一枚屋GS総まくり

G.S One Rerease Wonders

レコード一枚で力尽きた華麗なるGSの仇花たち


 ブルコメやバニーズといった人気バンドのほかカルトGSたちを紹介してきたが、ここではレコード一枚で力尽きた「一枚屋」GSをアルファベット順でご紹介。(ブラックストーンズ、シェリーズラブクラックナッツは別のページで。ここでは扱いません。)キッパーズハンバーグフレッシュメンは実は1枚だけじゃないんでここにはないです。あともっとどマイナーなバンドはここにあるかも。なお曲名のあとの()は作詞/作曲/編曲です。変色しているのはCD化済み。


ザ・バーンズ・・・倉田稔(v)山田三郎(d、v)広瀬守(lg)村田松男(rg)西島康夫(b)
 テンプターズなきあとの中川三郎ディスコテックのトップバンドでGSブーム末期にディスコ用に曲間をテープ編集でつなぎノンストップにしたLP「R&Bイン東京」をリリースした。かなりかっこいいドサイケかつグルーヴィーな演奏を見せたが、それだけに終わった。「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」と「スカイ・パイロット」の出来が特にいい。GSの中で出した唯一のレコードがLPというのはこのバンドだけ。(これはGSの定義にもよるが。)なお、この盤には何故かポルトガル盤がある。
44.2.1 クラウンGW5064 R&Bイン東京
(Aキャン・ユー・シー・ミー/アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア/ヘルプ・ミー・ガール/ホールド・オン/イン・マイ・ライフ/ファンキー・ブロード・ウェイ/パープル・ヘイズ Bバハマ・ママ/ノック・オン・ウッド/ギミ・リトル・サイン/ストレンジ・ブルー/ドック・オブ・ザ・ベイ/ファイヤ/スカイ・パイロット)

(ジュリーと)バロン・・・鍵山珠里(v)/河内広明(sg=のち芹沢廣明)若小内悦郎(b)清洲邦義(lg)佐々木香児(d)/宗代春雄(d=元ブルー・ファイヤ、元ハミングバーズ)
 大橋プロ所属でブルコメの後継として尾藤イサオのバックバンドを勤めていた。その後鍵山珠理をボーカルに迎え「ブルー・ロンサム・ドリーム」でデビューしたが、レコード発売後一週間で鍵山が脱退してしまいバンドは崩壊してしまった。(元メンバーの佐々木氏によれば、鍵山珠里はもともとゲストシンガー的な扱いであったとのこと。)しかし、その後も何とかバンドは存続し、やがてステージ101のレギュラーを掴んだりしたが、(元メンバー佐々木氏がゲストブックに書き込んで頂いた情報によれば、この直前にドラムスが交代したとのこと。したがってジュリーとバロンの時代のドラムスは佐々木氏となる。佐々木さま有難う御座いました。)純粋にバンド単独でデビューしたのは45年と大きく遅れてしまった。その上その肝心の再デビュー曲「恋の億万長者」(米のMinimun Daily Requirementsがオリジナルという。まるめさまありがとうございました。)/「コンドルは飛んでゆく」はえらいことになってしまっており、轟沈と相成った。このバンド以後の河内、若小内両氏の活躍についてはご本人のサイトもあるのでそちらを参照のこと。
44.6 東芝TP2161 ブルー・ロンサム・ドリーム(阿木耀子/宇崎竜童)/涙で書きたい(阿木耀子/宇崎竜童)

ザ・ベアーズ・・・ジャンジャック大村(lg)村川敬輔(rg)村田吾郎(d)坂井秀明(b)
 名前の通り、熊本のGS。フランス人ハーフのジャンジャック大村を擁し、地元では人気があった。ジャガーズやブルーインパルス、フィフィ・ザ・フリーのいたエコープロに所属していた。デビュー曲の「港のドロシー」は「歌謡曲とグループ・サウンドを結びつけたまったく新しいニューサウンド」というキャッチ・コピーが贈られたため、GSの歌謡曲化の象徴の様に言われているが、よく出来たR&Bだと思う。B面もファズの効いた歌謡魂あふれるかっこいい歌。カンツォーネなんかもレパートリーにしていたのでアイドルながら職人の面もあったに思われる。彼らの販促用ブロマイドを見かけたがもうアイドルの時代がそこまで来ているのをビンビンと感じるものだった。
44.1.5 RCA JRT1010 港のドロシー(ムトー痴味/三木たかし/川口真)/悲しい夜明け(阿久悠/三木たかし/川口真)

フランツ・フリーデルとブルー・ファイヤ・・・フランツフリーデル(v)野島美樹(g)川本正美(b)長谷ゆきや(o)宗代春雄(d=のちバロン)
 ロカビリーバンド・ファイヤボールから続く名門でブルコメの弟バンド。フラワーズへ行く麻生レミがリーダーだったため、珍しい女性主導のバンドとしてちょっと評判であった。のちメンバーが再編されブルコメのシンガーだったフランツフリーデルをフィーチャーしGS化。ブルコメ路線のシングル一枚を出したが、フランツのソロ作品の(2年越しの)ヒットという思わぬ事件が起き、それだけで終わった。だがこの両面ともによく出来た名曲である。特に「恋はやさしい」はパンクバラードとしてもっと認識されてもいいと思うのだが。なお、エレキバンド時代の音源の一部は「麻生京子・ハンガリアロック」(Pヴァイン PCD1561)で聴ける。
42.9.10 CBS LL10037J 夕陽のはてに(橋本淳/すぎやまこういち)/恋はやさしい(橋本淳/野島美樹)

ザ・クローズ・・・藤井和博(v)坪井忠敏(lg)出口剛義(sg)大和進(b=サミー大和)大橋敬典(d)
 評価最低値を更新し続ける転落のカルトGSになってしまったが、当時もまったく無視されていた。サックスの入ったハードボイルド調の楽曲はそんなにひどいということもないが、歌謡曲的ではなく大衆に訴えるものがなかった。しかし、ムスタングの兄貴分である。(といってもレコードデビュー前。レコードデビューの時にベース以外全員入れ替わっている。)ギターの坪井の息子さんはイリシットツボイといい、有名なDJ。
43.2.1 コロムビアP6 愛しているから(佐々木勉/同/林一)/恋人マミー(佐々木勉/同)

 ↓平成1489日に元メンバーの大和進さんからメールをいただきました。以下抜粋(ただし段落の区切りを変えています。)。

「 レコードデビューの時にベース以外・・と言うのは間違えで、(sg)の出口剛義以外が入れ替わっています。藤井和博(v)は「スクールメイツ」のリーダーからで(o)ではありません。bの大和進(サミー大和は合っています)が「ムスタング」を育てた為に「ムスタング」の兄貴分と言われているようですが、「クローズ」そのものと「ムスタング」とは事実上の関係はありません。あるとすれば「フリーランサーズ」の方が近い感じだと思います。

 「クローズ」のメンバー達は、本来のプレ−ヤーとしてのプライドがある為、商業主義に徹するレコード会社と相反する事が多く、できる限り無視され、自然消滅するように活動しました。

 佐々木勉氏の曲そのものはとても良い曲でしたが、レコーディング時のメンバーのアレンジ等がアマチュアレベルだったので、デビューさせるのなら再アレンジして新しいメンバーで再録させて欲しいと言ったものです。佐々木勉氏の曲が「大衆に訴えるものが無かった」とは思えません。
 良い曲を活かすも殺すもアレンジとプレーヤーの感性だと思います。キャンペーンキャラバンの際に自分たちのアレンジで演奏すると、お客様の拍手や喝采に喜びを感じましたが、マネージャーからはレコード通りに演奏するようにとクレームがついたものです。

(
中略)

 今になって幾つかのバンドの方が「ゲルピンロック」を取り入れて下さっているとの事、嬉しくも懐かしくも感じております。
時代が移り変わりプレーヤーの個性を活かせる時代が来ている事も喜ばしい事です。

 坪井忠敏(ピンクがニックネームでした)の息子さんがDJになっている事を知り、ピンクと二人でディスコティックのフロアで注目を浴びながら二人で作ったダンスを踊った事を思い出されました。」

 ・・・ということで、上のクローズの説明については一部撤回・訂正いたします。なるほど、活動記録のないのも当たり前、本人たちが意図的に記録を残さないようにしていたとは・・・。情報ありがとうございました。なお、フリーランサーズというのは当時結構有力だったエレキバンドです。なお、念のため、キャロルに一時在籍していたサミー大和という人とは別人です。

ザ・ギャロッパーズ・・・太田宗正(b)木田文夫(d)大村一郎(sg)木村一秋(lg)
 典型的後発ビートGS。全国ツアーも実らず。かっこいいのにぶった切ったようにギターソロが終わる「ドント・ウォーリー・マザー」は感情剥き出しでなかなかの佳曲。A面は印象薄い。大作曲家となる元アウトキャストの穂口雄右の最初の外仕事である。(編曲。)
43.11.5 ユニオンUS604J 銀のブレスレット(石井志都子/竹村次郎/同)/ドント・ウォーリー・マザー(石井志都子/竹村次郎/穂口雄右)

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↑ザ・ガリバーズ。ザ・シングル盤より。(以下略)カルトGSを象徴する一枚。

ザ・ガリバーズ・・・小柴英樹(sg)高橋としお(d)中村保雄(lg)多瀬正隆(v)平田利男(o)北久保誠(b)
 ワウとファズが炸裂しまくる大快曲「赤毛のメリー」と「ダークな瞳」を残したカルトGSの最高峰。山形のバンドに東京出身のボーカルがくっついて生まれた。オックスと消火器で殴りあったり、どてらを着たまま風呂に入り体重計を沈めて大騒ぎになったり、ウエスタンカーニバルの五日間で38本のギターをぶっ潰したりしたGS史上一番ロックなバンド。第二弾「砂山」第三弾「ブラック・エンジェル」が相次いで流産するなどレコード運に恵まれなかった。プロモーションが認識されている時代だったらもっと売れたに違いない。多瀬氏はその後も音楽活動を続けた。なお、「赤毛のメリー」に関しては6人バンドなのに「俺達五人は」という歌詞が出てくるため別のバンド(ザ・バロンと言われる。でもバロンでも人数が合わない。)の為に作られた曲が回ってきたという説がある。「筒美京平ウルトラベストトラックス」には彼らの五人編成時代の写真が載っているにも関わらず、解説ではこの説が肯定的に紹介されており、真相はよくわからない。レコードリリース後、北久保以外のメンバーは入れ替わってしまった。現在でもメンバーの幾人かは音楽を続けておられ、一年に数回ガリバーズとして再結成ライヴをされている。拝見したが、腕は全く衰えていない。驚愕!
43.7.1 エクスプレスEP1114 赤毛のメリー(橋本淳/筒美京平/同)/ダークな瞳(橋本淳/筒美京平/同)

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GSの中でも屈指のカップリング。「愛の祈り」の最初のギターが実に惜しい。

ザ・ジェット・ブラザーズ(とザ・ファイターズ)・・・瀬尾幸男(v)富永ジロー(v=のちボルテージ/ハリマオほか)/弓おさむ(lg)田代かおる(b)小山ワタル(o)峰貴之(d)
 高松出身のデュオグループ。実の兄弟ではない。フリルのついた衣装を着てクラシカルで「長い髪の少女」そっくりな歌謡曲「愛の祈り」でデビューしたが、本来はサム&デイブみたいなデュオグループを目指していたらしい。バックのファイターズも高松のバンドだがずっと一緒にやってきていたのかはわからない。のちにボーカルの片割れ富永ジローは末期のボルテージに参加したが、そこでもアイドル調の歌を歌わされていた。その後の経歴(ハリマオとか)を考えるとそういうのの方がむしろやりたかったのかも。B面の「君はどこへ」はメジャー版「プディの詩」の趣。一箇所だけガレージに大きく傾くのが壷。「星空に叫ぶ」という歌詞の直後にシャウトが入る親切設計。ほかにオムニバス盤に「マサチューセッツ」のカバーもあるが、ノン・オーケストラなのに何とも物足りない出来で、普段のステージの様子があまり伺えない。
 なお、バックを勤めるザ・ファイターズは、GS最初期に京都で活躍していたサンダース(沢田研二がファニーズ(タイガース)に行く前に在籍していたバンド)の後身だ、とウィキペディアなどに書いてあるが、これはファイターズという名前になる前にサンダースという名前だったということから来ただけで、その可能性は低いように思われる。一方、高松出身のバンドとされているが、高松出身のメンバーは一人だけという。
 なお、ファイターズ単独でソノシートを吹き込んでいる、という情報もある。「愛の祈り」はサンディーネルソンによるカバーがある。
43.5.10 エクスプレスEP1003 愛の祈り(橋本淳/鈴木邦彦/同)/君はどこへ(瓜生信也/弓おさむ/同)

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これは東芝のやる気があるのかないのかよくわからない一枚。

レモン・ルーツ・・・岩田ヤスオ(lg)谷脇満(b)北村勝彦(d)谷口みさお(v)あくはらみきお(sg)
 京都のスケルトンズの後身。東芝からサマーミリオンヒットと銘打たれた「想い出のビアガーデン」を発売したが、強力なプッシュにもかかわらず不発に終わった。東芝は前年のライオンズに続き二連敗。B面のコーラスの重ね方は好きなんだけどな。その妙にソフトで不思議なサウンドが耳について取れない。
44.7.1 エクスプレスEP1159 想い出のビアガーデン(相田裕美/おむろまこと/竹村次郎)/オレンジのくちづけ(相田裕美/おむろまこと/竹村次郎)

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センスはかなり良いと思うのだが・・・。

ザ・リバティーズ・・・新城健二(lg)杉本哲章(sg)栗原嘉明(d)秋元栄次(b)芝宏二(o)
 松竹のニューフェイスにより昭和39年に結成されたダイヤモンズが発展し、吉永小百合の「勇気あるもの」のバックを務め、自らもヒットを放つなどそれなりに活躍をしていたトニーズの後身。ハワイで武者修行をしてきたがいったい何を学んできたのか良くわからないヴィレッジシンガーズとマヒナスターズが混じったようなバラード「渚に消えた恋」しか残せなかった。B面はトニーズ時代のヒット曲のリメイクで加山雄三風のバラード。とてもじゃないが昭和44年のリリースとは思えない時計の針が三年ほど戻ったような音が泣ける。結局これ一枚で終り、翌年歌謡ポップスグループのファイブジャックスに発展したがこれも一枚で終わり、さらにムードコーラスの新城健とブルー・シャンデリーに発展した。新城、秋元は結構曲を残しており、ライターは揃っているのだが、それも生かせず。あまりのアナクロぶりに黒沢先生は「日本ロック紀GS編コンプリート」でGSの枠から外してしまったが、それはやりすぎな気がする。他にテレビ出演時の「愛のペンダント」の音源が残っているらしい。
44.8 コロムビアLL10103J 渚に消えた恋(秋元秀泰/同/小谷充)/愛のペンダント(秋元秀泰/水野彰/森岡賢一郎)

ザ・マミーズ・・・田端義継(v)藤原喜久男(v)後藤哲也(o)岩本一仁(lg)伊藤一二三(rg)岡田哲也(b)吉井克己(d)
 田端義夫の息子、ハワイ大卒の義継を中心に結成されたGS。素朴すぎる感性を持つやたら人数のいるバンドで、当初は反対していた義夫氏もレコードデビュー後は練習場として埼玉の一軒家を提供するなど積極的に援助したというが、垢抜けなさはとれず、GS版イヨマンテの夜「ブーガルーNo.1」一発で終わった。しかしこのバンドのボーカル、藤原喜久男はピート・マック・ジュニアとして「ルパン三世」という珠玉の一曲を残す等した。田端義継もレイ田端としてシングルを残しているが、こっちはどうでも良い。なお、唯一のシングルの両面のNGテイク(「二人のブーガルー」は「レモン色の太陽」という名前になっている。)もCD化された。
43.8.10 ミノルフォンKA225 ブーガルーNo.1(ごとうてつや)/二人のブーガルー(ごとうてつや)

ミュージック・ボンボン・・・メンバー調査中
 未聴。元ポニーズのメンバーらが立ち上げた新バンド。普通はGS扱いされないが念のために置いておきます。
44.11.. ポリドールDP2055 あなたの涙(森はるな/ヘンリー倉田)/瞳の中に(清水賢二)

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↑カルトGSといえばモージョですわ、ええ。カルトGSコレクションですわ、ええ。(なんだこのコメントは。)

ザ・モージョ・・・本田竹彦(p、o)南正博(g)山田英男(b)平野裕之(d)鈴木実(v)西久保和来(v)
 弘田三枝子のバックバンド。ジャズ上がりの経歴を持つものが多かったGS。メンバーはかなり流動的であった(上のメンバーはレコード発売時)が、その中にパンタがいたことでも有名である。唯一のレコードは両面ともGSレコードの最高値を維持するのも納得のかっこよさ。近年彼らの未発表曲「ソー・ロング・ベイビー」が発掘されたがこれがまたえらいかっこいい。高速ジャズファンクの趣。ほかに弘田三枝子のライヴ盤でモージョがクレジットされているものがあるが、とてもバンドの体をなしていないので、とりあえずここには書かない。
44.2.1 デノンCD11 欲張りな恋(吉村あきら/本田竹彦)/クレイジーミッドナイト(吉村あきら/本田竹彦)

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↑この歌を評価する人がいないのがさびしい。

ザ・パピーズとザ・ムーンドッグス・・・吉川ナナ(v)吉川ミミ(v)/エド柴崎(b)藤田昇(sg)ジョージ礼野(lg)七五三木和広(d)
 いかにもビートルズフォロワーってなバンド名だが実際そう。しかし残した音源は歌謡曲ものの「おねがいよ」の一枚だけ。しかも双子のデュオグループ・パピーズと組まされて。しかし純粋に曲だけ聞くと実に良い唄。単独デビューはこのルックスでは厳しすぎるか。B面のギターソロはかっこいいんだけど。結局これだけで終わってしまった。パピーズもお座敷調の第二弾「愛してほろほろ」で打ち止め。
43.2.1 キャピトルCP1016 おねがいよ(尾中美千絵/鈴木邦彦)/愛がすべて(福田一郎/鈴木邦彦)

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↑虎は死んで皮を残すが、このバンドは永遠の輝きを残した。

ムスタング・・・金本公彦(d、v)ジョー大和(lg、v)新井勉(rg、v)鈴木茂(b、v)北住一美(o)リンゴー山本(v)
 八方破れの激烈ガレージバンド。謎すぎるメンバー陣と時空の曲がるカルトGSの代名詞「ゲルピン・ロック」でも強烈すぎるバンドだが、さらにミックジャガーとの対談を果たしたり、川崎のぼるの「うたえムスタング」という漫画のモデルになったりした。うーんカルトだ。B面の「ムスタング・ベイビー」はあまり何も言われないけれども、いい歌なのでぜひ聞いてください。ある人の曰く「演奏力の限界が魅力になっている」云々。キングレコードが新たに立ち上げたロンドンレーベルの日本人第一号タレント、しかも唯一の非移籍組だったが戦略を間違えているようにしか思えない。(俺だったらテリーズをプッシュするな。)謎の人物どころか架空の人物とも言われていたサミー大和氏についてはザ・クローズの項を参照のこと。最近一部のメンバーで再結成ライヴをやったらしい。よくバンド名を違えて書いている人がいるが、複数形ではない。
43.4.20 ロンドンTOP701 ゲルピン・ロック(サミー大和/同/ムスタング)/ムスタング・ベイビー(サミー大和/同/ムスタング)
カバース「ゲルピン・ロック」ザ・5678ス

宮ユキオとニュージャガーズ・・・宮ユキオ(d=元ザ・ジャガーズ)片岡二郎(lg)原浩(b)津久戸けんじ(v)深沢ジョー(o=のち寺内タケシとブルー・ジーンズ)山崎こうじ(v)
 ジャガーズを金銭問題で追放された宮ユキオの恨み節バンド。各地のバンドのリーダーをスカウトして結成されたバンドで、なかなか歯ごたえのあるフォークロック「愛のアルツァート」でデビューしたがジャガーズの夢はふたたび開かず。最後は食うや食わずやという惨状に陥って解散したという。すぐにプレイ・ファイブに改名したが浮上せず。ブルージーンズへ行く深沢ジョー在籍。よく考えたら44年になって作詞水島哲というセンスはすごいものがある。
44.1.15 コロムビアP49 愛のアルツァート(水島哲/宮ユキオ)/薔薇のレクイエム(水島哲/アンジェラ)

上谷ひできとラブ・ロックス・・・上谷ひでき(flt)沢村雄二(lg、v)徳永国昭(d、v)ロッキー笹野(b、v)長谷英一(rg、v)ジョー林(v)
 フルートの入った田舎オックス。A面は練りこみこそやや足りないが、歌謡曲然とした曲調に反発してビートが暴走した、度胸だけで押し切っているような演奏を繰り広げている佳曲。なかなか好き。完成度もフルートのせいでおかしくなっているというようなことはないと思う。B面はしょうもない小品だが、メジャーにも結構いるという程度の出来ではある。さびだけディープなムード歌謡調。昭和43年1月に結成され、東芝時代に歌の他作詞作曲にも励んだ上谷を中心としたバンドでR&Bを中心に据えていたという。オリジナルも50曲を超えていた。ロイヤルプロダクション所属。なお、昭和43年の10月にフェニックスと対バンをしていることが確認されている。
44年ころ ビーナスa262 お嬢さん(上谷ひでき)/一人ぼっちの悲しみ(上谷ひでき)

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↑P.S.ヴィーナス。今でも通用するルックスだが、どこをどう間違えたのか。やっぱりハード路線で行くべきだった。

P.S.ヴィーナス・・・木幡好彦(b=のちロック・パイロット)松沢豊(lg)甲斐公志(sg)八木架寿人(d)石井芳夫(v=のちザ・ジャガーズ)
 レッド・ツェッペリンを得意としたハードロック〜パワーポップ志向の東海大学生中心のバンド。だが残した曲はソフト・ロック〜アメリカンポップスの傑作「青空は泣かない」一枚だけであった。ロック・パイロットの前身のひとつ。ヴィーナスとも称していたようだが、同名のバンドもいて紛らわしい。「P.S.」とはパワーサウンドのこと。
44.10.1 エキスプレスEP1176 青空は泣かない(橋本淳/筒美京平/同)/雨あがりの散歩道(橋本淳/筒美京平/同)

リンガース・・・サムソナイツの変名バンド。(というのが正解なのかなあ…。実際にはリンガーズという名前で下積みした訳だが。)

ザ・ロビンフッズ・・・メンバー不詳
 詳細不明。アングラブームに乗せられてカレッジフォークグループが無理矢理エレキ化させられたものといわれている。とは言いながらこれがまたコミックソングとしては出色の素晴らしい曲なので恐ろしい。ちなみにこの唯一のレコードである「落第生バンザイ」は、記録ではオリコンホット100には届かなかったものの、中古レコードを結構見かけるので意外に売れたのでは無いだろうか。
43.3. コロムビアSAS1084 落第生バンザイ(高野晴雄/桜田せい一/同)/貫一お宮の唄(高野晴雄/鳴海利之/桜田せい一)

ザ・ルート・ファイヴ・・・早川淳一(d)南田要(lg)下城太郎(rg)坂口康夫(b)旗正路(v)
 GSで一番しょうもないアングラソング「俺は天下の色男」で打ち止めとなった名古屋の専門学生中心のバンド。この歌は「ケメ子の唄」よりも前に流行っていたという触込みのティアビームス・井沢作の小品。ある意味GSで一番衝撃的なギターソロが聴ける。一方、B面の「リリー」はもしかしたらGSで一番かっこいい歌かもしれない自作曲。「リード」ベースとぴろぴろかき鳴らされるファズギターが重なり合ってずんずん引っ張るグッドフォークロック。なんてったって彼らは「かっこいいやつの歌!コミックポップス!」なのだからいいのだ、分裂してても(前半がB面で後半がA面)。ボーカルによる作詞作曲曲はGSには珍しい。キャッチフレーズは当時の東芝のカレッジ・ポップスのキャッチフレーズ「若者の歌!カレッジ・ポップス!!」のパロディらしい。言われなきゃ気づかない。そもそもが安易なアングラブームに関するインタビューを受けたことからデビューしたとのことだが、にもかかわらずそれなりにバンド自体の人気もあったため、成功を信じ、これを機にみんな学校を中退したらしい。しかし、結果は最悪に終わってしまった。
43.7.1 エクスプレスEP1110 俺は天下の色男(井沢秀一/同/ルート・ファイブ)/リリー(旗正路/同/ルート・ファイブ)

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↑格好はニューロックなんだけど純朴なフォーク。

ザ・スコーピオン・・・岡タケシ(sg)八代みつお(v)佐藤勉(d)松原淳一(b)雨宮一男(lg)
 ワンアイジャックスを前身とする新宿音楽祭で優勝しデビューした五人組。デビュー曲「恋の天使」は初期のサベージみたいな歌で44年という時代を考えるとあまりに感性が素朴すぎた。サウンド自体はジャケットのルックスに似合ったワウなどが活躍しニューロック時代を感じさせるもの。せつなくてスコーピオン・・・(CD「素晴らしきGSの世界」帯より)。
44.5.10 エクスプレスEP1146 星の天使(岡タケシ/同/スコーピオン)/いとしい乙女(古川恵美子/岡タケシ/スコーピオン)

ザ・サイレンサー・・・泉つとむ(sg)藤ひさし(lg)滝としかず(b)岡りょうじ(d)巻たかし(v)
 尾張一宮出身のバンド。プログレバンドのコスモスファクトリーの前身。自主制作の「恋の夜汽車」はベースが先導するファズ爆発のガレージ・パンク曲に青春歌謡的な熱っぽいボーカルがからむ。イントロのドラムだけで汽車を表現する部分は必聴!B面はストリングス入りの素朴なフォークバラード(名古屋の中山さまありがとうございました。)。
43年末ころ マーキュリー01021 恋の夜汽車(泉つとむ)/夢の花(渡辺宏/藤ひさし)

スケルトンズ・・・中村カズオ(rg)谷脇満(b=のちレモンルーツ)北村勝彦(d=のちレモンルーツ)岩田ヤスオ(lg=のちレモンルーツ)西村冬樹(o)
 ボーカルにジョージ風呂元らを有し京都で絶大な人気を得ていたヤング・ラスカルズ・フリークのグループ。メンバー再編後「歌に入るまでに五回は死ねる」と謳われる「星の王子さま」でデビューしたが不発。すぐにレモンルーツへと発展したが…。なお、当時の様子がこちらのブログで言及されている。一部事実に疑問点もあるが、近い人たちから見たこのバンドの動きがよくまとめられている。
43.8.15 コロムビアP33 星の王子さま(中川秀夫/同/川口真)/悲しみのかげに(西村冬樹/ブリゲーチ/川口真)

スカイ・ホークス・・・小原重彦(b)平野民樹(d)佐藤真栄(lg)秋元茂(sg)
 マグマックス・ファイブの残党が立ち上げたGSで「帰ってきたヨッパライ」のアンサーソング「天国からのお迎え」を小ヒットさせた。レコードデビュー後加入したドラムにアイドル的な人気が集まっていたがあとが続かず。だが彼らには二コマだけだが「こち亀」に出てきたという輝かしい実績がある。チェックメイツというバンドになったらしい。(なぜかこの当時この名前のバンドがやたら多い。)
43.5.10 コロムビアP14 天国からのお迎え(等々力清隆/早川直隆)/リボンの娘(さとうしんえい) オリコン82位 1万枚

ラ・シャロレーズ・・・黒沢きんや(b)大塚信一(lg)二階堂民雄(d)山田孝(o)岡輝美(v)
 北海道のバンド。自主制作で中尾ミエと「うわさの二人」を競作したが、結局メジャーには上がれなかった。A面は汚いファズと薄っぺらいボーカルが素晴らしい、強引な間奏が印象に残る名ガレージ・サイケ。ボーカルのキーがあってないのが痛恨。B面は全盛期のライオンズがムードコーラスをやったらこんな感じになるのだろうなというような歌。ミノルフォンらしい寂れた音。当時インディーズだけで終わったバンドとしては異例のCD化が達成された。その唯一のシングルはジャケの写真が裏焼だったのでメンバーは怒ったらしい。なお、メンバーは今もキックスのメンバーと親しいとのこと。
44年初頭ころ ハーヴェストPR023 うわさの二人(有馬三恵子/彩木雅夫)/さよならしても(星あきら、北美穂/彩木雅夫) 

ザ・スピリッツ・・・仲沢よしのり(d)川崎じゅん(lg,v)宇野秀丸(v)ポール池田(sg,v)新城みのる(b,v)
 のちにハイソサエティ、次いでブルージーンズへ行く新庄ハジメがいた川崎のバンド。音楽的支柱川崎じゅんは口笛で作曲するという変り種。自作の「人魚の涙」はロマンチックで感傷的ながら無謀な展開を見せる曲として必聴。B面は「タックスマン」的なベースラインがめちゃくちゃかっこいいグルーヴ歌謡の佳作。53年頃に「機嫌を直してもう一度」をリリースした同名バンドがいるが、これは全くの別バンド。また、今同名のバンドがいるがこれも無関係。
43.5.20 セブンシーズHIT733 人魚の涙(藤おさみ/かわさきじゅん/スピリッツ)/ワンモア・キッス(藤おさむ/かわさきじゅん/スピリッツ)

郷田哲也とサン・フラワーズ・・・郷田哲也(v)金子英之(lg)大場吉雄(d=のちパープル・シャドウズ)伊藤順一(sg)長谷川肇(b)
 フラワーを標榜した最も古いグループのひとつ。ソロ歌手だった郷田がGSブームに合わせてバックバンドを取り込んだもの。デビューするにはしたものの、ドラムがパープルシャドウズに引き抜かれたり、楽器を焼失したりしてすぐに轟沈。郷田のバックはダウンビーツが役目を引き継ぐ羽目になった。一応ヒット。サイケ好きは聞いてみてください。郷田はのちにさん・ぐらすに参加。
42.10.25 ビクターSPV80 花のサンフランシスコ(なかにし礼/ジョン・フィリップス/井上勝雄)/サン・フラワー(やぎまこと/P.Fスローン/郷田哲也とサン・フラワーズ)

ザ・サニーズ・・・元岡克巳(v)原たかし(o)春樹ひろみ(g)永井みつひろ(b)中尾ひとみ(d)
 テイチクに自主制作で「ゴメンナサイ」という歌謡曲を残した人たち。元岡克巳をリーダーにした大阪のバンドらしい。いろいろとオリジナル曲もあったようだが闇に消えた。唯一のシングルは両面ともサックスが吹きすさぶ、よく出来たのりのいいビート歌謡。オルガンがどうしようもなくチープで素晴らしい。こう聞くとやっぱり自主制作GSのほうがかっこいい気がする。私は好きです。B面は人によってはムードコーラスと取るかもしれない。ただし、このバンドは60年代デビューじゃないので今後GS扱いされなくなるかもしれない。オルガンの原たかしは後にボビー原としてゴスペルグループの「スピリチュアル・ヴォイセス」を結成して大きく気を吐いたが既に故人という。切ない。
45年中 テイチク45−67 ゴメンナサイ(司麻利子/新賢一)/恋した私(司麻利子/新賢一)

太郎ズ・・・江原明(v)森義行(d)西信二(lg)沢マリ(sg)沖田仁(b)
 全員が長男だったという宮城ナンバー1のバンド。当地のトップジャズ喫茶「グランドパレス」で活動していた。当時としては過激極まりないとも言える「髪を赤く染める」という外見的特徴があったが、地方から出てこられなかったので別に世間からはなんとも言われなかった。曲の方は自主制作の癖にストリングス入りだが、ビートは十分で勢いまかせな面もあってGSとして意外とかっこいい。リフなどには「帰り道は遠かった」の影響があるような気がする。合いの手の「ぶらぶら」って何だ。B面は60’sに特有のビート演歌。もっとも、作っているほうはポップスのつもりで作ったものと思われるが。草千里なんて単語が出てくるのはすごい。その後ニューロック化して70年代まで存在したという。もっとも、そのころはもう髪は普通だったとのこと。(情報提供・ハタヤンさま)このバンドは、全員長男であったから太郎ズという名前になったと「日本ロック紀」にあるが、25年前にメンバー(誰かは不明)の姉と名乗る人と交流した経験のある方の情報によれば「田舎太郎」(仙台で田舎者の意という。)から取ったという話を聞いたと言う。この女性は地元で校歌や社歌を吹き込んだことがあると話していたといい、或いは岩崎京子その人なのかも知れない。事実ほぼ同時期に岩崎京子が歌う銀座の衣料品店のレコードがある。(情報提供・オールドパワーさま)
42年末〜43年 キングNSC138 誰かに話したい(鈴木信夫/同/同)/草原の涙(吉田弘、鈴木信夫/鈴木信夫/同)(with岩崎京子)

ザ・ターマイツ・・・前田旭(lg=もとシャープ・ファイブ)丘ひろし(sg)秀樹久夫(v=もとクール・キャッツ)青山じゅん(v)都丸賢二(o)白川こうじ(d)ジョージウィリアム(b)
 元シャープファイブの前田旭が結成した「キャッツ」が発展したバンド。山本リンダのバックを勤めたりしたバンドだったが、次第に宗教アレルギーが強くなって崩壊したらしい。ベースの人が全く弾けなかったにもかかわらずハーフだったので結成一週間後のステージに立たせたという無茶なエピソードが残っている。・・・とても元シャープファイブがやるようなことじゃないな。曲は発売時期を全く考えていない地味でノスタルジックなパンクバラード。そして、新発見された未発表曲「白鳥の涙」はGS屈指のガレージ・ビートで一聴の価値あり。
43.8.1 クラウンPW37 お友達でいつまでも(水沢圭吾/小杉仁三)/高校生になっても(水沢圭吾/小杉仁三)

ザ・トーイズ・・・ルディ・アブド(v)大内和衛(v、g)高野光司(v、b)長岡和幸(v、lg)田口義治(d)
 大映唯一のGS。インドネシア人の慶大院生ルディ・アブド(30年代から歌手活動していたとも聞く。)を擁しアングラソングで世間に一石を投じようとしたがレコード会社がレコード会社なので世間一般には届かなかった。唯一のレコードではギターの長岡のプレイが出色の出来だが、以降全く名を聞かないのが残念。大映レコード創立1周年の際に100人に及ぶ大映レコード所属のスターたち(即ち、勝新太郎、藤巻潤、江波杏子、八泉鮎子、ザ・スパッツほか)と共にサンケイホールで公演したことが確認されている。
43.3 大映D33 お宮さん(いわせひろし/森川登/池田孝)/じょんがらゴーゴー(いわせひろし/池田孝/同)

VIPS・・・坂本孝(lg)崎村俊夫(sg、o)豊福晃(b)西山良樹(d)荒川秋夫(v)
 あまり活動をしていなかった立教大のバンド。「初恋の湖」は青春歌謡的なさわやかさがあるフォークロック上りでなかなか爽快。編曲者はくるみ敏明のことだろう。B面はアメリカン・ローカル・ガレージ的小品。オルガンがなかなかごつい。なお、コロムビアでのデビュー前に結成半年記念の自主制作盤がある。これは長閑なバラードだが、例えるなら喜撰法師の和歌の様な微かにして終り始め定かでないような曲。このB面は演奏はフォークロックだが曲自体は50年代のポップスを聞いているような、同じ「可愛いあの娘」を引いてきているダーツあたりと似たようなメンタリティーがあったことが窺われる小品。このときのメンバーは大西昭男、樋口○(←読み取れなかった・・・。)史、豊福、西山、荒川。(詳しいことをお知りの方がおられましたら、掲示板またはメールを是非お寄せ下さい。)
43.?.? レーベル名なしDM3184 雪の小径/一人ぼっち
43.12.1 デノンCD7 初恋の湖(水野礼子/牛田敏/TKルミー)/バラのエルザ(二条冬詩夫/牛田敏/TKルミー)

説明: http://korekaimashita.web.fc2.com/homepage/whitekicks.jpg

↑GSの異端。この曲は60年代後半の日本ポップ界の全てを抱合する。

ザ・ホワイト・キックス・・・三保敬太郎(p)寺尾聡(b)河出政次(d)林廉吉(g)志村康夫(flt)森野多恵子(v)
 ジャズ・ピアニスト三保敬太郎がサベージをおん出た寺尾聡と林廉吉、タンタンらを集めて作ったGS。他のバンドよりもジャズに傾いたバンドで、フルートやファズ、ホーンなどがおりなす独特の音がある。完全に企画もののようなバンドでハプニングス・フォーと「アリゲーター・ブーガルー」を競作しただけで、ブガルーブームが冷え込むと解散していた。しかしこのバンドの音は永遠に色あせることはないだろう。メンバーの一部は末期のランチャーズへ。なおシングルの他に8トラがあるという。なお、志村氏は学校で奇行を知られていたところをバンドに引っ張られた、とうちの後輩が偶々本人に会ったときに聞いたらしい。
43.5.10 エクスプレスEP1004 アリゲーター・ブーガルー(松島由佳/ルー・ドナルドソン/三保敬太郎)/愛のことば(三保敬太郎/同/同)
カバース 愛のことば ザ・シロップ


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