これ買いました平成18年3月


18.3.23 異動するらしい。

V.A.

エレックコミックソングコレクション 抱腹絶倒

2CD バップ VPCC84535  つボイノリオ「吉田松陰物語」の待望のCD化を目玉に、つボイノリオ、まりちゃんズ、泉谷しげるら過激なことで知られるコミックソングを中心としたコミックソング・コンピ。基本的な曲ながらも、今まで自分が持っていなかった曲が多かったので勉強になった。こう聞くと古井戸の「さなえちゃん」はいかにもフォークの人の発想のコミックソングで情緒があるなぁ。あとは特に。
V.A.

昭和キャバレーグルーヴ

CD 徳間 TKCA72996  コモエスタ八重樫による琉球、赤坂レアグルーヴの続編的コンピ。ロス・オノデラス、ニューハード、セルスターズほか。緩いグルーヴの曲が多く、それぞれ単品で聞いたら美しい編曲だがちょいとトロいなと言う感じだが、ビッグバンドや匿名的なスタジオミュージシャンの演奏が積み重なっていくと徐々に地平線まで音の世界が広がってくるようイメージを受ける。提示の仕方の勝利。コンピレーションはこう作らないといけない。相変わらずサンダースは本当に凄い演奏がほっとかれていて可哀相だ。セルスターズはオリジナルアルバムの復刻を希望。
V.A.

ヤマタケフォーエバー

CD ビクター VICL61916  先頃亡くなられた山下毅雄の歌謡曲、テレビ主題歌その他を網羅した一枚物ベスト。追悼盤。お馴染みの曲は当然良いとしても、「ダンス創作『電気洗濯機』」と「リズム表現『試験勉強』」といった学芸もののレコードでもというかであるからこそなのかよく解らないが、濃密なヤマタケらしい熱帯雨林的な血圧の高い音なのが素晴らしい。マーチーズの「バレーボール応援歌」は「ジャイアントロボ」の転用と言いながらなんとも応援歌らしくない仕上がりになっているのが、この人らしい二重三重の捻りの表出なのかもしれない。なお、曲順はブックレットの方が正しい。
V.A.

コカコーラCMソング集 スーパー・モア

CD ジェネオン GNCP1014  コカコーラの日本版CMで使われた楽曲(とノベリティーで使った曲)集で、前に出たものの続編。GSではワンダースが収録されているほか、トップギャラン、しばたはつみ、沢田研二らの楽曲も。先行のコンピでも感じられたが、いかにも清新でCMソングらしいCMソングであってかつアウトテイクなどが含まれているとはいえ幼心によく馴染みのある曲が多いため心安かった。
桜川ひめこ

アキバにいくのん!

マキシ ジョイニング JOIS0009  あまりにぶっ壊れた歌い方で気になってた人。萌え萌えアキバ系POPらしい。なにそれ。上の方の音程が寸詰まっているだけで、これは特に書くことなし。CMソングとして聞いたときにはもっと強烈な感じがあったのだけどなぁ。自作の詞であるがこういう詞を書いてくると言う了見が凄いが。
 昭和50年代にアイドル歌謡が担っていた世界の一部をこういう人達が連綿として今に伝えているのだなとしみじみと感じ入った。
白井ヴィンセント、木村カエラほか

sakusakuVer.2 ヴィンの復習

DVD アミューズ ASBY3006  TVKの看板音楽情報番組の総集編DVD。本編の倍の時間の総集編が入っていたりする。独立U局だからこそ出来るのか、キー局が情けないのかはよく解らないが、数あるバラエティー番組で唯一の味(緩さ)を持った番組の風をよくコンパクトにまとめてあって好感。

18.3.19 心安んじて休める日はいつ来るや。

ザ・マッド・カプセル・マーケッツ

1997ー2004

CD ビクター VICL61522  経歴も長きハードコアバンドのベスト盤の後ろ半分。「スケアリィ」は「シェリー」を下敷きにしたよくできたポップスだったので気になっていたが、他の曲を全く聴いたことがなかったので、購入。所謂ハードコアというのはこれが初めての一枚であったが、これを聴く限りでは歌謡耳にも優しそうだ。テクノの要素が付帯としてついているのがこのジャンルの標準なのかしら。

18.3.17 一時間+一日待たされた。

スラップスティック

CDボックス

12CD+DVD キャニオン PCCG00744  昭和50年代末の声優ブーム時に活躍した声優達によるポップスバンドの大作ボックスで、彼らがキャニオンに残した殆どの音源を網羅しているもの。ちなみにファーストアルバムは徳間から出ていたりする。
 音楽的にはファーストアルバムこそ信楽順作品が三曲もあることなどからドンキーカルテットを思わせるような仕上がりになっているが、その後は歌謡GS路線へ行って最後は今で言うとゴスペラーズみたいな厚いコーラスを聴かせるグループへと変転する。この辺りバニーズっぽい。
 ところで、よく考えると昭和59年の段階でGSを志したのは独自の路線と言わざるを得ない。それ以前にもダウンタウンブギウギバンドやチャコとヘルスエンジェルみたいなGSをネタに使ったバンドはいたけれども、彼らは直接GSの影響下にあったバンドであって、それらとはちょっと別だ。本格的にGSが復権したのはその約4年後のネオGSからと言われていることを考えると、どういう発想でGSに行き着いたのか興味深い。
 もちろん音作り自体はそれほどこだわりみたいなものはない(でもファズ使用曲もあって、レコードのライナーでファズ=GSという鋭い指摘が書いてあったりする。まあ、音に全然こだわりがないというのは昭和時代のネオGSの殆どだってそうだしな。)ようだが(特にドラム)、GSらしい曲も山ほどあるということではなく、GSの歌謡面を拡大解釈していたりして、そもそもオールディーズの系統の曲も多くその中でアイドル然としたバンド形態=GSと安易に結びつけて、初めは一枚だけの企画もののつもりだったのが引っ張られて塁枚重ねたような気がしないでもない。
 それでも、リードギターの曽我部和行を中心にストレートに寺内タケシとバニーズを意識していて、実際一部の曲にテリーシュなギターが入る曲があったり、「愛のリメンバー」が実質的なバンドテーマだった、というのは事実で、ネオGSが多くバニーズを泥臭い芋バンドだと見なしてバカにしていたのとは、やはり一線を画すると言わざるを得ない。
 井上忠夫、かまやつひろしらGSのOBや大瀧詠一の作品などもあり、井上に至っては演奏にも参加したりしているのだが、彼らを差し置いてバンドの音楽的支柱である曽我部和行の感覚の鋭さが際だっている。演奏面でも鋭いテリーシュなギターを聞かせているが、彼のボーカルも素晴らしいし、何より散見される歌謡GSの何たるかをよく解っている曲作りのセンスの高さは色物バンドの曲と終わらせるべきではない。
 なお、「GSチック」では加瀬邦彦がスウィングウエストっぽい曲を書いて、かまやつひろしがタイガース風の曲を書いて、近田春夫がスパイダース風の曲を書くというなかなか複雑な状況を呈していて面白い。ちなみに加瀬作品は沢田研二の色が濃厚だが、流石声優バンド、沢田研二の声色で歌っていたりして芸が細かい。そういうことで加瀬作品には殆どGS的要素がなく、その役割はすべてかまやつ作品が担っている。
 しかし、何度も言うが押さえるべき曲ではしっかりとGSの情緒を醸し出していて、何で(他の芸道を極めている人達だったとは言え)副職的にやっているバンドに出来て、今現在一道を追求しようとしているネオネオGSにこれが出来ないのかと悔しくて堪らない。
 本当にレコーディングでも本人達が演奏していたのかどうかははっきりしないが、本人達がやっているのならば演奏のレベルも完全に標準点を越えているし、そうでなくとも何より声優のグループであるから歌の世界構築がちゃんとしている。なお全部を通してエレキインスト曲が3曲あるが、これらはヨーロッパのエレキインストマニアの前に提示しても全く恥ずかしくない名曲。また高速のレキントギターが爆発する「青山レイニーナイト」もムードコーラスとしてなかなかの出来。
 後期は楽器合奏の練習時間が取れなくなったからか、一枚あちらのコーラス入りサーフもののカバーを含んだ緩衝的なアルバムを経由して華麗なコーラスをじっくり聞かせる路線になるが、その中でも戸田圭子をフィーチャーしたり、コミックソング路線を捨てていない曲がたまにあったりと聞き所は結構多い。ちなみに戸田圭子は出発点が演歌よりのアイドル歌手なので安心して聞ける。
 ついでに言えば「クックロビン音頭」「いじわるばあさんのテーマ」という彼らの二大ヒット曲もベスト盤の復刻の形で収録されている。
 なお三ツ矢雄二脱退時のライヴの映像がDVDとしてついてくるが、これを見る限りでは、立ち姿はあまり格好良くないもののちゃんと演奏しており、また出し物を主要な要素としていた彼らのステージの楽しさが伝わってきて微笑ましく当時を偲べる。・・・化粧に時代を感じるなぁ。
 一応シングル曲やバッキング曲などが残っているようなのでレア・トラックス集のようなものも出してほしい。
 そういえば、チューリップをネオGSと位置づけているものは例の本以外にあるのだろうか。

18.3.16 雪崩的に買ってしまいました。

V.A.

関西フォークの歴史1966〜1974

6CD エイベックス IOCD40105〜10  最近俺の歌謡曲を聴くときの基準がこいつは売れそうか、そうじゃないかに偏っているような気がしてきていて、ちょっぴり悩んでいたけども、売れるかどうかと曲がいいかどうかということについてはっきり自分の中で一線が引かれていることが確認できたので、まあいいかなと。
 URC音源をフルに活用して所謂関西フォークの流れを大俯瞰。高石友也、五つの赤い風船、中川五郎らの有名どころのほか古川豪、阪大ニグロといった珍しどころも。「受験生ブルース」のオリジナル(本当にブルースだぁ!)をこの歳になって初めて聞けたが情が深く、他だとバラーズがえらくかわいいななどと思ったりしたが、何とも知らない音源がいろいろとあると痛感した。
 軍歌戦時歌謡とアングラフォークは政治的な主張がないとつまんないけども、そういう詞の外形的なところ以上にこの二つの「近さ」を感じたが、こういう関西アングラフォークで歌っていた、特に今は歌っていないどっちかというとマイナーな人達は、自分たちの歌っていた政治的な内容をどのように認識していて現在どのように考えておるのだろう。また自分の「考え」はこういう場に放り込まれていたらどうなっていたのだろうか。とそういったことが心に浮かんだ。
 ベルリンの壁崩壊が中学の時で、文化大革命とかプラハの春の顛末も太平洋戦争や朝鮮戦争と同じく既に歴史的な事項、ベトナム戦争もどんなに後ろに広げても物心ついたときには既に終了していたのでベトナム反戦ものとか反佐藤内閣ものについては、どうしてもちょっと冷めて聞いてしまう。
 もっともこれは時代の流れというもので軍歌戦時歌謡と同じく歌自体の価値を否定するものではないのであるが・・・。
 歌われる内容はともかく、中川五郎の詞の革命性がよくかみしめられた。
 それにしてもこういう音源がエイベックスから出ているのが歴史の皮肉で面白い。
V.A.

エレック・シングル・コレクション 喜怒哀楽

2CD バップ VPCC84534  吉田拓郎、泉谷しげる、ケメらによるレーベルベスト。正直言って間違えて買ったのだが、この辺りは有名どころ・基本ものなのに押さえていなかったということで、勉強になってよかった。と特にケメの「明日天気になあれ」はよく壷をついているボッサ歌謡であったので、これは聴きごたえがあった。他は特にこれと言うところはなし。
ソウルド・アウト

アライヴ

CD ソニー SECL356  このグループのボーカルはクラウンのGSっぽくていい。楽器としてのボーカルと言うことではメジャーのグループでも並ぶものがない。ヒップホップとかそういうものはよく知らないので、音楽については格好良いぐらいの他は何とも言えないが、詞の世界がロスプリモスとかのムードコーラスに通じるものがあるように感じた。女言葉により女性心理を歌ったものはそのままだが、ハードな男を歌った歌もどうも一旦女性の目を通過した描写となっているようで、この辺りが夜の女性達を主に聴取の対象としている(ようにみえる)ムードコーラスとの共通性として響いているのかもしれない。GSに通じる男臭いボーカル、ムードコーラスに通じる女性的な詞世界、そして最新のサウンド。成る程これは俺が気に入るわけである。
デイヴ・ペル・シンガース

マナ・マナ

CD 東芝 TOCJ66311  表題曲や「オー・カルカッタ」等を含む代表的アルバムの復刻。メインボーカルを設定せず徹底的にコーラスを重ね、典型的ながらも傑出したソフトロックになっている。女性ボーカルが可愛い。クラブで人気があるらしく、それも納得の曲が多い。自分が一番気に入ったのはノーツでは「ま、こんな曲もありますけど」という感じでしか紹介されていない「キモサベ」。ヴィブラホンが先導するインストナンバーに軽く女性コーラスが被さるだけだが、日本人が演奏しているかのような親しみやすさがある。
内村光良、出川哲郎、さまぁ〜ずほか

内村プロデュース 創世記

DVD テレビ朝日 CKD90001  テレ朝深夜の人気番組の初期エピソードをチョイスしたもの。全部本放送でみていたが、のほほんとしたところが前面に出ており改めて独特の笑いの雰囲気のある番組だったと再認識。スキー旅行に題材を取った芸人不信ツアーは放送当時も腹を抱えたものだが、今見返してみてもばたばたぶりが面白い。

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