベッドでタバコをすわないで」を想わせる。(なんか最近そんなんばっかだな。)B面は演奏こそジャズ編成だが、曲発想はマヒナのそれ。淡いコーラスが軽妙に夜の恋を紡ぎあげる。演奏はスタジオミュージシャンだろうが両面とも自作なのが珍しい。ジャケットの貧乏くささが泣かせる。両面ともよし。
殿さまキングス

けい子のマンボ

EP ビクター PRA10727  名曲の誉れも高い踊れるマンボ歌謡。躍動感溢れすぎな大回転しているような曲展開や唐突な終わり方が痺れる。演奏の濃度の濃さと突っ込みのテンションの高さ、コーラスの的確さなどどれをとっても、すざまじいが、宮路オサムの下世話さはもはや孤高の域。B面は「大阪しぐれ」っぽい演歌で当然合格点。暗さを微塵も感じさせないので曲のベクトルは逆なんだけど。

15.3.5 博多のガールガレージバンド・Thee 50’s High teensの五曲入りテープを頂く。未だ発展途上なれども音に情緒のあるグッドガレージポップス。何だか肉食ってそうなボーカルも宜しき限りで、流石と唸らされた。ストーンズやマーガレットのカバーもあり。このバンドでザ・サイレンサー「恋の夜汽車」をカバーして欲しい。

15.3.3 みみの日。

井上宗孝とシャープファイブ

ヒットアウト14

LP キャニオン C1048  「LPの大御所」シャープファイブが70年代歌謡曲をリアルタイムでカバーしたもの。変わらぬシャープ節が基本だが、グルーヴを強調した曲があるのが特筆されるところか。流麗な速弾きと粘っこいオルガンの掛け合いが相変わらずだが、時折出てくるワイルドなウーマントーンが時代を反映させている。バンドのページのほうにも書きます。
八汐亜矢子

ゆうべ泣いちゃった

EP テイチク SN496  一応ヒット曲。アンディーワードの同曲のオリジナルというかそのままバックトラックとか使いまわししているのだが。ベーゼって今言わないな。ちなみにキッスのことだが。コーラスのトリオ・アミーゴスがバランバランで居心地の悪さを無意識に示しているのが凄過ぎる。B面は音使いなどが沢たまき「ベッドでタバコを吸わないで」を思わせるがこっちのほうが先。

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